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TOEFLリーディング対策|問題形式別のポイントやおすすめ参考書も紹介

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「TOEFLリーディングの概要や構成を知りたい」
「詳しい問題形式を知りたい」
「試験当日に得点できるコツを知りたい」

TOEFLのリーディングを難しいと感じる受験者は多くいます。そこで本記事では、TOEFL受験者がリーディングで良いスコアを取るために知っておきたい情報を詳しく解説します。TOEFL iBTリーディングの問題形式や得点を伸ばすコツ、効果的な学習ステップも紹介します。

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TOEFL iBTリーディングの概要【新形式の変更点】

約700語の2つのパッセージがあり、それぞれ10問ずつ出題されます。所要時間は35分です。

パッセージは、大学レベルの教科書から抜粋したもので、さまざまなテーマが扱われます。アカデミックな内容ですが、パッセージのトピックに詳しくなくても、答えるために必要な情報はすべて含まれています。

なお、TOEFL iBTテストは2023年7月26日に新形式になりました。大きな変更があったのはライティングセクションでしたが、リーディングセクションでもパッセージ数の変更や、ダミー問題の撤廃が行われ、結果、試験時間が35分へと大幅に短縮されました。

  〜2023年7月25日 2023年7月26日〜
パッセージ数 3〜4 2
時間 54〜72分 35分


TOEFL iBTリーディングの点数とレベル目安

リーディングは合計30点ですが、問題数は1つのパラグラフに付き10問なので、合計20問です。そのため、純粋な正答数 = スコアにはなりません。問題の難易度を考慮して0〜30で調整されます。

<目安スコア>

上級 (CEFR Level C1)*:24〜30
中上級 (CEFR Level B2):18〜23
初中級 (CEFR Level B1):4〜17
初中級以下:0〜3

*29 or 30はCEFR Level C2

引用:https://www.ets.org/pdfs/toefl/toefl-ibt-performance-descriptors.pdf

2022年の受験者データによると、日本人のリーディングスコアの平均点は19点でした。参考までに、韓国は22点、中国は23点と、日本よりも高い結果でした。しかし、以下のように英語を第一言語として話すネイティブ国であっても満点を取るのは難しい試験です。

TOEFLの合計スコア別の英語レベルの目安は、【TOEFLスコア別】英語レベルを完全把握!得点アップの具体的なコツは?でも紹介しています。

TOEFL iBTの問題形式10種類と解き方のポイント

リーディングで出題される問題形式は10種類あり、それぞれ解き方のポイントを把握しておくことが得点につながります。

1. 内容一致問題

内容一致問題は、パラグラフに書かれている内容と一致する選択肢を選ぶ問題です。パラグラフ内で明確に書かれているので、該当部分を探し出すことができれば問題なく解答できるでしょう。

問題文の例

According to paragraph 1, how did 〜?
Paragraph 2 answers which of the following?

解答方法

1. 問題文の中から解答のキーワードとなる表現を探す
2. キーワード表現に対応する内容をパッセージから探す
 

ポイント

問題文が”why…”であれば「理由」、”how…”の場合は「方法」が書かれている部分が正解の候補になります。できるだけ時間をかけずに解答したい形式ではありますが、選択肢にパラグラフで使われている単語やフレーズがあるからといって、安易に選ばないようにしましょう。

2. 内容不一致問題

内容不一致問題は、選択肢の中から一致しないものを選ぶ問題です。基本的には内容一致問題と同じですが、「不一致」問題なのでパラグラフの中で明示されていないものを選びます。

問題文の例

According to the paragraph, which of the following is NOT true?
The author mentions all of the following EXCEPT 

解答方法

1. 問題文の中から解答のキーワードとなる表現を探す
2. キーワード表現に対応する内容を、パッセージ中から探す
3. パッセージ中に書かれている内容を含む選択肢を消去する
4. 残った選択肢が正解
 

ポイント

パラグラフの内容と一致する選択肢を消していき、正しい選択肢を選ぶ「消去法」で答えを選びます。あくまでも、パラグラフに書かれていない / 書かれている情報と矛盾するものを探していることを忘れないようにしましょう。

3. 推論問題

推論問題とは、パラグラフには明記されていないものの、書かれている内容から推論によって論理的に導き出せる内容を選ぶ問題です。

問題文の例

Which of the following can be inferred about X?
The passage suggests that X…
The author of the passage implies that XX…

