カテゴリ
TOEFL

TOEFL iBT®スピーキング テンプレート完全版【新形式対応】問題別フレーズ集

記事画像
TOEFL iBT®のスピーキングセクションは、限られた準備時間のなかで英語をスムーズに話さなければならないため、多くの受験者にとって高いハードルと感じられるのではないでしょうか。しかし、スピーキングセクションは「型」をうまく活用することで、想像以上にスムーズに対処できます。
本記事では、TOEFL iBT®のスピーキングセクションの概要や、多くの受験者が苦手に感じる理由を押さえたうえで、テンプレートを活用するメリットを解説し、具体的なタスク別テンプレートの例文・使い方を紹介します。短時間で回答内容を整理するコツが理解できれば、本番でも落ち着いて対処しやすくなるはずです。スピーキング力の向上とスコアアップにつながるよう、ぜひ最後までご覧ください。


TOEFL iBT® スピーキングの概要


TOEFL iBT®のスピーキングセクションは、4問のタスクを通じて受験者の英語運用力を測ります。短い準備時間のあいだに、いかに情報を整理し、限られた時間内で的確に英語を発話できるかが評価の鍵です。ここでは、初心者の方にもわかりやすいよう、出題形式や時間配分のポイントを説明します。

TOEFL iBT® スピーキングセクションの基本構成

■問題形式、内容:全4問
問題形式(タスク) 問題数 タスク概要
Independent Task 1問 身近なトピックについて自分の意見を述べる
Integrated Tasks 3問 読んだ文章や聞いた会話・講義を要約する

■評価のポイント:以下4つの観点が採点項目となっています。
General Description  タスクの完成度、理解度、一貫性があるか
Delivery  スムーズに会話が運べているか
Language Use  文法と語彙を適切に使えているか
Topic Development  明確に回答を展開できているか


時間配分と注意点

実際の試験では、以下のような準備時間と回答時間が設定されています。回答時間が始まると、残り時間が画面上に表示され、0になるまでに話し終える必要があります。

タスク タスク概要 準備時間 解答時間
Independent 与えられたトピックに対して、自分の意見を述べる 15秒 45秒
Integrated (Task 2) 大学のキャンパス関連資料を読んだ後、会話を聞いて要点をまとめる 30秒 60秒
Integrated (Task 3) 学術的な文章を読んだ後に講義を聞き、組み合わせて要約・説明する 30秒 60秒
Integrated (Task 4) 講義のみを聞き、その内容を整理して要約・説明する 20秒 60秒

とりわけ、Independent Taskでは「45秒以内に自分の意見をまとめて話す」という点が大きな特徴です。慣れないうちは、「何をどの順番で話すか」を考えるだけで時間が足りなくなりがちですが、あらかじめ構成を覚えておくとスムーズに対応できます。


TOEFL iBT®スピーキングでテンプレートを使うメリット【安定した高得点に必須】


スピーキングセクションの本番では、限られた準備時間のなかで回答を組み立てる必要があるため、事前に型を用意しておくことは大きなアドバンテージになります。テンプレートを適切に活用することで、以下のような効果が期待できます。

1. 論点がぶれにくくなる
短時間で回答をまとめようとすると、序盤で述べたいポイントや理由が曖昧になりがちです。しかし、あらかじめ決まった構成を用意しておけば、導入・メインの理由・結論という流れを自然につなげやすくなります。結果として、話の展開がわかりやすくなり、スピーチ全体に一貫性が生まれます。

2. テンプレートが枠組みになる
テンプレートは、準備時間中に「どこに何を入れるか」を即座にイメージしやすくする枠組みの役割を果たします。特にスピーキングに慣れていない段階では、何から話すべきか迷うことが多いため、あらかじめ枠組みを把握しておくと安心です。

3. 解答回答の流暢さを向上させる
英語力がまだ発展途上の場合でも、テンプレートを使えば、言葉に詰まるリスクを減らせます。あらかじめ決めておいたフレーズや文構造を軸に、内容を補充する形で話を展開できるため、解答中に沈黙が続く状況を回避しやすくなります。

