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「IELTSとTOEIC®って具体的に何が違うの?」
「どっちを受けた方がいいの?」
英語のスキルを測る試験を検討していると、いくつかの種類がありどれを受けたら良いのか迷いますよね。本記事では、IELTSとTOEIC®の違いについて解説します。スコアの換算表も紹介するので、どちらかのスコアを持っている方はぜひ目安として参考にしてみてください。
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IELTSとTOEIC®は目的が異なる試験のため一概には言えませんが、IELTSの方が難易度は高いと考えてよいかと思います。
IELTSは1回の試験でリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を測定し、大学・大学院で求められるアカデミックな英語力や、海外生活で必要な実践的な発信力も評価されます。
一方、一般的に「TOEIC®」と言うとTOEIC® Listening & Reading Testのことを指すことが多く、これはリスニングとリーディングの2技能を測る試験です。マークシート形式で解答するため、ライティングやスピーキングのように自分で英文を組み立てる力は直接評価されません。
そのため、2技能試験であるTOEIC® L&Rで高得点を持っていても、4技能試験のIELTSのライティングやスピーキングで同じレベルのスコアを取れるとは限りません。
TOEIC® L&Rは英語を「聞く・読む」力を測る試験、IELTSは英語を「聞く・読む・書く・話す」総合力を測る試験と考えるとわかりやすいでしょう。
試験内容、目的、受験料、日程、採点方法などそれぞれ詳しく解説します。
IELTSには2つの試験タイプがあります。アカデミックモジュールは、その名の通りアカデミック(学術的)な内容で、海外大学・大学院への進学、専門職登録などに使われます。一方、ジェネラル・トレーニングは、日常生活に即した内容で海外移住、職業訓練、実生活に近い英語力の証明などに使われることが多いです。
どちらもリスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの4技能を測定します。リスニングとスピーキングはアカデミックとジェネラル・トレーニングで共通ですが、リーディングとライティングは試験タイプによって内容が異なります。
試験時間は、リスニングが約30分、リーディングが60分、ライティングが60分、スピーキングが11〜14分です。リスニング・リーディング・ライティングは同日に実施され、スピーキングは同日または別日に実施される場合があります。
また、これまでIELTSはペーパー版とコンピューター版がありましたが、世界的にコンピューター形式への移行が進められています。日本でもIELTSペーパー版は2026年夏に終了予定のため、今後受験する方は、コンピューター版を前提に準備しておくと安心です。
詳しくは「IELTSとは?スコア・レベル・受験方法をご紹介!」「IELTSアカデミックとジェネラル問題の違い、試験概要まとめ」で解説しているので、参考にご覧ください。
TOEIC®には複数のテストがありますが、日本で一般的に「TOEIC®」と呼ばれることが多いのは、TOEIC® Listening & Reading Testで、ビジネスや日常生活に関する英語の聞き取り・読解力を測定する試験です。リスニング約45分・100問、リーディング75分・100問、合計約2時間で200問に解答します。
また、スピーキングとライティング力を測るSpeaking & Writing testsもありますが、これはリーディングとリスニング力を測るListening & Reading Testとは別試験となるため、4技能を測定する場合は2種類の試験を受ける必要があります。なお、スピーキングテストは、パソコンで録音する形式で行われます。
参考:https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about.html
https://www.iibc-global.org/toeic/test/sw/about.html
IELTSは、海外留学・海外大学院進学・移住・海外就職などで英語力を証明するために使われる国際的な英語試験です。特に、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどへの留学や移住を検討している方にとって、IELTSは重要な選択肢になります。
海外大学や大学院への出願では、アカデミックモジュールのスコアが求められることが一般的です。必要スコアは大学・学部・コースによって異なりますが、学部留学ではOverall 5.5〜6.5、有名大学や大学院ではOverall 6.5〜7.0以上を求められるケースもあります。