※infer(推論する) / imply(暗示する) / suggest (示唆する)などの推理的な表現が問題文中で使われます。

解答方法

1. 問題文の中から解答のキーワードとなる表現を探す

2. キーワード表現に対応する内容を、パッセージ中から探す
例) 問題文が”… can be inferred about…”の場合は、”about”の後の表現に対応するパッセージの内容に注目する

3. 選択肢の内容が、2で注目した内容から推論できる内容かどうか判断する
 

ポイント

あくまでも「論理的に」導き出せる内容であるかどうかが重要です。例えば、選択肢の内容が【猫】ならば、パラグラフの内容である【動物】と言えるか = A (猫)ならばB(動物)という構造が成り立つかどうかで判断します。

4. 意図問題

意図問題は、パッセージを執筆した者の意図や目的(なぜその表現や内容を書いたのか)、あるいは段落の目的を判断する問題です。

問題文の例

The author discusses X in paragraph 2 in order to…
Why does the author mention X?
The author uses X as an example of…

解答方法

1. 問題文中でハイライトされている表現が含まれているセンテンスを、パッセージ内から探す

2. 1で見つけた箇所の内容が、そのセンテンスの中で、あるいはその前後のセンテンスとどのような論理関係(証明している/導かれる/例示しているなど)にあるのか確認する

3. 選択肢の中から、適切な論理関係を表しているものを選ぶ
 

ポイント

パッセージ内で明示されていない筆者の意図を読むため、推論問題と似ています。以下のTO不定詞は、意図確認問題でよく使われるので定義を明確にしておきましょう。

To illustrate
To explain
To contract
To refute
To note
To support

5. 語彙問題

語彙問題は、パッセージ内の単語やフレーズの意味を問う問題です。

問題文の例

The word/phrase "X" in the passage is closest in meaning to…
In stating "X", the author means that…

解答方法

・単語の意味を知っている場合:選択肢の中から同じような意味の単語を選ぶ

・単語が分からない場合:

↪︎その単語が含まれている文章を分析、それを元に選んだ選択肢を文脈に当てはめ、意味が通るか確認する
 

ポイント

単語の意味を知っていれば、パッセージを読まずに解答できます。形式としてはシンプルなので、時間をかけずに確実に正解したい問題です。

6. 指示語問題

指示後問題は、it, they, them, this, these, that, those, one, otherなどの指示後が、具体的に「何」を指しているかを答える問題です。

問題文の例

The word “they” in line X refers to

解答方法

1. 問われている表現が単数か複数かを確認する
2. 代名詞はそれ以前に出てきた語を指すため、代名詞の後ろに出てきた語は除外する
3. 文脈に当てはめ、意味が通るか確認する
 

ポイント

代名詞は既に出てきた名詞の言い換えなので、代名詞の後ろではなく「前」の1〜2文に注目して読みましょう。

7. 言い換え問題

言い換え問題は、パッセージ上でハイライトされている部分を別の表現に「言い換えた」選択肢を選ぶ問題です。

問題文の例

Which of the following best expresses the essential information in the highlighted sentence? Incorrect answer choices change the meaning in important ways or leave out essential information.

解答方法

1. ハイライトされたセンテンスの論理展開に注目する
2. カンマや接続詞などをヒントに、ハイライトされたセンテンスをいくつかの部分に分解する
3. ハイライトされたセンテンスに含まれる論理関係を含まない選択肢を消去する
4. 分解した部分の重要な要素(主語/動詞)などが不足している選択肢を消去する
5. 残った選択肢を選ぶ
 

ポイント

言い換え問題は、英語では”Simplification Question”と呼ばれています。その名の通り、重要な情報を「シンプル」に言い換えた選択肢を選ぶものなので、重要なのは「メインアイディア」であり、「例/日付や数字」などの補足情報はさほど重要ではありません。その点を念頭において選びましょう。

8. 挿入問題

挿入問題とは、指定された文章をパッセージ内の適切な場所に挿入する問題です。

問題文の例

Look at the four squares [■] that indicate where the following sentence can be added to the passage.

Some companies …(文章)

Where would the sentence best fit?

