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【2026年1月新形式対応】TOEFL iBT®リーディング対策|問題形式別のポイントやおすすめ参考書も紹介

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「TOEFL®リーディングの概要や構成を知りたい」
「詳しい問題形式や解き方のコツを知りたい」
「リーディングセクションで効率よく得点アップしたい」

TOEFL iBT®のリーディングは、時間が足りない、難しい単語が多いなど、難しいと感じる受験者が多いセクションです。
さらに、2026年1月21日以降には新形式TOEFL iBT®が始まり、リーディングの出題スタイルも大きく変わります。この記事では、

  • 2026年1月20日までの現行形式のリーディング概要
  • 2026年1月21日以降の新形式リーディングの構成と特徴
  • スコアとレベルの目安
  • タスク別 / 問題タイプ別の解き方のポイント
  • 効率よくスコアを伸ばすコツ、学習ステップ、おすすめ教材

を詳しく解説します。

※この記事は、現行形式・新形式の両方を記載しています。
2026年1月20日までに受験する方は「現行形式」の説明を、2026年1月21日以降に受験する方は「新形式」の説明をご確認ください。

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TOEFL iBT®リーディングの現行形式 / 新形式の違い

リーディングセクションの全体像と、2026年1月以降どのように変わるのかをまとめました。

  現行形式
(〜2026/1/20)
新形式
(2026/1/21〜)
試験時間 約35分 最大30分
構成 1モジュール制 2モジュール制
(アダプティブ方式)
タスク 1種類のタスク:
アカデミック長文読解
3種類のタスク:
Complete the Words
Read in Daily Life
Read an Academic Passage
スコア 0 〜 30 1.0 〜 6.0(0.5刻み)

より詳細な新形式の全体像は「【2026年1月開始】新形式TOEFL iBT® アップデート内容まとめ!現行版との違いを徹底解説」でも紹介しています。

現行形式 TOEFL iBT®リーディング概要(2026年1月20日まで)

約700語の2つのパッセージがあり、それぞれ10問ずつ、合計20問が出題されます。試験時間は35分です。

パッセージは、大学レベルの教科書から抜粋したもので、さまざまなテーマが扱われます。扱われるトピックは、歴史 / 生物学 / 経済 / 芸術 / 地学などのアカデミックな内容ですが、パッセージのトピックに詳しくなくても、答えるために必要な情報はすべて本文中に書かれているため、背景知識は必須ではありません。
時間にあまり余裕がないので、1パッセージあたり約17分(読む+解く)、1問あたり約1分を目安に解く必要があります。

新形式 TOEFL iBT®リーディング概要(2026年1月21日以降)

2026年1月21日からの新形式のTOEFL iBT®では、リーディングセクションが「2段階のアダプティブ方式」に変わり、内容も「アカデミック+日常生活」の両方を解く構成になります。

試験時間:最大30分
問題数:最大50問 ※採点されないダミー問題を含む
問題形式:3種類のタスク
・Complete the Words(単語を完成させる)
・Read in Daily Life(日常生活に関する文章を読む)
・Read an Academic Passage(アカデミックな文章を読む)

アダプティブ方式とは?

リーディングはModule 1 → Module 2の2モジュールで構成され、Module 1の正答率に応じて、Module 2の難易度(Upper / Lower)が変わります。そのため、序盤(Module 1)の正答率が全体のスコアに大きく影響すると考えておきましょう。具体的な内容は以下の通りです。

  • Module 1:3種類すべてのタスクが出題
  • Module 2:Module 1の正答率に応じて、Upper(難しめ)/Lower(易しめ)の問題群いずれかが出題
    • UpperではComplete the Words、Read an Academic Passageのタスクが出題
    • LowerではComplete the Words、Read in Daily Lifeのタスクが出題
  • 同じモジュール内であれば、一度解いた問題に戻って見直しが可能

各タスクの概要

3つのタスクの概要は以下のとおりです。

Complete the Words
・設問数:10問 x 2モジュール
・約70〜100語のアカデミックな文章が出題。文章内の一部の単語の文字が欠けており、文脈や語形成から単語を完成させる

Read in Daily Life
・設問数:4〜6問 x 2モジュール
・メニュー、SNS投稿、メール、広告、案内文など、日常生活で見かける約15〜150語の文章を読み、質問に対して選択肢から回答を選択

Read an Academic Passage
・設問数:5問 x 2モジュール
・現行形式と近しい内容。約200語のアカデミックな文章を読み、質問に対して選択肢から回答を選択



