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「IELTSとTOEFLのどちらを受けたらいいの?」
「試験の内容や難易度の違いを知りたい!」
進学や留学、移住などのために英語試験を受ける際に、「IELTSとTOEFLのどちらを受けたらよいか?」と迷いますよね。
そこで本記事では、英語学習者の方が抱く「IELTSとTOEFLのどちらを受けたらよいか?」という疑問にお答えします。IELTSとTOEFLを比較して、試験の目的や内容、受けやすさ、難易度をご紹介します。
※本記事での記載について、TOEFLはTOEFL iBTを指します。
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IELTSとTOEFLのどちらを受験するか決めるには、まずは希望する教育機関がどちらのスコアを受け入れているか最初に確認しましょう。両方受けて入れている場合には、試験の目的と内容、受けやすさ、難易度などあらゆる項目を比較して決める必要があります。それでは IELTSとTOEFLの詳しい比較内容について紹介します。
IELTSは「世界140ヵ国、合計11,000以上の機関」に認定されており、TOEFLは「世界160ヵ国、11,500以上の機関」で採用されています。自身の英語能力を証明するための試験で、各試験の目的は以下のように分けられます。
IELTSアカデミック/TOEFL:海外留学や就職
IELTSジェネラル・トレーニング:海外移住
英語圏以外でも受け入れられていますが、特にアメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランドなど英語圏への留学で用いられており、大学や大学院ではこれらのスコアが出願の条件になっています。
TOEFLはアメリカで、 IELTSはイギリスで誕生した試験という歴史から、主にTOEFLは北米で、 IELTSは英国や欧州で活用されていました。しかし、現在ではアメリカでも3,400以上の機関がIELTSを受け入れており、どちらも可としている機関も多いです。
TOEFLもIELTSも国内での大学入試や就職にも活用できます。IELTSは300を超える大学や英語を使う公的機関、公立学校の英語教員など、TOEFLも大学・大学院入試、教員・公務員試験などで利用可能です。
ただ、国内ではTOEFLやIELTSよりも英検、TOEICの方が認知度が高いです。そのため、特に希望する企業や機関がTOEFLや IELTSのスコアを求めていない場合や優遇措置が無い場合は、TOEICを受験した方が良いでしょう。
IELTSとTOEFL、TOEICの違いについては、IELTSとは?スコア・レベル・受験方法をご紹介!でも紹介しています。
同じ位置付けのIELTSアカデミックとTOEFLの試験内容の違いについて解説します。
IELTS
リスニング、リーディング、ライティングの3つの試験は1日で完了しますが、スピーキングは、受験する場所によって「同日」または「前後7日間以内」に行われる場合があります。
TOEFL
リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの全てが1日で完了します。
IELTS
リスニング、リーディング、ライティングの試験時間は約2時間45分で、スピーキング試験は約10〜15分です。ペーパー版もコンピューター版も所要時間は同じですが、ペーパー版では「リスニング」のみ転記するための時間として10分確保されています。
ペーパー版
ライティング(試験時間:60分)
リーディング(試験時間:60分)
リスニング(試験時間:40分*)
スピーキング(試験時間:11~14分)
コンピューター版
リスニング(試験時間:30分)
リーディング(試験時間:60分)
ライティング(試験時間:60分)
スピーキング(試験時間:11~14分)
TOEFL
リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング、全て通しで行われ試験時間は約2時間です。会場受験と自宅受験で相違はありません。
リーディング(試験時間:35分)
リスニング(試験時間:36分)
スピーキング(試験時間:16分)
ライティング(試験時間:29分)
2023年7月にTOEFLが新形式になり、IELTSよりも問題数が少なくなりました。
セクション | TOEFL | IELTS |
リーディング | 20問 | 40問 |
リスニング | 28問 | 40問 |
ライティング | 2問 | 2問 |
スピーキング | 4問 | 3パート |