4. 採点基準へのスムーズな対応
スピーキングセクションでは、論理的な展開や発話の流暢さが評価されると同時に、要約の正確性や具体例の有無なども考慮されます。テンプレートを使うと、「理由を2点挙げる」「読んだ内容と聞いた内容の両方に触れる」といったTOEFL®特有の採点基準に合わせた要素を組み込むことができます。

5. 焦りによるミスを減らす
試験の緊張感のなかで、時間配分を気にしすぎるあまり論点がズレたり、途中で発話を諦めてしまう受験者も少なくありません。しかし、型が定まっていれば、短い準備時間内でも安心して要点をまとめられるため、本番での焦りを軽減できます。

このように、スピーキングセクションでテンプレートを活用することは、初学者だけでなく、ある程度英語が話せる方にとっても大いに効果があります。


TOEFL iBT®スピーキング 各タスク別テンプレート【解答例つき】


ここからはタスク別に具体的なテンプレートの例を取り上げつつ、どのように使いこなせば効率よく高得点を狙えるかを詳しく解説していきます。

TOEFL iBT®のスピーキングセクションでは大きく分けて、Independent Task(1問)とIntegrated Task(3問)が出題されます。それぞれ性質が異なるため、あらかじめタスク別の型を用意しておくと、短時間でも落ち着いて回答を組み立てやすくなります。以下では、各タスクのテンプレートと活用法を解説していきます。

Independent Task (質問に自分の意見を述べる問題) のテンプレート

【基本構成】
1. 導入(意見表明)
 ・I believe that ~
 ・In my opinion, ~

2. 理由①(メインの根拠)
 ・Firstly, …
 ・The main reason is that …

3. 理由②(補足の根拠)
 ・Secondly, …
 ・Another reason is …

4. 結論(まとめ)
 ・Therefore, I strongly think ~
 ・That is why I feel ~
短い準備時間の中で、まずは自分の意見を明確にし、それを支える理由を2点ほど挙げる構成が効率的です。最後に結論を繰り返す形でまとめると、話全体に一貫性が生まれます。

【回答例】
想定質問:
Some people prefer studying alone, while others prefer studying in groups. Which do you prefer and why?

回答例:
I prefer studying alone. Firstly, it allows me to concentrate without being distracted by others. For example, when I study alone at home, I can set my own pace and focus on difficult subjects. Secondly, personal study sessions help me avoid unnecessary discussions that might slow down my progress. Therefore, I believe that studying alone is more effective for me.
このようなテンプレートを一度覚えておけば、トピックが変わっても導入や結論部分のフレーズを応用でき、余裕を持って理由を回答しやすくなります。


Integrated Task (文章・会話/講義を要約する問題) のテンプレート

Integrated Taskは、読んだり聞いたりした内容を要約したうえで、要点や話者の立場、具体的な事例などを簡潔に述べる必要があります。タスク2~4がこれに該当し、それぞれ出題形式が少し異なります。

タスク2(キャンパス内での会話)


【形式】

大学のキャンパス関連の文書(告知、手紙など)を読み、その後、会話を聞きます。その上で、読んだ内容に沿って会話の内容を要約します。話者が賛成または反対の立場を示すことが多いです。

【テンプレート例】
1. 読んだ内容の要約
 ・According to the announcement/letter, …

2. 話者の立場
 ・In the conversation, the man/woman disagrees (or agrees) with the plan because …

3. 理由① + 具体例
 ・Firstly, he/she mentions that …

4. 理由② + 具体例
 ・Secondly, he/she also argues that …

5. 結論
Therefore, the man/woman strongly believes that …


タスク3(講義+文章)


【形式】

学術的な文章を先に読み、その後、教授の講義を聞きます。その上で、両方の内容を組み合わせて要約します。文章で示された理論や概念に対し、講義で具体例や追加説明がなされる構成が多いです。

【テンプレート例】
1. 文章に示された概念や定義
 ・The passage introduces the concept of …, stating that …

2. 講義の概要・例示
 ・In the lecture, the professor provides an example of …

3. 具体的な説明
 ・Firstly, the professor mentions that …
 ・Then he/she explains that …

4. 結論・関連付け
 ・Thus, this example illustrates how ~ works in practice.


