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IELTSとは?スコア・レベル・受験方法をご紹介!

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「IELTSとは、どんな英語試験なの?」

「IELTSのレベルやスコアを知りたい!」

英語試験について調べると、IELTSの情報に出くわすことがあります。しかし他の英語試験との違いが分からないですよね?

そこで本記事では、英語学習者の方が抱く「IELTSとは?」という疑問にお答えします。IELTSのモジュールやスコア、TOEICと比較した英語レベル、受験方法をご紹介します。

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IELTSとは?

IELTS(読み:アイエルツ)は、英語4技能「読む」「書く」「聞く」「話す」のスキルを測る試験で「International English Language Testing System」の略です。試験タイプは、Academic (アカデミック)とGeneral Training (ジェネラル・トレーニング)の2つがあります。

IELTSの目的

アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリスを含む英語圏の国々への大学進学や、就職を目指す場合は、自身がそれに伴う英語力を持っているか証明する必要があります。その英語力を証明するものとして、 IELTSは世界145カ国を超える11,000以上の機関で採用されています。

IELTSの実施主体

IDP: IELTS Australia、Cambridge Assessment English(ケンブリッジ大学英語検定機構)、British Councilの3団体が共同開発、運営している試験です。

どのような団体なのか、詳細が気になる方は各Webサイトを見てみてくださいね!

また、IELTSは年間350万以上の人が世界各国で受験をしています。認定している機関は世界中に11,000以上あります。

IELTSのスコアとレベル

IELTSには合否が設定されておらず、スピーキング、ライティング、リーディング、リスニングの各セクションごとに1〜9のスコアが与えられることが特徴です。各スキルのスコアは0.5刻みで表示され、各スキルのバンドスコアから算出された平均値が総合評価(オーバーオール・バンドスコア)となります。

海外大学への進学はIELTSのアカデミックで6.0、大学院への進学は6.5以上が目指すべき最低ラインです。8.0以上を条件としている期間は少ないので、7.5を取得できれば選択肢の幅が広がるでしょう。

詳しいIELTSスコアの仕組みや各スコアの英語レベルは「IELTSスコアの仕組み!各スコアの英語レベルや留学の目安・換算表」で紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

TOEIC・TOEFLとの違い

IELTSと並んでTOEICとTOEFLの名前も良く耳にするかと思います。その違いについて紹介します。

TOEICは、オフィスや日常生活におけるコミュニケーション能力を測定する試験です。海外での認知度はあまり高くなく、海外の大学や大学院への進学、就労でスコアが求められることはほとんどありません。国内での就職や転職などでの活用がメインです。

TOEFLは、一般的にTOEFL iBTを指します。大学や大学院レベルのアカデミックなシーンでの英語運用能力を測る試験です。こちらはIELTSのアカデミックと同様の位置付けで、海外への留学や就労の英語力証明として多くの機関が認定しています。国内でも、一部の大学で入試の際に活用できます。

IELTSとTOEFLのどちらを受験すべきかは、自身の希望する教育機関等がどちらを認定しているのかによって異なります。事前に確認して決めましょう。

IELTSのモジュール

IELTSには、アカデミック(Academic)と ジェネラル・トレーニング(General Training)の2つのタイプがあります。目的が異なる試験なので、どちらを受けるべきかは希望する機関によって異なります。

IELTSのアカデミック

IELTSのアカデミックは、海外の大学・大学院への進学や専門職を目指す人向けです。アカデミックなレベルで英語能力を評価し、大学や大学院で勉強したり、専門職(医師、看護師、教師、弁護士など)として働く準備ができているかどうかを判断するための試験です。

IELTSのジェネラルトレーニング

IELTSのジェネラル・トレーニングモジュールは、英語圏での就職・移住を希望する人向けです。英語圏での仕事や社会生活で日常的に起こりうる状況での英語能力を見るための試験です。

アカデミックとジェネラルトレーニングの違い

試験時間は同じですが、出題される問題がリーディングとライティング(タスク1)のみ異なります。

使用目的の違いから、ジェネラルトレーニングでは、日常生活で直面するような内容 (仕事への応募など)や、手紙を書くタスクが出題されることが特徴です。リーディングパートで出題されるパラグラフも、書籍や雑誌、新聞、広告、会社のハンドブックやガイドラインなどから抜粋されています。より日常生活にフォーカスを当てた内容になっています。

アカデミックでは、専門知識は必要としないものの幅広い学術的な事柄から出題されます。また、ライティングタスクでは、ジェネラル・トレーニングの手紙作成のタスクの代わりに、厳格にフォーマルな形式でのエッセイ作成が求められます。

参考:https://ielts.idp.com/prepare/article-academic-vs-general-training

基本的に目的が異なる試験ではありますが、ジェネラル・トレーニングの代わりに、アカデミックの結果も受け入れOKとしている機関や組織もあります。すべては各機関や組織の判断になるので、事前に確認しましょう。