TOEFL iBT®リーディングのスコア(点数)とレベル目安

現行形式のスコア(2026年1月20日まで)

リーディングは合計30点ですが、問題数は1つのパラグラフに付き10問なので、合計20問です。そのため、純粋な正答数 = スコアにはなりません。問題の難易度を考慮して0〜30で調整されます。

<目安スコア>

上級 (CEFR Level C1)*:24〜30
中上級 (CEFR Level B2):18〜23
初中級 (CEFR Level B1):4〜17
初中級以下:0〜3

*29 or 30はCEFR Level C2

引用:https://www.ets.org/pdfs/toefl/toefl-ibt-performance-descriptors.pdf

2022年のスコアデータサマリーによると、日本人のリーディングスコアの平均点は19点でした。参考までに、韓国は22点、中国は23点と、日本よりも高い結果でした。しかし、以下のように英語を第一言語として話すネイティブ国であっても満点を取るのは難しい試験です。

留学で求められることが多い80点前後を目指す場合、リーディング単体でも20点前後(B2)は欲しいところです。TOEFL®の合計スコア別の英語レベルの目安は、【TOEFL®スコア別】英語レベルを完全把握!得点アップの具体的なコツは?でも紹介しています。

新形式のスコア(2026年1月21日以降)とCEFR

新形式のTOEFL iBT®では、各セクションと総合スコアが1〜6のバンドスコア(0.5刻み)で表示されます。総合スコアは4セクションの平均値で計算され、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)とより直感的に対応する形になります。MyBest®スコア(過去2年のベストスコアを組み合わせた指標)も引き続き利用可能です。

  • セクションスコア:1.0〜6.0(0.5刻み)

  • 総合スコア:1.0〜6.0(4セクションの平均)

また、2026年1月21日から約2年間は、従来の0〜30スコアも併記される予定です。たとえば、リーディングセクションでは以下のようなおおまかな対応が示されています。

  • 6.0:旧スコア29〜30

  • 5.0:旧スコア24〜26

  • 4.0:旧スコア18〜21

「旧スコアの20点は新形式だと何点なのか?」といった比較がしやすく、出願要件が旧スコア表記の大学にも対応できる点は安心です。詳細なスコア対応については「【2026年1月開始】新形式TOEFL iBT® アップデート内容まとめ!現行版との違いを徹底解説」もご参照ください。


新形式 TOEFL iBT®リーディング問題の詳細と対策方法

ここでは、新形式で出題される3種類のタスクの詳細と対策方法について整理します。
※本記事更新時は改訂版試験が始まっていないため、これまでの公開情報を踏まえた暫定的な内容となります。

Complete the Words

Complete the Wordsでは、約70〜100語のアカデミックな文章が出題されます。最初の文はそのまま表示されていますが、その後の文において、偶数番目(1語おき)にある10個の単語の後半文字が欠けており、文脈や語形成から単語を完成させます。
「語彙力 + 文脈理解 + 文法・語形成」の総合力が問われる形であり、語彙力だけでなく、文法・文章読解の基礎力をしっかりと高め、文脈からどの単語を入れるのが自然なのかを短時間で判断できるようになる必要があります。

 【サンプル問題】
Fill in the mission letters in the paragraph.

We know from drawings that have been preserved in caves for over 10,000 years that early humans performed dances as a group activity. We mi___ think th__ prehistoric peo___ concentrated on__ on ba___ survival. How____, it i_ clear fr__ the rec___ that dan____ was important to them. They recorded more drawings of dances than any other group activity. Dances served various purposes, including ritualistic communication with the divine, storytelling, and social cohesion.

答え:1.ght 2.at 3.ple 4.ly 5.sic 6.ever 7.s 8.om 9.ord 10.cing
出典:【eBook】The Updated TOEFL iBT Overview and Sample Tasks 概要とサンプル問題集

Read in Daily Life

Read in Daily Lifeでは、世界中の日常生活で見かける約15〜150語の文章を読み、質問に対して選択肢から回答を選択します。文章の長さに応じて問題数は変わります。
ポスター、メニュー、SNS投稿、ニュース記事、広告など、幅広いトピックが扱われます。限られた情報やカジュアル/シンプルな言い回しから内容を理解、情報を読み取れるように、普段から様々な形式の英語情報に触れ、内容を理解できる訓練が重要になります。

 【サンプル問題】
Municipal Charter
Sign up for paperless billing statements today.

