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IELTSのリーディングパートは、リスニングパートとならび日本人の得点源だといわれています。とはいえ、文法も語彙も難しい学術的な記事を1時間で3つも読まなければならず、6.0以上の高得点をとるにはある程度の練習が必要です。
そこで今回は、IELTSの学習を始めたばかりの皆さんでも短期間でリーディングのスコアを上げられる3つの工夫を、設問の種類ごとにご紹介していきます。なお当記事では、Academic(アカデミック)テストについて解説します。
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3つのセクションに別れており、1時間で40問を解きます。各問題は1点満点です。このテストは、さまざまな読解力(要点の把握 - 一般的な意味の読み取り、主旨、詳細の理解、読み飛ばす能力、論理的な議論の理解、書き手の意見、態度、目的を認識する)をチェックするように作られています。テストは、本や雑誌、新聞などから抜粋された3つの長文で構成されてて、問題の種類はさまざまです。
概要解説は動画にまとめています。合わせてご覧ください。
リーディングテストでは、40の設問に解答します。正解するごとに1点加算され、合計点でバンドスコアが決まります。特定のバンドスコアを達成するのに必要な点数の平均は以下の通りです。
<Academic(アカデミック)>
バンドスコア5=40点満点中15点
バンドスコア6=40点満点中23点
バンドスコア7=40点満点中30点
バンドスコア8=40点満点中35点
引用:バンドスコア・採点方法
IELTSのスコアや評価基準について詳しく知りたい方は、「IELTSスコアの仕組み!各スコアの英語レベルや留学の目安・換算表」をご確認ください。
問題傾向は特になく、予測はできません。しかし、最近のニュースやトピック、現代書などから出題される可能性があるので、注意を払っておきましょう。
リーディングスコアが伸び悩んでしまう理由を紹介します。
特に最初から最後まで長文を読んだり、文法力や語彙力が不足している場合、全体の内容を把握するのに時間がかかってしまいます。リーディングテストは、すべてを読むのではなく「スキミング(文章の要点に絞って読むこと)」と、「スキャニング(特定の情報・詳細を見つけるために速く読むこと)」が、スコアアップのポイントです。
この出題パターンの問題は、2種類あります。
①本文についての細部の情報や要点をたずねられ、それに対して指定文字数以内の語句を本文中から抜き出して答える問題
②空欄がある文や図表を与えられ、空欄に入る語句を指定された文字数以内の語句を本文中から抜き出して解答する問題
<解答のコツ>
・指定の語数を数字で書いておく
・空欄の前後の前置詞や文構造に着目し、どの品詞の単語が当てはまるのか予測する
<解説>
指定の文字数は厳守しましょう。指示文には、”NO MORE THAN THREE WORDS” など、数字も英語で書かれているので、読み間違いを防ぐために、算用数字で「3↓(3語以内)」と指示文の上に書いておくことをオススメします。また、空欄を埋める問題の場合は空欄前後の前置詞や文構造を把握することで、答えになる語句の品詞がわかり、解答の手がかりになります。
「短答式」「文完成」「図表完成」の3つの問題形式が頻繁に問われています。指示文の例をご紹介します。
▶︎文完成
Complete the sentences below. Write NO MORE THAN TWO WORDS from the passage for each answer.(本文中から2語以内で抜き出して以下の文を完成させなさい)
▶︎図表完成
Complete the table below. Choose NO MORE THAN THREE WORDS from the passage for each answer. (本文中から空欄に入る答えを3語以内で抜き出して表を完成させなさい)
この出題パターンの問題は、2種類あります。
①問題文と選択肢が与えられ、問題文とマッチした選択肢を選ぶタイプ
②空欄がある文と選択肢が与えられ、空欄に当てはまる語句を選択肢から選ぶタイプ
<解答のコツ>
・問題文のキーワードの類似表現を本文中で探す
・言い換えができない固有名詞をヒントに該当箇所を本文中で探す
<解説>
問題文や選択肢は本文中の語句を易しいものに言い換えた場合が多いです。また、言い換えができない人名などの固有名詞を手掛かりに本文中を探し、その付近を精読して該当箇所を見つけましょう。
「多項目選択式」「文の締めくくりを一致させる」「要約・メモ・表・フローチャート完成」「見出選択」「内容一致」「組み合わせる」の6つの問題形式が頻繁に問われています。指示文の例をご紹介します。
▶︎多項目選択式
Choose the correct letter, A, B, C or D.(選択肢A、B、C、Dの中から正しい選択肢を選びなさい)Write the correct letter in boxes 8–13 on your answer sheet. (答案用紙の8~13に正しい選択肢を書きなさい)
▶︎内容一致
Reading Passage 3 has six paragraphs, A–F. Which paragraph contains the following information? Write the correct letter, A–F, in boxes 27–31 on your answer sheet.(以下の内容は段落A~Fのどこに書いてありますか。答案用紙の27~31のそれぞれに段落記号を書きなさい)