IELTSの試験内容と試験時間

IELTSのパート別の試験内容と試験時間について解説します。アカデミックとジェネラル・トレーニングで出題される問題の違いについても説明するので、参考にしてみてください。

Writing

タスク1と2で構成されており、試験時間は60分です。アカデミックとジェネラル・トレーニングでは、タスク1のみ別の問題が出題されます。時間配分は自分で決められますが、タスク2は文字数も多く得点も2倍になるので、タスク2を40分とすると良いでしょう。

アカデミック

タスク1は、グラフやチャートなどを自分の言葉で説明し要約するタスクです。150語以上で作成するという決まりがあり、厳格なフォーマル形式で書く必要があります。タスク2は、提示された問題や議論などについて、250語以上でエッセイを作成します。

関連記事:IELTSライティング対策と勉強法:Task1とTask2それぞれ解説

ジェネラル・トレーニング

タスク1は、与えられた状況に基づいて手紙を書くことが求められ、一般的で事実に基づいた情報を提供する能力や、ニーズや要望、意見、苦情などを表現する能力を評価します。150語以上で書く必要があり、形式は、セミフォーマル、フォーマル、または個人的なものと状況に応じて使い分けます。タスク2は、アカデミックと同一の問題が出題されます。

Speaking

3つのパートで構成されており、時間は約10〜15分です。試験官と1対1で行われます。アカデミックもジェネラル・トレーニングも共通の問題が出題されます。

  • 自己紹介とインタビュー(4〜5分)
  • スピーチ(3〜4分)
  • ディスカッション(4〜5分)

パート1で自己紹介が求められ、続いて身近なテーマ(家族や仕事など)について質問されます。その後パート2で、特定のテーマについてのタスクカードを渡されるので、そのテーマについてスピーチをします。パート3でパート2でスピーチした内容についてディスカッションを行います。

関連記事:IELTSスピーキング:スコアアップ対策とコツ!【問題例文・解答例付】

Reading

3つのセクションに分かれていて、問題数は40問、試験時間は60分です。アカデミックとジェネラル・トレーニングでは、別の問題が出題されます。

アカデミック

読解力の他に、文章を読み進める力や、書き手の目的を認識する能力など、さまざまなリーディングスキルが問われます。専門知識は必要としない内容ですが、幅広い学術的な事柄から出題されます。文章はすべて実際に使用されている書籍、雑誌、新聞からの抜粋で、設問は、選択肢問題、情報や筆者の主張の識別、文章や表の完成など多岐に渡ります。

関連記事:IELTSライティング対策と勉強法:Task1とTask2それぞれ解説

ジェネラル・トレーニング

主旨や詳細を理解するだけではなく、書き手の意見や目的を認識する能力も問われます。トピックは、日常生活で直面する可能性のある状況で、どのセクションも、実際に使用されている広告や雑誌、本、新聞、会社のハンドブックなどから抜粋された文章が使用されています。設問は、選択肢問題、情報の識別、情報・内容の一致、文章や要約などの完成などです。

Listening

4つのパートに分かれていて、問題数は40問、試験時間は30分です。アカデミックもジェネラル・トレーニングも共通の問題が出題されます。

音声はイギリス、オーストラリア、アメリカ等さまざまな英語圏の国の発音が含まれ、1度のみ流れます。4つのパートで出題される音声は、日常生活から大学での講義までトピックの幅が広く、話者も1〜4名です。設問は、多項選択式、図表や文章の空欄を埋める書き込み式、組み合わせ問題などが出題されます。

関連記事:IELTSリスニング対策と勉強方法:問題形式を知りスコアアップするコツ3つ

IELTSの受験方法と向いている人

IELTSの受験方法は3つあります。受験方法の解説と、どのような人が向いているのか解説します。どの方法で受験すべきか選ぶ際の参考にしてください。

どの方式で受験しても試験内容、試験時間、質問タイプや採点基準などは同じです。ただし、 IELTS Online(自宅受験版)では受験に際し色々な条件があるので注意が必要です。

コンピューター版

下記の順番で、テストセンターにあるコンビューターを使用して受験します。

  1. リスニング(試験時間:30分)
  2. リーディング(試験時間:60分)
  3. ライティング(試験時間:60分)
  4. スピーキング(試験時間:11~14分)

リスニングではヘッドフォンを使用し、リーディングとライティングは、タイピングで解答を入力する形式です。スピーキングテストは、対面で行われます。

ペーパー版

下記の順番で、テストセンターで紙の問題用紙に鉛筆で書いて解答する形式です。

  1. ライティング(試験時間:60分)
  2. リーディング(試験時間:60分)
  3. リスニング(試験時間:40分*)
  4. スピーキング(試験時間:11~14分)

*リスニングテストは、解答を転記する時間が10分含まれています。

IELTS Online (自宅受験版)

IELTS Onlineは、 IELTSのアカデミックテストが自宅で受けられます。試験は2日間で以下の順に実施されます。

<1日目>

スピーキングテスト(試験時間:11~14分)

