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IELTSリスニング対策と勉強方法:問題形式を知りスコアアップするコツ3つ

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本記事はIELTSリスニングの対策方法として、1回のリスニングチャンスを逃さないためのテクニックと、なまりのある英語に対する慣れ方を紹介します。

概要のまとめは動画で簡単に解説しています。
問題形式やセクションごとの対策方法などの詳細は本記事で確認ください。


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IELTSリスニングの概要・流れ

IELTSリスニングは録音された英文(再生は1回のみ)をいくつか聞きます。セクションは以下の4つに分かれており、それぞれ10問で計40問を30分+転記のための10分で解きます。

音声はイギリス、オーストラリア、アメリカ等さまざまな英語圏の国の発音が含まれます。

*ペーパー版は、解答を転記するための10分間が設けられているため、約40分間です。

セクション 話し手 内容
1 (6〜8分) 2人 日常生活に関する内容:ホテル予約の電話、空港でのチェックイン時の会話、友人同士のやり取り、不動産屋での交渉など
2 (6〜8分) 1人 日常生活に関する内容(説明やアナウンス):会議室の手配方法、施設に関する描写、イベントの告知、旅行ガイドの説明など
3 (6〜8分) 2〜4人 学術的な会話:課題についての教授と学生の議論や、プロジェクトに関する学生たちの話し合いなど
4 (6〜8分) 1人 大学の講義や講演、スピーチなどのモノローグ:教育やビジネスなど学術的でやや専門性の高い内容

参照:https://ieltsjp.com/japan/prepare/articles-ielts-listening

IELTSリスニングの評価基準

IELTSテストのリスニングは各10問×4セクションで、得点は各問1点で、最大スコアは40点となります。正解数がバンド1からバンド9までのバンドスコアに換算されます。

参考:https://ieltsjp.com/japan/prepare/listening 

IELTSリスニングの最近の問題傾向

リスニングテストに、出題傾向はありません。ただ、セクション1と4は空欄補充形式やフォーム、ノート、表、フローチャート、要約完成、セクション2と3は多肢選択、文章完成、マッチングなどが多いように感じます。(オンライン英会話ベストティーチャー、IELTS対策講師の経験上)

トピックについては「概要」で紹介した通り、日常生活のワンシーンから学術的なものまで多岐にわたります。さまざまなシーンを想定して対策しましょう。

IELTS特有の問題形式に慣れよう

IELTSは以下の4種類の問題タイプがあります。

  1. 多項選択式
  2. 図表や文章の空欄を埋める書き込み式
  3. 短く答える
  4. 組み合わせる

1. 多肢選択式

【例題】お土産の買い物をしている2人は、何を買ったでしょうか。

会話スタート

上記のような問題では、音声を聞きながら、1つの情報がわかった時点で、まず選択肢のA,B,Cの中からわかった情報の単語に丸をつけます。情報が出てくるたびに単語に丸をつけ、答えを絞っていきましょう。

放送を聞きながら、chocolateを選んだことがわかったら、まずは選択肢の中のchocolateに丸をつけます。次に、teaとpeanutも買ったことが聞き取れたら、同じように丸をつけます。最終的に何を買ったか絞り込むことができます。

2. 図表や文章の空欄を埋める書き込み方式

コツは以下の3点です。

  • 問題の大文字の部分は記号化して視覚的に必要な単語を見つけるようにする
  • 空欄の前後を見て、単語が正しい形になっているか確認する
  • 類語と同義語に注意する

3. 短く答える

この問題も「2. 書き込み式の問題」と同じ3点に注意し、設問の指示(3文字以内など)に従って解答します。

【例題】Answer each questions using NO MORE THAN THREE WORDS OR A NUMBER.

質問:Who lived on the island for 20 years? 
リスニングの音声:...the Roman were actually living on the island for 20 years....
解答:the Roman/Roman people

4. 組み合わせる

重要になる単語が設問文に書いてあるので、プレビュー時間に重要単語を確認し、放送中に聞き取るようにしましょう。

IELTSリスニング セクション別対策

リスニング対策には、公式教材を使い本番さながらの練習をおすすめします。各セクションごとの対策のコツを紹介するので、公式教材と併せて参考にしてみてください。

セクション1対策

答えに求められている、名詞や数字、名前などを正しく聞き取るため、特に
「文法」に気を配りましょう。具体例を紹介します。

<例>
Drawers: two (in each table), handles made of ...

上記の場合、”of”の後は動詞や副詞が使えないので「名詞が必要」と文脈から答えが推測できます。例の場合は、「材料」が正解になります。

セクション1では、短答式(単語、数字、名前を書く)または、穴埋め式の問題が出題されやすいです。名前や数字の綴りが話し手によって異なることがあるため、スペルが非常に重要になります。細部(具体的な情報)に注意を払って聞く必要があるでしょう。対策方法として、スペルや数字、住所など、書き取りの練習になるディクテーションが有効です。

<出題トピック>
日常的な話題、日常生活の場面(電話、買い物、書類記入…など)

例 :穴埋め式
Name:Mike ( )
回答:Mike (Peterson)

Address: ( )15
回答: (Adams Street) 15

セクション2対策

多肢選択問題の場合は、与えられた選択肢に注意を払いましょう。話し手が終了までに考えを変えることがあり、最初に聞いた答えが正しいとは限らないというポイントに注意しましょう。

<出題トピック> 
日常的な話題・問題(問題解決方法、ホテルのサービスなどに対するクレームの話など)、施設(図書館やジムなど)に関する話など

例:多肢選択式
A customer wants a product to be delivered to
回答:His house / His office / Post office

セクション3対策

複数の人が話すタイプの問題なので、話し手と問題用紙に書かれている名前を結びつけるのが難しいかもしれません。

年齢(学生-若い声)や話し方(教授-堅い表現)から、「誰が」話しているのかという点に注目しましょう。さらに、原因や結果、特定のポイントや一般的なポイントを理解するということも念頭に置いて音声を聞きましょう。

<出題トピック>
学生、または学生と教師・教授が何らかのトピックや問題について話し合う(学校・大学、または生活に関すること、例えばコンテスト、新しい図書館やスポーツセンターなど)

例:What two solutions the speaker suggests:
(話し手が提案する2つの解決策とは?)
回答:
a: ...
b: ...