この出題パターンの問題は、いくつかの文を並べられ、それぞれが本文で与えられている情報や筆者の主張に一致しているか、矛盾しているか、一切述べられていないかを識別する問題です。
<解答のコツ>
・問題文にあるキーワードやその言い換えが入っている段落を精読する
・情報が見つからない時は「NOT GIVEN」を使う
<解説>
問題文にあるキーワードや言い換えが入っている段落を読み、一致しているのか、矛盾しているのかを判断するために根拠となる文を探します。ここで注意するべきポイントは「NOT GIVEN(言及なし)」も選択肢の1つだということです。本文を探しながら「見解や情報が本文に絶対にあるはずだ!」と思い込んで隅々まで探していると時間を無駄にしてしまうので、記述が見つからない時は「NOT GIVEN」を選択肢して、次の問題に取り掛かりましょう。
「筆者の見解・主張を識別する」「情報を識別する」の2つの問題形式が頻繁に問われています。指示文の例をご紹介します。
▶︎筆者の見解・主張を識別する Do the following statements agree with the claims of the writer in Reading Passage 3? (以下の文は本文中にある筆者の主張と一致しますか)For questions 1-3, you should write(答案用紙の1~3に下記のYES, NO, NOT GIVENのいずれかを書きなさい)
YES – if the statement agrees with the claims of the writer(記述内容が筆者の主張と一致する場合)
NO – if the statement contradicts the claims of the writer(記述内容が筆者の主張と矛盾する場合)
NOT GIVEN – if it is not possible to decide what the writer thinks(その点について筆者の見解が述べられていない場合)
必ず設問を先に読んでから、パッセージを読み進めてください。IELTSリーディングで頻出なのは「誰が何をしたか」「いつ何が起きたか」などの内容一致問題です。
設問で問われている内容に印をつけながらパッセージを読み進めることで、正答率UPと時間の節約に繋がります。
たとえば設問に “Willms and Somers”というキーワードがあった場合、パッセージを読み進めて”Willms and Somers”が出てきたら、すかさず線を引きましょう。以下文章では太字になっています。
(前略)
OECD (2014b) also points out that the impact of parental socio-economic status on the educational attainments of subsequent generations still remains strong. Amongst those who have a tertiary qualification in the age group between 25 and 34, 65% have at least one parent with a tertiary qualification, whereas 23% do not have parents with a tertiary qualification. Willms and Somers (2001) and Woessmann (2004) also find a strong correlation between student performance and their family backgrounds. Students from the lower economic class tend to perform lower than students from higher economic backgrounds. Consequently, this extension of inequality does not end within a single generation; the level of social inequality of subsequent generations is firmly underpinned by the disparity in the educational attainments of their parental generations (Blanden, Gregg and Machin, 2005).
(後略)
人物の名前に印をつけておくと、後から該当部分を探してしまうようなリスクを減らすことができます。
また、重大な出来事の名前、時を示す表現(年号など)にも印をつけていくといいでしょう。実際の試験では、
など、カテゴリごとに印の種類を使い分けてもよいですね。
段落論旨一致問題とは、いくつかある選択肢の中からその段落の論旨を選ぶ問題です。
段落論旨一致問題を解くコツは、段落の最初と最後をしっかり読むことです。英語の文章では、段落の最初にその段落の論旨を述べ、段落の最後で再度論旨を繰り返して述べることが多いです。段落の中を注意して読むよりは、最初と最後の文章に注目して読むことが正答率UPと時間の節約に繋がります。
たとえば、以下の選択肢があったとしましょう。
「教育の普及が社会的・経済的不平等の解消には必ずしも結びつくわけではない」
この趣旨の段落は、上の英文の【A】、【B】のどちらでしょうか?