<2日目>

リスニング(試験時間:30分)

リーディング(試験時間:60分)

ライティング(試験時間:60分)

コンピューター版と要領は同じですが、スピーキングテストもオンライン上で実施される点が異なります。

関連記事🔽

IELTSが自宅で受けられる!IELTS onlineのあれこれ「スピーキングテスト編」

IELTSが自宅で受けられる!IELTS Onlineのあれこれ「リスニング、リーディング、ライティングテスト編」

各受験方法に向いている人

コンビューター版は、PC操作やタイピングに慣れている人におすすめです。問題用紙を捲る作業がないので、その点の煩わしさもありません。文字に癖がある人は特にコンピューター版の方が良いでしょう。ペーパー版は、直接問題用紙にメモを自由に書き込めるので、紙と鉛筆での受験に慣れている人に適しています。

IELTS Online (自宅受験版)は、18歳以上が受験可能でアカデミックモジュールのみ、成績表も紙では発行されません。教育機関によってはまだ認知されておらず受付していない場合もあります。

また、全てがオンライン上で行われるので接続トラブルなど、予期せぬトラブルが発生する場合もあるので、 IELTSスコアの提出期限が差し迫っている場合には、テストセンターで受験した方がいいでしょう。しかし、上記の条件をクリアできる方は、自宅でリラックスした空気の中で受験できるので、おすすめです。

関連記事:IELTSが自宅で受けられる!IELTS Onlineのあれこれ「申し込み編」

IELTS試験対策に活用できるおすすめ教材

IELTS試験対策に活用できるおすすめの教材や、セミナーなどを紹介します。学習に取り入れて、活用してみてください。

公式の過去問や問題集

公式が発売している過去問や問題集は信頼性が高いため、一冊は持っておくことをおすすめします。

IDP Education IELTS公認問題集

IELTSを共同運営するIDP Educationが2022年に発売した「 IELTSの教科書」のような一冊です。日本人受験生の9割が受験するアカデミックモジュールに特化しています。海大の大学入学として一般的な6.5以上を目指せる内容です。 IELTSエキスパートからのアドバイスは見逃せません!

IELTS試験対策問題集

ブリティッシュ・カウンシル公認の問題集やケンブリッジ大学出版局が出版している公式問題集の一覧です。受けるモジュールや、対策したい内容によって選ぶと良いでしょう。

関連記事:IELTSの過去問は存在しない?無料の練習問題や公式問題集、模擬試験を紹介

公式のセミナーや動画教材

 IELTS Prepare (IDP)

IDPが提供する IELTS対策のウェビナーや無料の模擬試験、対策動画など豊富なコンテンツが利用できます。無料で参加できるセミナーも定期的に開催しているので、ぜひ参加してみましょう。セミナー情報はこちらから確認できます。

試験対策 (ブリティッシュ・カウンシル)

ブリティッシュ・カウンシルは、さまざまな無料学習教材を提供しています。ビデオ教材や、オンラインコース、参考書、ワークショップなど自分の目的にあった教材を選んで活用しましょう!

一般の参考書や問題集

CD付 IELTS完全対策&トリプル模試 (CD book)

608ページ、CD3枚で IELTSで測定する4技能の対策をすべてカバーする一冊です。フルサイズの模擬試験も3回分収録されています。はじめて受験する方から高スコアを目指す人まで幅広く活用できます。(アカデミックモジュール対応)

【音声ダウンロード付】実践IELTS英単語3500

全3500語をイギリス英語のスペルで収録しており、「基本語1000」と「重要語2500」にわかれています。スコア5.0以上を目指す人は「基本語1000」を、「重要語2500」には類義語、反意語、アメリカ英語も掲載されておりスコア7.5以上のハイレベルまでカバーできます。

オンライン英会話や通学型スクール

一般の英会話スクールやオンライン英会話スクールの IELTS対策レッスンを受講する方法もあります。特に独学では、ライティングとスピーキング対策が十分に行えないため、スクールのようなフィードバックをもらえる環境での対策が必要不可欠です。

ある程度時間に余裕があり、コーチなど誰かに管理してもらいながら対策をしたいという方には「通学型スクール」が、自分の時間に合わせて自由に対策をしたいという方には「オンライン英会話」がおすすめです。

まとめ

IELTSとは?という基礎知識から、各モジュールの特徴や受験方式、対策に使えるサイトや教材などを紹介しました。これから対策を始める方も、既に対策中の方も独学では限界があります。公式問題集や対策ツールを取り込みつつ、スクールでの対策も検討してみましょう。

オンライン英会話ベストティーチャーのIELTS対策コースでは、IELTSを共同運営するIDPが監修した『オリジナル問題』を使ってレッスンを受けられます。1ヶ月強でスピーキングスコア5.5から7.5にアップした実績も!無料で体験可能なのでまずはお気軽にお試しください。

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