トピックに関しては、 IELTSは日常生活からアカデミックまで取り扱われているのに対して、TOEFLはアカデミックな内容がメインです。ただし、大学のカフェテリアやヘルプデスクでの会話など日常会話が含まれる場合があります。
スピーキング、ライティング、リーディング、リスニングの各セクションごとに1〜9のスコアが与えられます。各スキルのスコアは0.5刻みで表示され、各スキルのバンドスコアから算出された平均値が総合評価(オーバーオール・バンドスコア)となります。
リスニングとリーディングは1問1点で、合計得点がバンドスコア1〜9に換算されます。ライティングは、少なくとも2人の試験官によって採点され、スピーキングは資格を持った試験官と1対1で行い採点される方式です。
詳しくは、IELTSスコアの仕組み!各スコアの英語レベルや留学の目安・換算表で紹介しています。
スピーキング、ライティング、リーディング、リスニングの各セクションごとに0〜30のスコアが与えられ、総合スコアは各スコアの合計点で0-120で示されます。
リスニングとリーディングは、問題数に限らず最大30点に換算され、ライティングとスピーキングは、人とAIの組み合わせで採点されます。
IELTSは、本や雑誌、新聞などから抜粋された3つのパッセージで構成されていて、合計40問出題されます。トピックは、専門的知識は必要ないものの幅広い学術的な内容が出題されます。
TOEFLは、アカデミックなパッセージが2つ出題され設問は各10問です。パッセージは、学問やトピックの入門に使われるような大学レベルの教科書から抜粋されたもので、幅広い分野の教養科目から出題されます。
IELTSは、4つのパートに分かれていて問題数は40問です。トピックは、宿泊の予約や地域の施設についてなどの日常生活から、教育や研修現場での会話、大学の講義までと幅が広く、話者は1〜4名です。
TOEFLは、講義形式が3題(各6問)、会話形式が2題(各5問)出題されます。講義は「教授が話し続けるものや生徒との質疑応答」など、会話は「基本的に学術的なものやコース要件に関連するもの」です。さらに、ヘルプデスクでの住居の支払いに関する会話や授業の登録、図書館での資料請求なども出題される可能性があります。
IELTSは、2つのタスクで構成されています。
タスク1:図やチャートなどをみて、自分の言葉で要約しエッセイ形式で説明する試験で、150語以上という決まりがあります。
タスク2:提示された意見や議論に対して、賛成か反対か、トピックの利点や欠点についてなどをエッセイ形式で書く試験で、250語以上である必要があります。
TOEFLも、2つのタスクで構成されています。
Integrated task:読んで聞いた内容を要約してエッセイ形式で書く(150〜225単語)
Academic Discussion task:オンライン上のディスカッションで、自身の意見を書く(100単語以上)
大きな違いは、書くだけではなく「読んで、聞いた」内容を要約するタスクもあるので、リーディングとリスニング力も問われます。
IELTSは、3つのパートで構成されていて試験官と1対1で行われます。全パートを通してトピックは、基本的に受験者自身や受験者の日常生活、出身国に関するものです。
TOEFLは、Independent task1問とIntegrated tasks3問*の合計4問をマイクで録音して解答します。トピックは、教室の内外で起こりうる実際の状況を想定したものです。例えば、講義中であれば議論への参加、講義外であればカフェテリアでの雑談などがあります。
*Independent task:身近なトピックについて意見を述べる
Integrated tasks:読んだり聞いたりした内容を要約して話す
IELTSは直接試験官と話して行われるのに対して、TOEFLは録音して解答する点が大きな違いです。また、「読んだり、聞いたり」した内容を要約して話すので、リーディングとリスニング力も問われます。
テストセンターで受験する「ペーパー版」「コンピューター版」と自宅で受験できる「 IELTS Online*」の3つの方法があります。
* IELTS OnlineはIDPが提供している試験でアカデミックモジュールのみに対応しています。
「会場受験」と「自宅受験」の2つの方法があり、会場受験の場合もコンピューターを使用して受験します。
試験日程は運営団体によって異なりますが、コンピューター版はほぼ毎日、ペーパー版は月に数回実施されています。また、ジェネラル・トレーニングは回数が少ないので注意が必要です。自宅で受験できるIELTS Online (アカデミック)も、スピーキングテストは週4日、リーディング、リスニング、ライティングはその翌日とほぼ毎日受験できます。
会場受験は、年間50日程度で80回以上実施されていて、自宅受験は「週4日24時間」受験が可能です。開始時間は10分毎で自分の都合に合わせて受験できます。