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What type of business issued the notice?
◯ An internet provider
◯ A computer company
◯ A paper company
◯ A bank

答え:A bank
出典:【eBook】The Updated TOEFL iBT Overview and Sample Tasks 概要とサンプル問題集

Read an Academic Passage

Read an Academic Passageでは約200語のアカデミックな文章を読み、5つの問題に対して選択肢から回答を選択します。現行形式と近しい内容となっており、現行形式への対策が役立ちますので、ご参考ください。

現行形式 TOEFL iBT®リーディング問題10種類と解き方のポイント

ここからは、現行形式のアカデミック長文で出題される10種類の設問タイプと、その解き方のポイントを整理します。新形式でも、”Read an Academic Passage”の読解力は従来型と近い形式で問われると考えられるため、ここで紹介する考え方や読み方は、新形式対策にも十分役立つかと思いますので、ぜひ参考にしてください。

1. 内容一致問題

内容一致問題は、パラグラフに書かれている内容と一致する選択肢を選ぶ問題です。パラグラフ内で明確に書かれているので、該当部分を探し出すことができれば問題なく解答できるでしょう。

問題文の例

According to paragraph 1, how did 〜?
Paragraph 2 answers which of the following?

解答方法

1. 問題文の中から解答のキーワードとなる表現を探す
2. キーワード表現に対応する内容をパッセージから探す

解き方のポイント

問題文が”why…”であれば「理由」、”how…”の場合は「方法」が書かれている部分が正解の候補になります。できるだけ時間をかけずに解答したい形式ではありますが、選択肢にパラグラフで使われている単語やフレーズがあるからといって、安易に選ばないようにしましょう。

2. 内容不一致問題

内容不一致問題は、選択肢の中から一致しないものを選ぶ問題です。基本的には内容一致問題と同じですが、「不一致」問題なのでパラグラフの中で明示されていないものを選びます。

問題文の例

According to the paragraph, which of the following is NOT true?
The author mentions all of the following EXCEPT 

解答方法

1. 問題文の中から解答のキーワードとなる表現を探す
2. キーワード表現に対応する内容を、パッセージ中から探す
3. パッセージ中に書かれている内容を含む選択肢を消去する
4. 残った選択肢が正解

解き方のポイント

パラグラフの内容と一致する選択肢を消していき、正しい選択肢を選ぶ「消去法」で答えを選びます。あくまでも、パラグラフに書かれていない / 書かれている情報と矛盾するものを探していることを忘れないようにしましょう。

3. 推論問題

推論問題とは、パラグラフには明記されていないものの、書かれている内容から推論によって論理的に導き出せる内容を選ぶ問題です。

問題文の例

Which of the following can be inferred about X?
The passage suggests that X…
The author of the passage implies that XX…

※infer(推論する) / imply(暗示する) / suggest (示唆する)などの推理的な表現が問題文中で使われます。

解答方法

1. 問題文の中から解答のキーワードとなる表現を探す

2. キーワード表現に対応する内容を、パッセージ中から探す
例) 問題文が”… can be inferred about…”の場合は、”about”の後の表現に対応するパッセージの内容に注目する

3. 選択肢の内容が、2で注目した内容から推論できる内容かどうか判断する

解き方のポイント

あくまでも「論理的に」導き出せる内容であるかどうかが重要です。例えば、選択肢の内容が【猫】ならば、パラグラフの内容である【動物】と言えるか = A (猫)ならばB(動物)という構造が成り立つかどうかで判断します。

4. 意図問題

意図問題は、パッセージを執筆した者の意図や目的(なぜその表現や内容を書いたのか)、あるいは段落の目的を判断する問題です。

問題文の例

The author discusses X in paragraph 2 in order to…
Why does the author mention X?
The author uses X as an example of…

解答方法

1. 問題文中でハイライトされている表現が含まれているセンテンスを、パッセージ内から探す

2. 1で見つけた箇所の内容が、そのセンテンスの中で、あるいはその前後のセンテンスとどのような論理関係(証明している/導かれる/例示しているなど)にあるのか確認する

3. 選択肢の中から、適切な論理関係を表しているものを選ぶ

解き方のポイント

パッセージ内で明示されていない筆者の意図を読むため、推論問題と似ています。以下のTO不定詞は、意図確認問題でよく使われるので定義を明確にしておきましょう。

To illustrate
To explain
To contract
To refute
To note
To support

5. 語彙問題

語彙問題は、パッセージ内の単語やフレーズの意味を問う問題です。

問題文の例

The word/phrase "X" in the passage is closest in meaning to…
In stating "X", the author means that…