必要スコアは出願先によって大きく異なるため、IELTSを受験する場合は、まず志望校や移住先の公式サイトで「どの試験の、どのスコアが必要か」を確認しましょう。
留学に必要なスコアの目安を知りたい方は、留学に必要なIELTSスコアは?国別・海外大学・大学院ごとの目安を紹介もあわせてご覧ください。
移住の場合にはジェネラルトレーニングモジュールを受験することが一般的です。なお、イギリスのビザ申請などでは、通常のIELTSではなくIELTS for UKVIが必要になる場合があります。イギリス留学やビザ申請を予定している方は、受験前に必ず提出先の要件を確認してください。
TOEIC®は、国内での就職・転職・昇進・昇格・海外赴任の選考などで活用されることが多い試験です。特にTOEIC® L&Rは日本国内での認知度が高く、企業の採用や社内評価で英語力の目安として使われるケースがあります。
たとえば、就職活動では600点以上、英語を使う部署やグローバル職では700〜800点以上を目安にする企業もあります。ただし、必要なスコアは企業や職種によって異なるため、応募先の募集要項や社内基準は必ず確認しましょう。
参考:https://www.iibc-global.org/toeic/toeic_program/value.html
以下はIELTSのアカデミックとジェネラル・トレーニングの受験料です。以前は実施する団体、受験する形式によって受験料が異なりましたが、2025年から一律の料金になりました。TOEICと比べると受験料はかなり高額です。
| 実施団体 | ペーパー版* | コンピューター版 | オンライン版 |
| British Council | - | 27,500円 | - |
| 日本英語検定協会 | 27,500円 | 27,500円 | - |
| バークレーハウス | - | 27,500円 | - |
| IDP | 27,500円 | 27,500円 | 177.89 USD** |
| JSAF | 27,500円 | 27,500円 | - |
*ペーパー版は2026年夏に終了予定
**IELTS Onlineは価格の変動あり
IELTSの受験料に関しては「IELTSの受験料はいくら(高い・安い)?支払いの方法や割引・補助・助成」で解説しているので、参考にご覧ください。
それぞれの受験料は以下の通りです。
|
TOEIC® Listening & Reading Test |
7,810円(税込) |
|
TOEIC® Listening & Reading Test(紙の公式認定証なし) |
7,700円(税込) |
|
TOEIC® Speaking & Writing Tests |
10,450円(税込) |
TOEIC® L&Rだけを受験する場合は、IELTSよりも費用を抑えられます。ただし、TOEIC®で4技能を測りたい場合はL&RとS&Wを両方受ける必要があり、合計すると受験料も高くなります。
参考:https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/flow.html
https://www.iibc-global.org/toeic/test/sw/guide01_03.html
IELTSは、実施団体・会場・試験形式によって日程が異なります。コンピューター版は比較的多くの日程で実施されており、結果も早く確認しやすいのが特徴です。
一方、ペーパー版は2026年半ば以降順次終了予定です。今後IELTSを受験する方は、コンピューター版での入力や画面上での読解に慣れておくとよいでしょう。
IELTSの日程確認方法や申し込みの流れは、IELTS試験日程を確認する方法!注意点や申し込み手順、受験対策も紹介で詳しく解説しています。
Speaking & WritingとListening & Readingともに、毎月1回、日曜の午前・午後に1回ずつ実施されます。Listening & Readingに関しては、月に2回実施される場合もあります。
最新のスケジュールについては、以下より確認できます。
IELTSは合否ではなく、「スコア」で現在の英語力が示されます。スピーキング、ライティング、リーディング、リスニングのそれぞれに対して、1〜9のスコアが0.5刻みで付けられ、算出された平均値が、総合スコアとなります。リスニング・リーディング・ライティング・スピーキングの各セクションにスコアがつき、その平均がオーバーオール・バンドスコアとなります。
各セクション毎の採点基準は以下の通りです。
4つの採点基準が設けられており、各基準毎に得点が付けられます。その平均値が最終スコアとなります。
詳しくは評価基準シートで確認可能です。タスク1、タスク2