解答方法

1. 挿入する文章中の代名詞(they/it/thisなど)との関係性を分析する
2. 挿入する文章の構造に注目する
3. 選んだ場所に文を入れてみて、文法的 / 論理的に不適切でないかを確認する
 

ポイント

挿入する文章に代名詞や指示語があれば、それがヒントとなります。文章を入れてみて、自然な流れになっていれば、それが正解です。

9. 要約問題

要約問題とは、6つの選択肢の中からパッセージの要約として適切なものを3つ選ぶ問題です。すべて正解で2点、2つ正解で1点、1つ正解/正解なしの場合は0点となります。

解答方法

1. 他の設問を解いている間、パッセージ全体の大まかな構成やポイントを意識しておく

2. Introductory sentenceの内容を確認・分析し、その主張を支える論点に関わるキーワードを探す

3. 選択肢を吟味して、キーワードに直接関わる内容の選択肢を選ぶ
 

ポイント

通常、日付など細かい情報は含みません。そのため、パッセージの内容と合致していると思っても安易に選ばず、確実に必要な情報 (メインアイディア)が含まれている選択肢が他にないか確認しましょう。内容が正しいかどうかは判断材料になりません。

10. 表完成問題

表完成問題とは、カテゴリー別に分けられた表の中に適切な選択肢を入れていく問題です。正解数は5つで、全問正解で3点、4つ正解で2点、3つ正解で1点、2つ以下は0点です。

解答方法

1. 「何」に関するカテゴリーなのかを確認し、どのような「特徴」や「条件」で分ければ設問の指示通りの数に分類できるのかを検討する

2. 1の「何」に関わる内容を述べているパラグラフ(段落)をパッセージ全体から探す

3. 2で検討した分類基準に沿って選択肢を分類する
 

ポイント

全体像を把握する必要があるので、まずは各パラグラフの冒頭をしっかり読みましょう。各パラグラフの最初に、執筆者の伝えたい重要な結論や情報が書かれています。その上で、選択肢を見比べながら詳細を確認することで時間が短縮できます。

 

TOEFL iBTリーディングの得点を伸ばすコツ3つ

リーディングの得点を伸ばすコツを3つ紹介します。

1. 時間配分を徹底する

リーディングは、文章量も多いので時間との勝負です。そのため、時間配分を徹底して行いましょう。2023年7月の仕様変更により、パッセージ数が2つ、時間も35分に短縮されました。

各パッセージ700単語/10問なので、かけられる時間は各パッセージ約17分です。文章を読む時間も必要なので、1問1分が解答時間の目安となります。しかし、解説してきた通り問題の中には、すぐに解けないものもあります。それを念頭に、簡単な問題や得意な問題は1秒でも早く解きましょう。

2. 設問を先に読む

約17分でパッセージの内容把握と10問を解く必要があるため、すべてを細かく読んでいる時間はありません。

まずはタイトルを確認して「何について」書かれたパッセージなのかを把握し、続いて問題文を読み、どの部分を読むべきなのか、何を問われているのかなど把握してから本文を読んだ方が効率的でしょう。

例えば、問題文には以下のように読むべき段落を指定しているものが多くあります。

According to paragraph 1, how did 〜?

特定の単語やフレーズを問うものであれば、その部分を探しながらパッセージを読むことで、同時に内容把握と解答を見つけることができます。

The word/phrase "X" in the passage is closest in meaning to…

3. 分からない問題は飛ばす

1つの問題で1分30秒以上悩んでしまうと、すべての問題を解き終えるのは難しくなります。結果、解けるはずだった問題まで手をつけられず、得点につながらなくなってしまいます。

そのためにも、分からないと判断した時点で飛ばしましょう。一通り分かる問題を解き終えてから、時間があれば戻って考えることがスコア獲得につながります。

TOEFL iBTリーディングの効果的な学習3ステップ

リーディングの効果的な3つの学習方法を紹介します。

1. アカデミックな単語力を習得する

速読など、リーディングスキルを身につけていても、英単語を知らなければ正しい解答を選ぶのは難しいです。

特にTOEFLでは難易度の高いアカデミックな単語が多く使用されています。もちろん専門用語まで覚える必要はありませんが、単語を知っていれば知っているほど時間勝負のリーディングテストでは有利になります。

もちろん、リーディングだけではなく、ライティング、リスニング、スピーキングとすべてのスキルにおいて単語の対策は必要不可欠です。最優先で取り組むべきと言えるでしょう。