タスク4(講義のみ)


【形式】

教授の講義を聞き、内容を要約します。テキスト(文章)がないため、講義音声だけで内容をつかむ必要があります。教授が何らかの用語や現象を説明し、具体例や実験結果を挙げるケースが一般的です。

【テンプレート例】
1. 講義のテーマ
 ・In the lecture, the professor discusses …

2. 要点や定義
 ・He/She defines it as …

3. 具体例またはエピソード
 ・To explain this, the professor gives an example of …

4. 結論
 ・Therefore, this clearly demonstrates …


テンプレート活用例文(タスク3)


テンプレート活用例として、タスク3を想定した例文を紹介します。学術的な用語と、その具体例を結びつける要約が求められるパターンを想定してみましょう。
資料・講義の内容(想定イメージ)
リーディング内容:
( The concept of groupthink occurs when a group makes a poor decision because members are afraid to disagree. )

リスニング内容:
( Professor describes a committee that approved a flawed policy without proper debate. )

解答例:
The passage introduces the concept of ‘groupthink,’ which refers to a situation where a group makes poor decisions because members hesitate to voice opposing opinions. In the lecture, the professor provides an example of a committee that approved an ineffective policy. Firstly, he explains that many members suspected the policy would fail, but chose not to speak up for fear of conflict. Secondly, the committee’s desire for harmony led them to overlook important details. Therefore, this example clearly demonstrates how groupthink can negatively impact decision-making.
このように、文章の定義→講義の具体例→結論という流れを抑えることができれば、Integrated Taskでも無理なく構成を組み立てられます。


テンプレート活用のコツ


1. 必要最低限のキーフレーズを覚える
テンプレートを丸暗記するのではなく、導入・理由・結論などのパーツを使いまわすイメージで覚えると、様々なトピックに柔軟に対応しやすくなります。

2. 自然な"つなぎ表現"を挟む
Additionally, Furthermore, On the other hand, といった接続詞を使用すると、回答全体が滑らかに聞こえます。

3. 速さよりも明瞭さを優先
テンプレートを使うと気持ちに余裕が生まれますが、その分、早口になりすぎないよう注意しましょう。はっきりとした発音や適度な区切りがある方が評価につながりやすいです。

4. 問題ごとの形式に合わせた微調整
 同じフレーズを機械的に繰り返すと、不自然さが目立ちます。タスクや内容に応じて一部の単語や順番を入れ替えたり、異なる表現を使うなど、自分なりにアレンジするとよいでしょう。


テンプレートを効果的に覚える練習方法


テンプレートを知っているだけでは、本番でしっかり活用するのは難しいものです。普段の学習から意識的に「使える状態」にしておくことで、短い準備時間でも落ち着いて回答の組み立てが行えます。ここでは、テンプレートを使いこなすための具体的な練習方法を3つ取り上げます。

音読とシャドーイングでテンプレートを染み込ませる

まずはテンプレートや関連フレーズを何度も声に出して練習し、口と頭が自然に連動する状態を作ることが大切です。

・音読
テンプレート文を紙や画面で確認しながら、ゆっくり正確な発音とイントネーションで読むように心がけます。何度も繰り返すことで、英語のリズムや構文を体に覚え込ませる効果があります。

・シャドーイング
 英語の音声を一文ずつ聞き、そのまま後から追いかけるように発音する練習方法です。自分で用意したテンプレートを録音し、それを使ってシャドーイングするのもおすすめです。聴き取りの力や流暢さが同時に鍛えられるため、テンプレートの定着度が高まります。