解答方法

・単語の意味を知っている場合:選択肢の中から同じような意味の単語を選ぶ

・単語が分からない場合:

↪︎その単語が含まれている文章を分析、それを元に選んだ選択肢を文脈に当てはめ、意味が通るか確認する

解き方のポイント

単語の意味を知っていれば、パッセージを読まずに解答できます。形式としてはシンプルなので、時間をかけずに確実に正解したい問題です。

6. 指示語問題

指示後問題は、it, they, them, this, these, that, those, one, otherなどの指示後が、具体的に「何」を指しているかを答える問題です。

問題文の例

The word “they” in line X refers to

解答方法

1. 問われている表現が単数か複数かを確認する
2. 代名詞はそれ以前に出てきた語を指すため、代名詞の後ろに出てきた語は除外する
3. 文脈に当てはめ、意味が通るか確認する

解き方のポイント

代名詞は既に出てきた名詞の言い換えなので、代名詞の後ろではなく「前」の1〜2文に注目して読みましょう。

7. 言い換え問題

言い換え問題は、パッセージ上でハイライトされている部分を別の表現に「言い換えた」選択肢を選ぶ問題です。

問題文の例

Which of the following best expresses the essential information in the highlighted sentence? Incorrect answer choices change the meaning in important ways or leave out essential information.

解答方法

1. ハイライトされたセンテンスの論理展開に注目する
2. カンマや接続詞などをヒントに、ハイライトされたセンテンスをいくつかの部分に分解する
3. ハイライトされたセンテンスに含まれる論理関係を含まない選択肢を消去する
4. 分解した部分の重要な要素(主語/動詞)などが不足している選択肢を消去する
5. 残った選択肢を選ぶ

解き方のポイント

言い換え問題は、英語では”Simplification Question”と呼ばれています。その名の通り、重要な情報を「シンプル」に言い換えた選択肢を選ぶものなので、重要なのは「メインアイディア」であり、「例/日付や数字」などの補足情報はさほど重要ではありません。その点を念頭において選びましょう。

8. 挿入問題

挿入問題とは、指定された文章をパッセージ内の適切な場所に挿入する問題です。

問題文の例

Look at the four squares [■] that indicate where the following sentence can be added to the passage.

Some companies …(文章)

Where would the sentence best fit?

解答方法

1. 挿入する文章中の代名詞(they/it/thisなど)との関係性を分析する
2. 挿入する文章の構造に注目する
3. 選んだ場所に文を入れてみて、文法的 / 論理的に不適切でないかを確認する

解き方のポイント

挿入する文章に代名詞や指示語があれば、それがヒントとなります。文章を入れてみて、自然な流れになっていれば、それが正解です。

9. 要約問題

要約問題とは、6つの選択肢の中からパッセージの要約として適切なものを3つ選ぶ問題です。すべて正解で2点、2つ正解で1点、1つ正解/正解なしの場合は0点となります。

解答方法

1. 他の設問を解いている間、パッセージ全体の大まかな構成やポイントを意識しておく

2. Introductory sentenceの内容を確認・分析し、その主張を支える論点に関わるキーワードを探す

3. 選択肢を吟味して、キーワードに直接関わる内容の選択肢を選ぶ

解き方のポイント

通常、日付など細かい情報は含みません。そのため、パッセージの内容と合致していると思っても安易に選ばず、確実に必要な情報 (メインアイディア)が含まれている選択肢が他にないか確認しましょう。内容が正しいかどうかは判断材料になりません。

10. 表完成問題

表完成問題とは、カテゴリー別に分けられた表の中に適切な選択肢を入れていく問題です。正解数は5つで、全問正解で3点、4つ正解で2点、3つ正解で1点、2つ以下は0点です。

解答方法

1. 「何」に関するカテゴリーなのかを確認し、どのような「特徴」や「条件」で分ければ設問の指示通りの数に分類できるのかを検討する

2. 1の「何」に関わる内容を述べているパラグラフ(段落)をパッセージ全体から探す

3. 2で検討した分類基準に沿って選択肢を分類する

解き方のポイント

全体像を把握する必要があるので、まずは各パラグラフの冒頭をしっかり読みましょう。各パラグラフの最初に、執筆者の伝えたい重要な結論や情報が書かれています。その上で、選択肢を見比べながら詳細を確認することで時間が短縮できます。