セクション4対策

このセクションでは、ボキャブラリーが非常に重要な役割を果たします。医療、技術、考古学、ビジネスなどのトピックに関連する単語やフレーズを準備しておくとよいでしょう。

学術的な講義やスピーチ(話者は1人)なので、どんな単語(名詞、動詞、形容詞…)が出てくるのか、問題用紙に書かれている単語に集中しましょう。例えば、”She enjoyed studying at...”と記載がある場合、at以降は「場所」を示す名詞が必要だと分かります。

<出題トピック>
学術的な話・講義(動物、医療、科学、地球問題、貧困など…)
例:単語を1つのみ記入する形式

Monkey is a common name that may refer to mos ( )
回答: mammals

Many monkey species are ( )
回答: living on trees

IELTSリスニング全体での注意点・コツ

コツ① プレビュー時間は問題に目を通す

各セクションの出題の流れ

例題と解答例の放送(セクション1のみ)

プレビュー(音声放送前に設問に目を通す):20~30秒

英文の放送 (4~6問)+解答

解答のチェック (それぞれのセクションの最後):30秒

転記 (10分) – 4つのセクションの最後

プレビュー時間は問題文に目を通し、トピックの内容を想像しましょう。空欄の前後の文字から内容を予測することもできます。

【例】
was (build) in_____ →年や時間に注意して聞く
not feel______→否定的な情報に注意して聞く

また、要約を完成させる設問の上には小見出しがついていることがあります。リスニング中、小見出しで使われている単語や同義語が出てきたらメモを取っておくと、要約で使えるキーワードを拾うことができます。

プレビュー時間はたとえ前の解答に自信がなく読み返したくても、次の設問を読む時間に使ってください。設問を読むことで、効率的にリスニングを行うことができます。自信が無い答えは解答のチェック時間に見直しましょう。

コツ② カタカナでメモを取る

リスニング中、聞き取れなかった単語の音をカタカナでとりあえずメモしておくのもアリです。英文は1回しか流れません。スペルは気にせず、リスニング中にスペルが思いつかなかったらカタカナで書いておき、解答のチェックの時間で英語に直せばよいのです。

コツ③ ブリティッシュ英語に慣れる

IELTSはイギリス英語が中心ですが、日本の英語教育はアメリカ英語で学んでいるため、ブリティッシュアクセントに慣れていない人が多いと思います。そこで以下のYoutubeチャンネルをおすすめします。

Anglo-Link

このチャンネルの作成者のMinooはブリティッシュアクセントで英語のリスニングのノウハウを教えてくれます。英語の字幕もついているため、リスニングの練習にはぴったりです。

コツ④ 論理的に考える

どんな答えになりそうか、論理的に考えましょう。例えば、住所の一部が問題用紙に書かれていた場合は、数字が抜けているかもしれないと予想がつきます。その場合は、「数字」に注目して聞けば良いのです。

注意したいこと① 空欄のまま提出しない

聞き取れなかったり、理解できなかったりした場合でも、文脈やストーリーから答えを推測しましょう。

注意したいこと②スペルミス

スペルは非常に重要です。自分にとって書くのが難しい単語などは、日頃からリストにまとめておくと良いでしょう。例えば、”consciousness”や”application”など同じアルファベットが2回繰り返される単語などです。

IELTSリスニングスコア別勉強方法

IELTSスコア5/5.5を目指す人

1問1点で、スコア5を取るには合計16点が必要ですが、リスニングテストの最初の2つのセクションは、比較的簡単(語彙が簡単、話し手が少ない、数字と簡単な単語が答え)で、十分な点数が取れます。

そのため、聞き逃さないように注意しましょう。スペルミスに気をつけ、日常生活に関する語彙(電話での話し方、買い物の仕方、書類の書き方、日常的な話題の話し方…)を普段から意識しましょう。

IELTSスコア6/6.5を目指す人

特に大学、講義、学校に関するアカデミックな語彙(学生の授業、講義、問題、生活など)を身につけておく必要があります。

また、複数の人が話す音声に慣れるために、普段からそういった音声でリスニングの練習をしましょう。 時には、全体の文脈に注意を払ったり、細部を聞き取ることも必要になります。

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IELTSスコア7/7.5を目指す人

一般的な話題と専門的な話題の両方を理解できるよう、語彙を増やしましょう。

最後のリスニングパートは、学術的な講義や物語に関連するものです。日頃から様々な単語やフレーズのリストを作り、トピック毎(医学、教育、技術…)にグループ分けしておくと便利です。

また、「文法」はどのような単語・語句が正解なのかを判断するためにとても重要なので、注意深く確認しましょう。

例えば、冠詞+(空欄)の場合は、空欄に「名詞」や「名詞句」が必要で、「数字」や”some”といった記載があれば、名詞の複数形が答えになる可能性があるなどです。

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まとめ

リスニングセクションはIELTSの特色を活かして、今回記事で紹介したようにプレビュー時間などのあいだの時間をうまく利用しましょう。そしてここに載っているYoutubeチャンネルの動画を繰り返し観て、ブリティッシュ英語に慣れてください。

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