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「IELTSのスコアが思ったより低かったけれど、再採点を申請した方が良いだろうか?」
「再採点をすると、本当にスコアは上がるのか?」
IELTSの受験後、目標スコアに届かなかった方にとって、再採点(リマーク)の制度は気になるポイントではないでしょうか。特にライティングやスピーキングで予想よりも低いスコアが出た場合、再採点で改善される可能性があると耳にしたことがあるかもしれません。一方で、手数料や待機期間のことを考えると、慎重になってしまう方も多いことでしょう。
そこで本記事では、IELTS再採点制度の基本的な仕組みや申請方法、具体的なメリット・デメリットを解説します。再採点を行うべき状況や、日本では2023年12月より導入されたOne Skill Retake制度との比較もわかりやすく紹介します。ぜひ最後まで読んでいただき、ご自身の状況に合わせた判断材料としてご活用ください。
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IELTSの再採点(リマーク、正式名称はEnquiry on Results、略称EOR)は、受験後に届いたスコアに納得がいかない場合、採点を改めて申請できる制度です。特にライティングやスピーキングのセクションは試験官の主観的な判断が含まれるため、再採点によりスコアが変わる可能性があります。ここでは、IELTS再採点制度の具体的な仕組みやルールを詳しく確認していきます。
再採点では以下のことが可能です。
一方で、以下のようなことはできません。
再採点制度はあくまで採点ミスや主観的な判断の差異を修正するためのものであり、意図的なスコア調整を依頼することは不可能です。
日本国内でIELTS再採点を申請する場合の手数料は15,000円(税込)です。この手数料は1技能を申請しても4技能すべてを申請しても変わりません。
なお、再採点の結果、いずれかの技能でスコアが1ポイントでも上昇した場合は手数料が全額返金されます。逆に、再採点によるスコアの変化がなければ手数料の返金はありません。
再採点の申請期限と結果通知までの期間
再採点の申請可能期間は受験日(筆記テスト日)から6週間以内です。期限を過ぎると申請できなくなりますので、スコア発表後、再採点を申請するかどうかは早めに判断することが重要です。
再採点の結果通知までの期間は、通常約2~3週間です。ただし、状況によってはそれ以上かかることもあるため、注意が必要です。また、再採点の結果待ち期間中は元のスコアが一時的に無効扱いとなり、大学や企業にスコアを提出できないということも考慮しておきましょう。
IELTSの再採点の申請方法は、受験したテストセンター(主催団体)によって異なります。ここでは、IDP、British Council(英検協会)、JSAFそれぞれの具体的な申請手順を詳しく解説します。
IDPで受験した場合、受験形式(コンピューター版・ペーパー版)によって申請方法が異なります。
IDPのコンピューター受験で再採点を希望する場合、以下の手順で申請を行います。
ペーパー受験の場合、再採点はオンラインではなく書面での申請となります。
以下の手順で手続きを行います。
書類の送付先は、IDP IELTS公式サイトの案内を必ず確認してください。
British Council(英検協会)のテストセンターで受験した場合の再採点手順は以下の通りです。
British Council(英検協会)での再採点申請には、まず以下のテストセンターにメール連絡が必要です。
メールにて再採点申請希望を伝えると、申請フォームが送付されてきます。その後、指定の銀行口座に手数料(15,000円)を振り込みます。銀行振込控えは申請に必要なので必ず保管しましょう。
以下の手順で申請書類を提出します。
郵送の締め切りは、筆記試験日から39日以内(必着)です。送付先はメールで案内された住所に従ってください。
JSAFでIELTSを受験した場合、以下の手順で再採点を申請します。
再採点でスコアが変更された場合、手数料は全額返金されます。ただし、返金は国内銀行口座へのみ可能で、海外口座への返金はできませんので注意が必要です。
再採点申請の際には以下の共通注意点があります。
これらの注意点を踏まえた上で、再採点を申し込むようにしてください。
再採点を申請するかどうかの判断は、制度の利点と注意点を十分に理解した上で行う必要があります。このセクションでは、再採点をすることのメリットとデメリットを解説します。