TOEFL iBT®リーディングの得点を伸ばすコツ3つ

ここからは、現行形式・新形式どちらにも共通するリーディングの得点を伸ばすコツを3つ紹介します。

1. 時間配分を徹底する

リーディングは、文章量も多いので時間との勝負です。そのため、時間配分を徹底して行いましょう。特に新形式ではModule 1の正答率が後半の難易度を左右するので、しっかりと正解することも必要になります。

  • 現行形式(〜2026年1月20日)
    • 2パッセージで合計20問・35分
    • 回答時間の目安:1パッセージ17分、1問につき約1分
    • すぐに解けない問題もあるので、難しい問題に固執せずに解ける問題からテンポよく解くことが重要
  • 新形式(2026年1月21日〜)
    • アダプティブ方式、3種類のタスクで最大50問・30分
    • 回答時間の目安:Complete the Words と Read in Daily Life では短い設問が続くため、1問にかける時間は数十秒程度
    • Module 1の正答率がModule 2の難易度を左右するため、序盤から集中して「確実に」「素早く」解くことが必要

2. 設問を先に読む

限られた時間で多くの問題を解く必要があり、すべてを細かく読んでいる時間はありません。

まずはタイトルを確認して「何について」書かれたパッセージなのかを大まかに把握し、続いて問題文を読み、どの部分を読むべきなのか、何を問われているのかなどを把握してから本文を読んだ方が効率的でしょう。

例えば、問題文には以下のように読むべき段落を指定しているものもあります。

According to paragraph 1, how did 〜?

特定の単語やフレーズを問うものであれば、その部分を探しながらパッセージを読むことで、同時に内容把握と解答を見つけることができます。

The word/phrase "X" in the passage is closest in meaning to…

後述する公式の無料教材なども活用して、テスト中の画面や時間感覚を体験し、感覚をつかんでおきましょう。

3. 分からない問題は飛ばす

1つの問題で1分30秒以上悩んでしまうと、すべての問題を解き終えるのは難しくなります。結果、解けるはずだった問題まで手をつけられず、得点につながらなくなってしまいます。

そのためにも、分からないと判断した時点で飛ばしましょう。一通り分かる問題を解き終えてから、時間があれば戻って考えることがスコア獲得につながります。


TOEFL iBT®リーディングの効果的な学習3ステップ

リーディングの効果的な3つの学習方法を紹介します。

1. 語彙と読解の「土台作り」をする

速読などのリーディングスキルを身につけていても、英単語を知らなければ正しい解答を選ぶのは難しいです。特にTOEFL®では難易度の高いアカデミックな単語が多く使用されています。もちろん専門用語まで覚える必要はありませんが、単語を知っていれば知っているほど時間勝負のリーディングテストでは有利になります。新形式では日常英語の語彙も必要です。

  • アカデミックな語彙力アップ:
    • TOEFL®用の単語帳 + リーディング教材の未知語をまとめてインプット教材を作る
  • 日常生活の語彙力アップ:
    • SNS投稿・広告・メールなど、新形式で出そうな文章を意識的に読む練習をする

もちろん、リーディングだけではなく、ライティング、リスニング、スピーキングとすべてのスキルにおいて単語の対策は必要不可欠です。最優先で取り組むべきと言えるでしょう。

2. 英文を読むことに慣れる

英文を読むことに慣れるには、精読と多読を組み合わせた勉強方法がおすすめです。精読とは文章をじっくりと読むこと、多読はさまざまな英文を読むことを指します。
特に新形式ではアカデミックな文章だけではなく、日常生活での短く、カジュアルな文章も出題されます。性質の違う2つのトレーニングを行うことで、正確にかつ速く読む力を鍛えることができます。

精読:

丁寧に分からない単語や言い回し、文の構造などを確認しながら読んでいきます。時間を気にする必要はありません。語彙や英文法を学ぶことができるので、読める英文の数が増えます。ひとつのパッセージに対し、分からない部分がなくなるまで繰り返し行いましょう。

多読:

「英語を英語で理解する」英語脳を作るトレーニングに有効です。多くの文章を読むことで、似たような構造を何度も目にするので、結果、日本語を介さずに理解できるようになります。
多読をするときは、できるだけ時間を計って取り組みましょう。700単語の文章であれば、3分以内が理想です。

