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TOEFLスピーキングの対策と勉強方法|練習手順やコツについても紹介

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TOEFLにはスピーキングセクションがあることが特徴です。スピーキングの試験は慣れていない日本人が多く「どのようなテスト内容なのか」「どのように対策をしたらいいのか」分からない人が多くいます。

そこで本記事では、TOEFLをこれから受ける人、すでに受けたことがあるけれど、スピーキングに苦手意識を持っている人を対象に、TOEFLスピーキングの概要や対策、得点に繋がるコツを紹介します。

※本記事においてTOEFLは、TOEFL iBTを指します。

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TOEFL iBTスピーキングの主な概要

TOEFLは、世界最大の非営利教育団体ETSが開発した英語能力測定試験で、主に大学や大学院などのアカデミックな場面で必要とされる英語能力を測定する試験です。

スピーキングセクションは、以下の4問でマイクを通して録音する解答形式です

Independent task:1問

身近なトピックについて意見を述べる 

Integrated tasks:3問

読んだり聞いたりした内容を要約して話す

  • Read+Listen→Speak (2問)
  • Listen→Speak (1問)

採点項目

採点項目は、両タスク共通で「4つ」あります。

General Description タスクの完成度、理解度、一貫性があるか
Delivery スムーズに会話が運べているか
Language Use 文法と語彙を適切に使えているか
Topic Develpoment 明確に回答を展開できているか

具体的にどのようなポイントで採点されるのか紹介します。詳細はTOEFL iBT® Speaking Scoring Guide Flyerから確認できるので、事前にチェックしておきましょう。

なお、Independent taskとIntegrated tasksでは、採点項目の名称自体は同じでも、定義が少し異なります。

General Description

いわゆる解答の「概要」です。全体を通して、設問内容をしっかり理解できているか、解答の完成度や一貫性を持っているかどうかなどをチェックされます。

Delivery

途切れることなくスムーズに話せているかどうかを見られます。また、発音やイントネーションもチェックされるポイントになります。途中言い淀んでしまったり、不自然な間があったりするとスコアは低くなります。

Integrated taskは、読む、聞くというタスクがあることから、「話し手が情報を思い出そうとするため、ペースが変化することがある」と記載があります。そのため、Independent taskと比べると、やや寛容になっています。

Language Use

語彙力と文法力をチェックされます。ポイントは「効果的に」使えているかどうかです。もちろん複雑な構文が使いこなせるのに越したことはないですが、高度な構文を使えるかどうかというよりも、自身の伝えたいことを明確に伝えるために「適切な」単語や構文を使用することが大切です。

Integrated taskは、読んだり、聞いたりした内容も踏まえて解答する必要があるので、どれだけ適切な単語やフレーズに置き換えられるかもポイントになるでしょう。

Topic Develpoment

設問内容を理解し、明確に解答を「展開できているか」を問われます。解答する際には解答をサポートする例や理由が必要になります。それらが、きちんと解答と関連性を持っており、理路整然とした説明になっているかがポイントです。

Integrated taskは、書き手、話し手の主張などを正しく理解し、適切に解答できるかがポイントとなります。

スコア

4つの設問がそれぞれ「0〜4」の5段階で評価され、それらが最終的に30点満点に換算されます。基準のポイントを簡単に表にまとめました。詳細は公式サイトから確認できます。

4 構成が明確、文法・語彙が適切に使え、スムーズに話せる
3 具体性に欠ける、文法・語彙が限定的、発音などに若干難あり
2 話の展開が限定的、基礎文法の使用のみ、途切れがち
1 話が展開できない、文法と語彙がかなり限定的、聞き手に多大な労力がかかる
0 無解答、または、関連性のない解答をしている

4は「軽微なミスはあるものの...」と記載されているため、必ずしも完璧である必要はありません。2021年にTOEFL iBTを受験した日本人のスピーキング平均点は17点なので、恐らく多くが「2」に近いスコアであると推測されます。具体的にどのように30点満点に換算されるのか公表されていませんが、オール4が30になることから、オール2は15点であると仮定できます。

参考:https://www.ets.org/pdfs/toefl/toefl-ibt-test-score-data-summary-2021.pdf

新形式の問題内容

2023年7月26日よりTOEFL iBTは新形式となります。スピーキングに関しては、Instructionとナビゲーションの簡素化により1分ほど短縮されますが、解答時間に変更はありません。

試験全体の変更点については「TOEFL iBTが変わる!新TOEFL iBTの概要まとめ」で紹介しているので、参考に読んでみてください。

タスク1 | Independet Task

Independent taskは、身近なトピックについて意見を述べる試験内容です。準備時間が15秒で、解答時間は45秒です。

以下はIndependent taskで出題される問題の例です。

When traveling, many people prefer to go on trips with families, friends, or relatives. Others feel that going on a trip alone is a better way to spend one's time.  Which do you prefer?  Provide details and examples to support your opinion.