なお、正確性を保つために、採点は少なくとも2人(時には3〜4人)の試験官が行います。
4つの採点基準が設けられており、各基準毎に得点が付けられます。その平均値が最終スコアとなります。
詳しくは評価基準シートから確認可能です。
リーディングとリスニングでは40問の質問に回答し、1問1点の配点で、得点が1〜9のスコアに換算されます。
詳しいバンドスコアのレベルなどは「IELTSスコアの仕組み!各スコアの英語レベルや留学の目安・換算表」で紹介しています。
TOEIC®もIELTS同様に、合否ではなくスコアで現在の英語力が示されます。
スコアは10点刻みで、各スコアが0点から200点で表示されます。また、スコアをもとにしたScore Range Descriptorsが、スピーキングでは8段階、ライティングでは9段階で表示されます。さらに、スピーキングでは「Pronunciation(発音)」、「Intonation(イントネーション)とStress(アクセント)」についても3段階で評価されます。
<スピーキング>
録音された解答は、ETSの認定を受けた採点者によって採点されます。スピーキングには、5つの問題形式があり以下のスケールが与えられます。
Question 1から10:0~3のスケール
Question 11:0~5のスケール
各項目のスケールの合計に統計的処理を施し、0点~200点のスコアに変換します。
<ライティング>
解答はすべてETSの認定を受けた採点者によって採点されます。ライティングには3つの問題形式があり、以下のスケールが与えられます。
Question 1から5:0~3のスケール
2番目の問題形式(Question 6から7)の採点には0~4のスケール
3番目の問題形式(Question 8)の採点には0~5のスケール
各項目のスケールの合計に統計的処理を施し、0点~200点のスコアに変換します。なお、最低3人の採点者が振り分けられるようになっています。
リスニング5~495点、リーディング5~495点、トータル10~990点のスコアで5点刻みで表示されます。 このスコアは正答数がそのまま得点になるのではなく、スコアの同一化と呼ばれる統計処理が入り換算されます。採点は正解数に基づいて行われるため、誤った解答を選択しても減点されません。スコアに加えてScore Range Descriptorsも成績表で確認できます。
IELTSは4技能を測る試験ですが、TOEIC®で4技能を測る場合はS&WとL&Rの両方を受験する必要があります。異なるタイプの試験なのであくまでも目安とはなりますが、CEFRを基準にスコア換算し表にまとめました。参考にしてみてください。
| CEFR | IELTS | TOEIC® (S) |
TOEIC® (W) |
TOEIC® (L) |
TOEIC® (R) |
| C2 | 8.5-9.0 | - | - | - | - |
| C1 | 7.0-8.0 | 180- | 180- | 490- | 455- |
| B2 | 5.5-6.5 | 160- | 150- | 400- | 385- |
| B1 | 4.0-5.0 | 120- | 120- | 275- | 275- |
| A2 | - | 90- | 70- | 110- | 115- |
| A1 | - | 50- | 30- | 60- | 60- |
※S=Speaking, W=Writing, L=Listening, R=Reading
IELTSとTOEIC®の換算表を見るときは、以下の3点に注意してください。
1つ目は、TOEIC® L&Rの高得点が、そのままIELTSの高スコアを意味するわけではないことです。IELTSではライティングとスピーキングも評価されるため、英語を読める・聞けるだけでは十分ではありません。
2つ目は、試験で扱う英語の種類が異なることです。TOEIC®はビジネスや日常生活に関する場面が中心ですが、IELTSアカデミックでは講義・論文・図表説明・エッセイなど、よりアカデミックな英語が求められます。
3つ目は、提出先によって必要な試験が指定されていることです。たとえば、海外大学がIELTSアカデミックを指定している場合、TOEIC®で同等レベルのスコアを持っていても代用できない場合がほとんどです。受験前に、志望校・企業・移住先の公式情報を確認し、自分が持っているスコアが使えるのか、どの試験のスコアを取得すべきかを知っておきましょう。
さらに、TOEFL®と英検®も加えて表にまとめました。
| CEFR | IELTS | TOEFL® | 英検® | TOEIC® (S) |
TOEIC® (W) |
TOEIC® (L) |
TOEIC® (R) |
| C2 | 8.5-9.0 | 114 | - | - | - | - | - |