3. 実際にTOEFL iBT®リーディングの問題集を解く

リーディングスキルだけではなく、TOEFL®独自の問題形式に慣れることも重要です。そのため、問題集や過去問を使い実践的な勉強をしましょう。

  • 最初は時間を計らずに、タスクごと / 設問タイプごとの解き方を確認
  • 慣れてきたら本番と同じ制限時間で解いてみる
  • 間違えた問題は「なぜその選択肢が正解か / 他がなぜ間違いなのか」を確認する

ここまで紹介してきた1と2のステップにも、参考書や問題集を組み合わせて取り組むと効果的です。

語彙の習得:TOEFL®用の単語帳と合わせて、参考書や問題集に出てきた単語もチェックする。一冊を通して直接解答に関係ない部分も含めて、分からなかった単語すべてを覚える。

精読と多読:TOEFL®用のリーディングパッセージを使用することで、リーディングスキルの強化だけではなく、TOEFL®の問題傾向もつかめる。

参考書/問題集/過去問と色々なタイプが出版されていますが、複数に手を出すよりも一冊を繰り返し使用するようにしましょう。


新形式 TOEFL iBT®リーディング対策におすすめの問題集【無料】

新形式においては、新しいタスクに慣れておくことが重要です。まずは公式が提供する対策教材をフル活用して対策をすすめるのがオススメです。

Preparing Students

TOEFL iBT®学習のサポートに役立つさまざまな資料を無料で確認できます。新形式のサンプルテストも、音声含めて体験することができます。
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Full-Length Practice Test

公式による実際の模擬テスト2回分を体験することができます。TOEFL®アカウントが必要になりますが、無料で作成可能です。
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現行形式 TOEFL iBT®のリーディング対策におすすめ問題集【無料あり】

リーディング対策におすすめの問題集を紹介します。新形式でも、Read an Academic Passageの読解力、設問対応力を鍛える教材としても有効に活用できるでしょう。

【新形式対応】TOEFL®テスト集中攻略リーディング 改訂版

内容と特徴

  • 目標スコア80~100を目指す人向け
  • 例題を通して出題される8つの設問タイプを解説
  • 自然科学分野のパッセージと問題が7題
  • 人文・社会科学分野のパッセージと問題が6題
  • 長文読解の模擬試験が3回分

詳細はこちら:【新形式対応】TOEFL®テスト集中攻略リーディング 改訂版

収録されている問題数はそれほど多くはありませんが、頻出される分野の練習問題と、長文読解の模擬試験が3回分収録されているので、解説をしっかり読み、取り組むことでスコアアップにつながるでしょう。

※2023年7月の仕様変更前の内容です。パッセージ数と試験時間が変更になりましたが、出題内容に変更はありません。

TOEFL®テストリーディング問題270 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)

内容と特徴

  • 概要から学べる
  • 17分野のパッセージ
  • 実戦形式の練習問題
  • 2回分の模試
  • Webの模試体験

詳細はこちら:TOEFL®テストリーディング問題270 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)

4つのCHAPTERに分かれており、概要→基礎学習→練習問題→模擬とSTEPを追って学習することで、しっかり身につきます。ステップを踏み理解を深めていく形式なので、初めて挑戦する人におすすめです。

※2023年7月の仕様変更前の内容です。パッセージ数と試験時間が変更になりましたが、出題内容に変更はありません。

TOEFL TestReady(公式)

公式が提供する学習プラットフォームとしてTOEFL TestReadyがあります。
AI採点つきのサンプルテストに加えて、試験日までの学習プランの作成や、日替わりで提供される無料の練習問題を解くことができるなど、さまざまな機能があります。
「本番の出題形式や画面操作を確認したい」など、テストに慣れていない方は必ず確認することをおすすめします。更にスコアアップしたい方はセクションごとに有料の練習問題を購入することもできます。
※新形式には対応していません。(2025年11月時点)
TOEFL TestReady

 

まとめ

本記事ではTOEFL iBT®のリーディング対策について、現行形式、2026年1月からの新形式それぞれの概要、対策方法やオススメ教材について紹介しました。
現行形式、新形式どちらにおいても、英文を素早く・正確に読み、論理構造をつかむ力が重要であることは変わりません。加えて新形式では、アカデミックだけでなく日常生活の実用文を読みこなす力も求められます。公式の問題集なども上手に活用して、目標スコアを目指しましょう!

オンライン英会話のベストティーチャーでは、TOEFL iBT®のライティング、スピーキングに対応したオリジナル問題を使い、「読む→書く→話す」を一体化したトレーニングができます。新形式で重視される「実際の場面で英語を使って伝える力」を伸ばしたい方には特におすすめです。ぜひ一度無料体験をおためしください!

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