Nowadays, mobile phones are everywhere and many people from all ages have one, even students. Some see phones as a distraction, while others think that students need phones in case of an emergency. What do you think? Should students be allowed to bring phones to class? Explain your answer by providing details and examples.

上記のように、対照的な2つの意見や選択などが挙げられるので、自分はどちらを指示するのか、その理由も併せて解答します。新形式になっても内容に変更はありません。

タスク2~4 | Integrated Task

Integrated tasksは、読んだり聞いたりした内容を、要約して話す試験内容です。

⚫️Read+Listen→Speak

2問出題され、準備時間は30秒、解答時間は60秒です。

Campus Situation / Topic: Fit and Explain

- リーディングパッセージ(75〜100単語):キャンパスに関する問題提示

- リスニング(60~80秒、150~180単語):リーディングパッセージで提示された問題についてのコメント

解答:リーディングパッセージに沿って発言者の意見の要約をします。

Academic Course / Topic: General/Specific

- リーディングパッセージ(75〜100単語):学術分野の用語、プロセス、アイディアを広く扱った内容

- リスニング(60~90秒、150~220単語):講義の抜粋で、リーディングパッセージの内容を説明するための例と具体的な情報

解答:リーディングパッセージとリスニングから重要な情報を組み合わせて伝えます。

⚫️Listen→Speak

出題は1問のみで、準備時間が20秒、解答時間が60秒です。

Academic Course /  Topic: Summary

- リスニング(90~120秒、230~280語):用語や概念を、具体例を用いて説明する講義の抜粋

解答:講義の内容を要約し、具体例と全体のトピックの関係性を理解していることを示します。(新形式になっても内容に変更はありません。)

TOEFL iBT スピーキングの効果的な練習手順

1. テンプレート通りに話す

TOEFLのスピーキングテストは、試験官と対面で行うのではなく録音形式です。コンピューターに向かって話すので、やりにくいと感じる受験者も多いようです。

しかし、相手が人ではないからこそ、テンプレート通りに落ち着いて話せるという利点もあります。話そうとすると言葉が詰まってしまうという人は、まずはテンプレートを使って、自分の言いたいことを言えるようにしましょう。繰り返し練習することで話せない状況を改善できます。

2. 時間を計って練習する

時間をかければ言いたいことは言えるものの、時間が迫っていると焦ってしまい上手に話せないケースが多いです。日頃から時間を計って話す練習をしていないと、制限時間内に効率良く話すのは困難なので、時間を計る習慣をつけましょう。最初は長めに時間をとって問題ありません。少しずつ短くしていきましょう。

さらに、録音も効果的です。録音することで本番により近い状況で練習ができ、さらに自分の英語を客観的に聞くことで、意見が分かりやすく述べられているか、要約がきちんとできているか確認できます。

3. 自分なりのスクリプトを作成する

論理的に話を展開するためには構成が大切です。頭では理解していても、話している内に構成が崩れてしまうことが多いため、文章にして視覚で確認することが大切です

必要な要素が入っているか、理路整然と説明できているか確認し、満足のいくスクリプトが作成できたら読み上げて、制限時間をオーバーしてしまう場合は調整しましょう。

4.ネイティブにフィードバックをもらう

独学では、発音やイントネーションに不自然な部分はないか、また伝えたい内容がきちんと伝わるかどうかを判断するのは非常に困難です。確実にスコアアップを狙うのであれば、英語をネイティブレベルで話せる人、かつTOEFLに詳しい人からフィードバックをもらいましょう

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TOEFLスピーキングの得点につながる対策

効果的にメモを取る

Independent taskは、身近なトピックに関して自分の意見を述べるタスクですが、Integrated tasksは、読んだり聞いたりした内容を要約して話すタスクです。そのため、メモをいかに効果的に取るかが鍵です

リスニングパートはもちろんですが、リーディングパッセージもリスニングパートに移ると消えてしまうので、45秒の間に読んで要点をメモに残す必要があります。

メモを取る際のポイントは「要点」「キーワード」「誰が」「何を話しているのか」です。解答するまでの短い準備時間に見返して、内容をまとめなくてはならないので「メモの取りすぎ」に注意が必要です。