| C1 | 7.0-8.0 | 95 | 1級 | 180- | 180- | 490- | 455- |
| B2 | 5.5-6.5 | 72 | 準1-1級 | 160- | 150- | 400- | 385- |
| B1 | 4.0-5.0 | 42 | 2-準1級 | 120- | 120- | 275- | 275- |
| A2 | - | - | 準2-2級 | 90- | 70- | 110- | 115- |
| A1 | - | - | 3-準2級 | 50- | 30- | 60- | 60- |
※S=Speaking, W=Writing, L=Listening, R=Reading
上記の表から、TOEFL®もTOEIC®より難しいことが分かります。しかし、目的の異なる試験であるため、あくまでも目安となります。
海外大学・大学院への進学を目指している人は、IELTSを受験するケースが多いです。特にイギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの大学では、IELTSアカデミックのスコアが英語力証明として広く使われています。
ただし、必要なスコアは国や大学、学部、コースによって異なります。出願直前に確認するのではなく、志望校を検討し始めた段階で必要スコアを確認し、逆算して学習計画を立てましょう。
参考:https://ieltsjp.com/japan/about/who-accepts-ielts/organisations-that-accept-ielts
IELTSアカデミックは、大学の授業やレポート、ディスカッションなどに対応できる英語力を測る試験です。そのため、単に英語の知識を増やすだけでなく、英語で意見を述べる力、論理的に文章を書く力、図表を説明する力なども求められます。将来的に海外留学や海外就職を考えている方、4技能をバランスよく伸ばしたい方には、IELTSの学習が役立ちます。しかし、受験にはパスポートが必須となるので注意しましょう。
IELTSは、ライティングとスピーキングが必ず含まれる試験です。TOEIC® L&Rのように「聞く・読む」力だけでなく、英語で自分の考えを伝える力も評価されます。特に、海外の大学や大学院では、授業で発言したり、レポートを書いたり、プレゼンをしたりする場面が多くあります。その準備としても、IELTS対策は有効です。
IELTS対策の進め方を知りたい方は、IELTSの勉強方法と対策【初心者・独学者必見】も参考にしてください。
TOEIC®は国内での認知度が高いため、英語力の証明として活用できます。また、大学入試や公務員試験、教員採用試験などで加点や試験免除などの優遇措置が受けられる場合もあるので、国内での就職に活用したい人にはTOEIC®がおすすめです。
入社後も昇進・昇格や資格手当などの要件としてTOEIC®のスコアを設定している企業もあります。さらに、海外出張や英語を使う部署への異動など、TOEIC®のスコアによって自身のキャリアの幅を広げることもできるでしょう。
TOEIC® L&Rでは、会議、電話、メール、広告、社内文書など、ビジネスや日常生活に関する英語が多く出題されます。そのため、仕事で英語を使う可能性がある方や、ビジネス英語の基礎力を確認したい方にも適しています。
ただし、実際の仕事では話す・書く力も必要になります。英語で会議に参加したり、メールを書いたりする機会がある方は、TOEIC® S&Wやオンライン英会話の学習なども組み合わせると、より実践的な力を伸ばせます。
IELTSとTOEIC®は、どちらも英語力を証明できる試験ですが、目的や測定する技能が大きく異なります。
海外留学・海外大学院進学・移住を目指すなら、IELTSを受験するのが一般的です。特にIELTSアカデミックでは、アカデミックな読解力やライティング力、英語で意見を伝えるスピーキング力が求められます。
一方、日本国内での就職・転職・昇進・昇格に活用したいなら、TOEIC® L&Rが使いやすいでしょう。国内企業での認知度が高く、ビジネス英語の基礎力を示す指標として活用しやすい試験です。
ただし、スコア換算表はあくまで目安です。TOEIC® L&Rで高得点を持っていても、IELTSのライティングやスピーキングで同じレベルのスコアを取れるとは限りません。受験する試験は「今の英語力」ではなく、「何のためにスコアが必要なのか」から考えて選択しましょう。
IELTSを受験する場合、特に独学で対策が難しいのがライティングとスピーキングです。ベストティーチャーのIELTS対策コースでは、IDP監修のオリジナル問題を使い、自分で書いた英文への添削や、添削後の英文を使ってスピーキングレッスンを受けられます。
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