段落【A】最初の文
“However, recent data show that the expansion of education does not necessarily lead to a more equal society.”
段落【A】最後の文
“In other words, although an increasing number of young people have access to education, intergenerational mobility in education is slowing.”
どちらの文章も「教育の普及が必ずしも平等を促進するわけではない」ことを主張していますね。最初と最後の間に書かれた文は、主張をサポートするためのデータにあたります。このタイプの設問では、各段落の中間部分はさっと流し読みし、最初と最後の文をしっかり読むようにしましょう。
一方で段落【B】最初の文は、
“OECD (2014b) also points out that the impact of parental socio-economic status on the educational attainments of subsequent generations still remains strong.”
そして段落【B】最後の文は、
“Consequently, this extension of inequality does not end within a single generation; the level of social inequality of subsequent generations is firmly underpinned by the disparity in the educational attainments of their parental generations.”
段落【B】は「親世代の不平等がいかに子供世代の不平等に影響しているか」が論旨として書かれています。
ということで例題「教育の普及が社会的・経済的不平等の解消には必ずしも結びつくわけではない」により合致するのは段落【A】ということになります。
問題では、TRUEとFALSEの区別は簡単につくものの、FALSEとNOT GIVENの区別がつきにくいことがよくあります。今一度、違いを確認しておきましょう。
TRUE→文中にTRUEとなる根拠がある
FALSE→文中にFALSEとなる根拠がある
NOT GIVEN→文中に記載がない
先ほど読んだ【A】と【B】の段落を思い出しながら以下の設問で考えてみましょう。
「教育が充実している国では社会的・経済的格差が小さい」
これは、 TRUE / FALSE / NOT GIVEN のうちどれでしょうか。
今まで「必ずしも教育が平等を促進するわけではない」ということを言ってきていたので、答えは FALSE だと思ってしまった方も多い間もしれません。
しかし、正解は NOT GIVEN です。パッセージでは国家間の比較に関してはどこにも書かれておらず、教育の普及と社会的・経済的不平等の国際比較はできないからです。このように、一見して記事の論旨とは確かに合致しているようでも、実はそんなことどこにも書いないというのが NOT GIVEN となることが多々あります。
長文の最初から最後までを読み、それから設問を読んでいては時間が足りません。大切なのは、すべてを読むことではなく「答えを見つけること」です。そのためには、文章の要点に絞って読む「スキミング」と特定の情報や詳細を見つけるために速く読む「スキャニング」の練習をしましょう。
長文3つを読み、40問の1時間で答える必要があるため、タイムマネジメントは非常に重要です。勉強方法①で記載した、スキミングとスキャニングがある程度できるようになったら、模擬試験を受けてみましょう。試験と同じ条件(時間制限)での練習が必要不可欠です。答えを見つけられない場合は、あまり時間をかけないようにしましょう。減点を避けるためにも、分からない問題は後回しにすべきです。
リーディグテストは、本や雑誌、新聞などから抜粋された3つの長文で構成されています。また、最近のニュースや出来事はトピックとして出題される場合もあります。そのため、練習として、本、短編小説、新聞記事、雑誌、学術論文など色々な種類の読み物を日頃から読みましょう。
スペル、文法、語彙に注意し指示を誤解しないように気を付けましょう。最初の2つのセクションに集中しましょう(最後のセクションに比べて少し簡単な傾向があるため)
テスト全体を乗り切るために十分な時間を確保できるよう、タイムマネジメントに気をつけてみてください。簡単に答えが見つからない問題には、あまり時間をかけないようにしましょう。(先に進んで、後で戻るようにする)
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最初の2つのセクションに時間をかけ過ぎないよう気をつけましょう。対策としては、さまざまな種類の読み物を読んで、速読力を鍛えましょう。ボキャブラリーを増やし、豊かにすることを心がけ、そして、キーワードとその言い換えを見つける練習を日頃から行いましょう(数字、名前、日付がキーワードになることも)
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IELTSのリーディングで継続的に6.0以上の高スコアを出すためにはいくつかのポイントをおさえておくことが必要です。
本記事で紹介したコツは数回の練習すれば身につくかと思います。なるべく早くリーディングセクションを得点源にできるようにしましょう。
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