IELTS再採点制度の最も大きなメリットは、スコアが向上する可能性があることです。特に、ライティングやスピーキングは試験官が主観的に採点を行うため、同じ回答でも採点者の違いによって0.5〜1.0ポイント程度変動するケースがあります。
過去の受験データや受験者の体験談によると、再採点でスコアが上がる可能性は一般的にライティングで約30~50%、スピーキングで約20~30%程度とされています。スコアがわずかに不足している場合は、再採点によって目標スコアに達する可能性があるため、検討する価値があるでしょう。
再採点の結果、スコアが少しでも上昇した場合には、支払った15,000円(税込)の手数料が全額返金されます。
つまり、実質的には「スコアアップに成功すれば無料、失敗した場合にのみ費用が発生する」という仕組みになっています。
再採点制度のデメリットとして、再採点の結果を待っている間は元のスコアが一時的に無効扱いとなる点があります。このため、大学や企業などにスコアを提出する予定がある場合、再採点の待機期間(約2〜3週間、場合によってはそれ以上)は提出できませんので注意が必要です。
特に出願や申請の期限が迫っている場合は、再採点の結果を待つ時間がない可能性があります。そのような場合は、再採点よりも再受験を検討する方が現実的です。
再採点でスコアが上がらなかった場合、手数料の15,000円は返金されません。スコアが変化せず、手数料の支払いだけを負うことになる可能性もあるため、特に学生の方など、経済的余裕がない場合には慎重に検討しましょう。
また、スコアアップしたとしても、上昇幅は0.5程度の可能性が最も高いとされていることから、現在のスコアと目標スコアの差が大きい場合や、スコアアップの見込みが低い場合には再採点よりも再受験やOne Skill Retakeを優先した方が効率的です。
2023年より、IELTSでは再採点(EOR)とは別に「One Skill Retake(1技能再受験)」という新しい制度が導入されました。これらの制度はどちらもスコア改善の可能性がありますが、制度の趣旨や手続き、費用などが大きく異なります。ここではふたつの違いと、どちらを選択すべきか判断するためのポイントを解説します。
再採点(EOR)は、すでに終了したテストの採点を異なる試験官が再評価する制度です。スコアが上がる可能性がある一方、テスト自体は再度受験しません。
特徴
One Skill Retakeは、4技能(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング)のうち1つの技能だけを再度受験できる制度です。再採点ではなく、新たに試験を受け直すため、スコアは大きく変動する可能性があります。
特徴
以下に再採点(EOR)とOne Skill Retakeの違いを表で整理しました。
比較項目 |
再採点(EOR) |
One Skill Retake |
手数料 |
15,000円 |
18,000円 |
対象技能数 |
1〜4技能を自由に選択 |
1技能のみ |
申請期限 |
受験日から6週間以内 |
受験日から60日以内 |
結果通知までの期間 |
約2〜3週間 |
受験後3〜5日 |
スコア変動 |
上がるか変わらない |
上がる場合も下がる場合もある |
スコアが上がった場合の返金 |
あり(全額返金) |
なし |
制度の特性から、次のような場合は再採点がおすすめです。
一方、次のような場合はOne Skill Retakeがおすすめです。
自分の置かれた状況と目標に合わせて、どちらの制度を活用すべきか判断しましょう。
再採点は採点見直しであるのに対し、One Skill Retakeは特定技能の再受験制度です。One Skill Retakeについての詳細は「【IELTS】ひとつのスキルだけ受け直せる!?IELTS One Skill Retakeの概要まとめ」で確認できます。
この記事ではIELTSの再採点制度(EOR)の仕組みや申請方法、メリット・デメリット、そしてOne Skill Retakeとの比較を紹介しました。
再採点制度は、ライティングやスピーキングのスコアが予想より低かった場合に特に有効です。一方、より確実かつ迅速にスコア改善を目指す場合には、One Skill Retakeという方法も有効な選択肢となります。
自身の目標スコア、申請期限、手数料や結果通知のスピードを考慮し、自分に合った方法を選択することが大切です。