IELTSは、日本ではIDP EducationとBritish Councilがそれぞれ認可したテストセンターが複数あります。実施団体によって試験会場の数は異なりますが、全国の主要都市で受験可能です。TOEFLは、27都道府県に試験会場があります。
IELTSは実施団体、受験方式によって価格が異なります。以下は2023年5月現在の価格です。
ペーパー版 | コンピューター版 | オンライン版 | 支払い方法 | |
British Council | - | 28,500円 | - | クレジットカード |
日本英語検定協会 | 25,380円 | 25,380円 | - | 郵便局ATM(ペイジー) コンビニ クレジットカード |
バークレーハウス | - | 25,380円 | - | クレジットカード |
IDP | 27,500円 | 27,500円 | 177.89 USD* | クレジットカード コンビニ ※オンライン版はクレジットカードのみ |
JSAF | 25,380円 | 27,500円 | - | クレジットカード コンビニ |
*IELTS Onlineは価格の変動あり
IELTSの受験料について詳しく知りたい方は、「IELTSの受験料はいくら(高い・安い)?支払いの方法や割引・補助・助成」をご確認ください。
TOEFLは申し込みのタイミングによって、受験料が変わります。試験日の7日前までの申し込みでUS$245、2日前の場合は$245に手数料としてUS$40が加算されます。会場受験も自宅受験も価格は同一です。
Webから申し込んだ場合は、クレジットカード、またはPayPalでの支払いが可能です。
※2024年6月5日(水) 14:00〜2024年9月30日(月)23:59までの期間に受験予約されたテストを対象に、減額措置を実施しています。詳しくは公式Webサイトをご確認ください。
IELTSもTOEFLも、試験日が有効期限内のパスポートが必要です。
IELTSもTOEFLもアカデミックな内容ですが、TOEFLはライティングとスピーキング試験でもリスニング、リーディング力が問われるなどTOEFLの方が難易度が高めです。
スピーキングに関しては、TOEFLはマイクに録音して解答する形式で、AIと人が評価します。一方IELTSは、試験官と直接行い人が評価します。内容も受験者の自己紹介から始まり、身近なトピックなのでTOEFLと比較すると答えやすく、スコアに繋がりやすいでしょう。
TOEFL、IELTS、英検のCEFR*換算表をもとに、表を作成しました。あくまでも目安にはなりますが、IELTSの最大スコア9.0は、TOEFLに換算すると114程度のスコアとなります。つまり、TOEFLの最高スコア120は、他の試験には換算できないため比較しても難易度が高いことが分かります。
TOEFL | IELTS | 英検 | CEFR |
114 | 8.5〜9.0 | - | C2 |
95 | 7.0〜8.0 | 1級 | C1 |
72 | 5.5〜6.5 | 準1級〜1級 | B2 |
42 | 4.0〜5.0 | 2級〜準1級 | B1 |
- | - | 準2級〜2級 | A2 |
- | - | 3級〜準2級 | A1 |
*CEFRとは、Common European Framework of Reference for Languagesの略で、日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」と表されます。外国語を学習している人が、どのレベルまで習得しているかを判定する国際的なガイドラインとして用いられています。これは英語だけではなく、他言語にも共通して使用できます。
参照
https://www.ielts.org/about-ielts/ielts-in-cefr-scale
https://www.jp.ets.org/toefl/score-users/ibt/compare-scores.html#accordion-1e9bee5a64-item-26098d20a4
https://www.eiken.or.jp/cse/
留学を検討すると必ず出てくる悩みが、英語力の証明としてIELTSとTOEFLのどちらを受験するべきかというものです。もちろん大前提として、自身の希望する機関が受け入れている方を受ける必要があります。両方受け入れている場合や、まだ具体的に決めていないという場合は、当記事を参考に、留学を希望する地域、難易度、受験方式などから選ぶと良いでしょう。
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