短文で話し続ける

なるべく長文で話した方が良いのではないかと思いがちですが、沈黙せずに話続けることが大切です。「途切れずスムーズに話せているか」も評価基準の1つで、ためらったり、間があいてしまうと得点には結びつきません。短文でテンポよく話すことを意識しましょう

ただし、話す内容の構成が適切ではなかったり、使える文法や語彙が限定的だと高いスコアを取ることは難しいので、その点は意識しておく必要があります。

発音練習をする

高いスコアを狙う場合は、発音矯正が効果的です。発音やイントネーションも評価の対象で、適切に発音できないと正しく伝わらずスコアが低くなってしまう可能性もあります。

発音にはそれぞれが持つ癖があり、矯正は独学では非常に困難です。オンライン英会話など英語に精通した講師などに聞いてもらい、フィードバックをもらえる環境で練習することが一番の近道です

また、発音を矯正するにはかなり時間がかかります。何度も繰り返し直されながら身につくものなので、忍耐力も必要ですが、高得点を狙うには避けては通れないポイントです。

TOEFLスピーキングのおすすめの勉強方法

インプットとアウトプットを同時に行う

スピーキングといえど、単語やフレーズの知識がなければ話すことはできません。そのためには、リーディングやリスニングでインプットを十分に行う必要があります。

リーディングやリスニングを通して学んだ単語やフレーズは、正しい発音で覚え、適切にアウトプットできるよう練習しましょう。読んだり聞いたりしたものを、声に出すことが大切です。

スキマ時間の独り言で英語脳を作る

英語脳とは「英語を英語のまま、日本語を介さずに理解する」ことです。特にTOEFLのスピーキングでは、限られた時間内で「話す」以外に「読む」「聞く」というタスクもあるので、一度日本語にしてから考えていては、時間が圧倒的に足りません。そのためにも、英語脳を鍛えることが重要です。

英語脳を作るコツは、日常での出来事を英語で考えて、声に出して言ってみることです。自宅にいる時間などに、英語で独り言を言ってみましょう。

スピーキングタスク別の勉強方法

Independent task

  • 毎週3~5本の学術論文を読み、学術的な単語や頻度の高い単語をメモをする
  • スピーチを録音して、45秒に収まるように調整する
  • テストの解答例を聞いて、自分の解答と比較する

自分の話し方の癖は自分ではなかなか気づくことが難しい点です。録音することで、同じ単語やフレーズを繰り返し使用していないか、理路整然と話せているか客観的に確認できます。しかし、TOEFLに精通している英語講師などに、自身のスピーチを聞いてもらいフィードバックをもらう方法が確実でしょう。

Integrated tasks

(1)Read+Listen→Speak

  • 80~100語程度の学術論文を45秒以内に読む
  • 1分間の学術講義の音源を聴く
  • 学術論文(リーディング教材)と学術的なリスニング教材に記載されている関連/非関連事項について、60秒以内に話す(可能であれば、誰かと一緒に行う)

ひとりで行う場合は、解答を録音して「リーディング教材に沿って」発言者の意見の要約ができているか確認しましょう。しかし、可能な限りペアを組んで練習することをおすすめします。

(2)Listen→Speak 

  • 学術講義を聴き、内容を要約する
  • 講義を自分の考えを一切語らずにどれだけ再現できたか、録音して確認する

1日1回以上、講義を聞くようにしましょう。ポイントは、自分の意見を言わずに「ただ再現する」ことが重要です。要約する際は、キーワード、特に専門用語はそのまま使用しても問題ありませんが、それ以外のものは同義語を最大限に使う必要があります。

オンライン英会話を活用する

TOEFL対策を実施しているスクールはいくつもありますが、受講時間などスケジュールが決まっている場合が多いです。しかし、オンライン英会話であれば、基本的に自分の都合に合わせて受講できます。

スピーキング力アップには、やはり実践あるのみ!オンライン英会話ならちょっとした隙間時間にもレッスンが受講できるので、負担なく続けられます。

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まとめ

TOEFLのスピーキングは、話すだけではなく、リーディングとリスニング力も問われる難しい試験です。しかし、正しい方法で対策すれば必ずスコアに結びつきます。難しいからこそ独学ではなく、TOEFLに精通した講師との対策が有効です。目標スコア取得に向けて、頑張りましょう!

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