2. 英文を読むことに慣れる

英文を読むことに慣れるには、精読と多読を組み合わせた勉強方法がおすすめです。精読とは文章をじっくりと読むこと、多読はさまざまな英文を読むことを指します。性質の違う2つのトレーニングを行うことで、正確にかつ速く読めるようになります。

精読

丁寧に分からない単語や言い回し、文の構造などを確認しながら読んでいきます。時間を気にする必要はありません。語彙や英文法を学ぶことができるので、読める英文の数が増えます。ひとつのパッセージに対し、分からない部分がなくなるまで繰り返し行いましょう。

多読

英語を英語で理解する英語脳を作るトレーニングに有効です。多くの文章を読むことで、似たような構造を何度も目にするので、結果、日本語を介さずに理解できるようになります。

できるだけ時間を計って取り組みましょう。700単語の文章であれば、3分以内が理想です。

3. TOEFL iBTリーディングの問題集を解く

リーディングスキルだけではなく、TOEFL独自の問題形式に慣れることも重要です。そのため、時間を測って問題集や過去問を使い実践的な勉強をしましょう。

ここまで紹介してきた1と2のステップにも、参考書や問題集を組み合わせて取り組むと効果的です。

アカデミックな単語の習得:TOEFL用の単語帳と合わせて、参考書や問題集に出てきた単語もチェックする。一冊を通して直接解答に関係ない部分も含めて、分からなかった単語すべてを覚える。

精読と多読:TOEFL用のリーディングパッセージを使用することで、リーディングスキルの強化だけではなく、TOEFLの問題傾向もつかめる。

参考書/問題集/過去問と色々なタイプが出版されていますが、複数に手を出すよりも一冊を繰り返し使用するようにしましょう。

TOEFL iBTのリーディング対策におすすめ問題集【無料あり】

リーディング対策におすすめな問題集を紹介します。

【新形式対応】TOEFLテスト集中攻略リーディング 改訂版

内容と特徴

  • 目標スコア80~100を目指す人向け
  • 例題を通して出題される8つの設問タイプを解説
  • 自然科学分野のパッセージと問題が7題
  • 人文・社会科学分野のパッセージと問題が6題
  • 長文読解の模擬試験が3回分

詳細はこちら:【新形式対応】TOEFLテスト集中攻略リーディング 改訂版

収録されている問題数はそれほど多くはありませんが、頻出される分野の練習問題と、長文読解の模擬試験が3回分収録されているので、解説をしっかり読み、取り組むことでスコアアップにつながるでしょう。

※2023年7月の仕様変更前の内容です。パッセージ数と試験時間が変更になりましたが、出題内容に変更はありません。

TOEFLテストリーディング問題270 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)

内容と特徴

  • 概要から学べる
  • 17分野のパッセージ
  • 実戦形式の練習問題
  • 2回分の模試
  • Webの模試体験

詳細はこちら:TOEFLテストリーディング問題270 4訂版 (TOEFL(R)大戦略)

4つのCHAPTERに分かれており、概要→基礎学習→練習問題→模擬とSTEPを追って学習することで、しっかり身につきます。ステップを踏み理解を深めていく形式なので、初めて挑戦する人におすすめです。

※2023年7月の仕様変更前の内容です。パッセージ数と試験時間が変更になりましたが、出題内容に変更はありません。

新形式対応 TOEFL iBT®︎ Free Practice Sets

公式の無料教材です。4セクションの過去問が収録されており、ダウンロード不要でPC上で利用できます。

リーディングとリスニングは解答後に正解を確認でき、スピーキングとライティングはサンプルの音声を聞いたり、文章を読んだりできます。

本番さながらに進められるので、本番前の総仕上げ、または、どのような試験なのか確認したい人におすすめです。

詳細は公式Webサイトより確認できます。

まとめ

TOEFLのリーディング対策について紹介しました。問題形式が10種類あり、どれが出題されるか分からないため難しいと感じる人も多いでしょう。特に重要なのは語彙力と時間配分です。参考書や問題集も上手に活用して、目標スコアを目指しましょう!

オンライン英会話ベストティーチャーのTOEFL iBT対策コースでは、テストに精通した講師が作成したオリジナル問題(ライティング・スピーキング)を使用して対策ができます。1ヶ月で15点アップした実績も!無料体験レッスンも実施しているので、気になる方はぜひお試しください。

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勉強法
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