シャドーイングには必ずしもネイティブスピーカーの音声が必要というわけではありませんが、発音や抑揚をより正確に取り入れたい場合は、類似のフレーズをネイティブ音声で確認してから練習すると効果的です。翻訳アプリなどを使った機械音声でも、ある程度参考にすることが可能です。


過去問や模試で実践練習

テンプレートを実際の試験に近い形で使う練習として、TOEFL®公式などが提供する過去問や模擬問題を積極的に活用することを推奨します。

・時間管理を意識できる
本番では、準備時間・発話時間それぞれに制限があります。ストップウォッチを用いるなどして、実際の試験と同じ条件で練習すると、より本番に近い感覚を得られます。

・多様なトピックに触れられる
問題のトピックは教育・科学・社会問題など幅広いため、テンプレートの“型”を応用しながら、さまざまなジャンルに対応する感覚をつかんでおくと安心です。

・答えの質を振り返ることができる
過去問を解いた後に、解答例を確認しながら「読み取るべき情報をきちんちゃんと拾えていたか」「テンプレート通りに話しても内容が薄くなっていないか」などの自己評価する習慣をつけると、段階的にスキルアップが見込めます。


自分の回答を録音・客観視して修正

独学でスピーキングのブラッシュアップを図る場合、録音を活用するのが最も効果的な方法のひとつです。

・スマホなどで回答を録音する
テンプレートを用いて実際に答えを作り、声に出すときには、スマホなどで録音してみましょう。再生すると意外と「声が小さい」「単語が聞き取りにくい」など、自分では気づかなかった課題が見えてきます。

・客観的にチェックする
録音した音声を聞き返し、発音・イントネーション、テンプレートの使い方、論理的整合性などをチェックします。気付いた点についてメモを取り、改善すべきポイントを明確にするとよいでしょう。

・修正→再録音のサイクル
音声を分析して気づいた課題を修正し、再度録音して確認するというサイクルを繰り返すことで、テンプレートの使い方もより自然になり、実践力が着実に向上していきます。


まとめ


TOEFL iBT®のスピーキングセクションでは、短い準備時間と発話時間のなかで要点を整理し、論理的に伝える力が問われます。あらかじめテンプレートを用意しておけば、限られた時間でも「話す順序」に迷わず、論点のブレを抑えやすくなります。ただし、あくまでテクニックのひとつなので、問題文やリスニング内容を正確に把握する意識が欠かせない、ということには気を付けてください。

Independent Taskでは「導入→理由①→理由②→結論」の流れを意識し、Integrated Taskでは読んだ・聞いた情報を正確に要約しつつ、賛否や具体例を盛り込む形をとると効果的です。音読・シャドーイング、過去問演習、録音による自己評価を組み合わせれば、テンプレートを実践で使いこなしやすくなります。

 

独学に不安があれば、ベストティーチャーのTOEFL iBT®対策コースを活用するのも一つの方法です。オリジナルのスピーキング問題を使い講師からのアドバイスを受けることで、スピーキング全体の戦略を確立し、スコアアップへさらに近づけるでしょう。無料体験レッスンをぜひ一度お試しください。

TOEFL iBT®対策コースを確認する


※TOEFL®はETSの登録商標です。このコンテンツは、ETSの検討を受けまたはその承認を得たものではありません。

スピーキング学習法
勉強法
オンライン英会話のベストティーチャーTOEFL対策コース


TOEFLの人気記事


記事画像
TOEFLの正しい勉強法と対策は?おすすめアプリや参考書も紹介
記事画像
【TOEFL iBT総まとめ】試験概要・問題の流れ・対策法
記事画像
TOEFLライティング対策と勉強方法【テンプレート付き】
記事画像
TOEFLスピーキングの対策と勉強方法|練習手順やコツについても紹介
記事画像
TOEFLリスニングの対策と勉強法!攻略のコツや教材もご紹介
記事画像
TOEFLリーディング対策|問題形式別のポイントやおすすめ参考書も紹介


タグ一覧

キーワード検索

twitter
© 2011 Best Teacher Inc.