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「IELTSのバンドスコア8.0は、どのくらいのレベル?」
「バンドスコア8.0を取るための勉強法を知りたい!」
留学や海外での就職でIELTSが必要な方のほとんどは、バンドスコア6.5〜7.5を目指していると思います。今回はその少々上のスコア、8.0がどの程度のレベルなのか、難易度と対策方法について解説します。TOEFLやTOEICなど他試験との換算表も紹介しますので、ぜひ参考にご覧ください。
※本記事では、主にIELTSアカデミックモジュールについて解説しています。
【IELTSスコア別対策記事】
・IELTS 5.5のレベル(難易度)と対策・勉強法
・IELTS 6.0のレベル(難易度)と対策・勉強法
・IELTS 6.5のレベル(難易度)と対策・勉強法
・IELTS 7.0のレベル(難易度)と対策・勉強法
・IELTS 7.5のレベル(難易度)と対策・勉強法
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リーディングとリスニングは、それぞれ40問あり1問1点です。例えば40問正解で、バンドスコア9.0といったように、正答数がバンドスコアに換算されます。バンドスコア8.0を取得するための正答数は以下の通りです。
Reading (リーディング):35(アカデミック)/38(ジェネラル・トレーニング)
Listening (リスニング):35引用:https://ieltsjp.com/japan/about/about-ielts/ielts-band-scores
スピーキングとライティングに関しては、4つの評価基準がありそれに則って採点されます。詳しくは、勉強方法のパートで紹介します。
IELTSのスコアについては「IELTSスコアの仕組み!各スコアの英語レベルや留学の目安・換算表」でも解説しています。
2022年の受験者のデータによると日本人の平均バンドスコアはAcademic(アカデミック)も、General Training(ジェネラル・トレーニング)もオーバーオールの平均は5.9という結果でした。そのため、8.0は日本人の平均スコアよりも大幅に高いスコアです。
<Academic(アカデミック)>
Writing:5.7
Speaking:5.5
Reading:6.1
Listening:6
Overall:5.9
<General Training(ジェネラル・トレーニング)>
Writing:5.7
Speaking:5.7
Reading:5.7
Listening:6
Overall:5.9
参照:https://www.ielts.org/for-researchers/test-statistics/test-taker-performance
IELTS 8.0を他の試験に換算するとどの程度なのか、TOEFL iBT、TOEIC、英検との換算をCEFRを基準で表にまとめました。それぞれ異なるタイプの試験なので目安ではありますが、参考にしてみてください。
CEFR | IELTS | TOEFL | 英検 | TOEIC SW | TOEIC LR |
C1 | 7.0〜8.0 | 95 | 1級 |
Speaking 180〜 Writing 180〜 |
Listening 490〜 Reading 455〜 |
一般的に留学でIELTSスコア8.0を求められることは多くありません。大学進学は6.5〜7.0、大学院を目指している場合も7.5を必要スコアと定めている機関が多いです。
もちろん、8.0が取得できれば一流大学やその中でも難易度の高い学部への進学に役立ちますし、実際の学校生活が始まってからの講義などもスムーズに理解できるでしょう。
特に海外の大学では、聴講するだけではなく自分の意見を主張する力も求められます。高い英語力を持っておくに越したことはありません。
海外就職においても、8.0を求められることは少ないです。しかし、ハイスコアを持っていれば企業の選択肢も広がり、英語力のアピールとしては非常に有効です。
IELTSは、国内ではさほど認知度が高くないので、英検やTOEICに換算した級やスコアを覚えておくと良いでしょう。
必要となる勉強時間は、現在の英語力にもよりますがケンブリッジ大学英語検定機構のWebサイトによると、CEFR基準で1つ上のレベルの英語力を身につけるには「200時間」が必要だとされています。
IELTS8.0は、あくまでも目安にはなりますがCEFRではC1レベルです。つまり、現在の英語力がそのひとつ下のB2レベル(IELTS 6.5程度)の場合、8.0を取るために200時間が必要となります。
CEFR | IELTS | TOEFL | 英検 | TOEIC SW | TOEIC LR |
C2 |
8.5〜9.0 |
114 | - | - | - |
C1 | 7.0〜8.0 | 95 | 1級 |
Speaking 180〜 |
Listening 490〜 Reading 455〜 |
B2 | 5.5〜6.5 | 72 | 準1級〜1級 | Speaking 160〜 Writing 150〜 |
Listening 400〜 Reading 385〜 |
B1 | 4.0〜5.0 | 42 | 2〜準2級 | Speaking 120〜 Writing 120〜 |
Listening 275〜 Reading 275〜 |
A2 | - | - | 準2〜2級 | Speaking 90〜 Writing 70〜 |
Listening 110〜 Reading 115〜 |
A1 | - | - | 3〜準2級 | Speaking 50〜 Writing 30〜 |
Listening 60〜 Reading 60〜 |
ただし、B2はIELTSの5.5〜6.5に相当します。そのため、5.5から8.0を目指すのと、6.5から8.0を目指すのではまったく異なるでしょう。それぞれの英語力にあった学習法、時間をかけることが大切です。
リーディングで8.0を目指すには、40問中35問に正解する必要があります。しかし、オーバーオールで8.0を目指す場合、ライティングとスピーキングで8.0を取るのが非常に難しいため、リーディングでは8.5または9.0(満点)を狙う必要があります。
パッセージの最初の段落と最後の段落を最初に読みましょう。特に段落の最初のトピックセンテンスには注意を払います。この方法で、書かれている内容の概要を把握します。
そして、設問に関連する特定のキーワードを探しましょう。冠詞や前置詞のような重要度の低い単語は無視して素早く目を動かすことが大切です。
模擬試験やリーディング教材上の知らない単語をフラッシュカードにするのもおすすめです。その際は定義、類義語、例文も載せましょう。
そして、IELTS対策教材だけにこだわらずに、興味のあるトピックの記事や雑誌、短編小説を読みましょう。文脈の中で新しい語彙に触れることができます。
また、試験で知らない単語が出てきた際に意味が推測できるよう、接頭辞や接尾辞について学びましょう。
決められた時間内に全パッセージを読む練習をしましょう。そして、設問の優先順位付けをして、少し考えても分からない問題は飛ばします。時間があれば戻るくらいの気持ちで、確実に分かる問題から解いていきましょう。
IELTSの詳しいリーディング対策は「IELTS超基本リーディング対策:スコアを短期間で上げる3つのコツ」でも紹介しています。
リスニングで8.0を目指すには、40問中35問に正解する必要があります。しかし、オーバーオールで8.0を目指す場合、リスニングもリーディング同様に8.5または9.0(満点)を狙う必要があります。
リスニング音源や何か音声を聞く時は、ある程度流したら一時停止をして、そこまでの間に聞いた内容を要約しましょう。聞き逃しや、情報の流れを把握することができます。これを繰り返し行い、聞きながら要約できるように練習しましょう。
プロセスや、場所、状況など聞こえてきた情報を頭の中でイメージ(視覚化)するのもおすすめです。より耳から入ってくる情報が明確になります。
話し手の「目的」を特定しましょう。何かを知らせているのか、誰かを説得するのか、楽しませるのかなどです。これは、文脈を理解し、何に焦点を当てるべきかを判断するのに役立ちます。
そして、必ず "firstly”,“in contrast”,“most importantly”など、指標になるワードが出てくるので聞き逃さないようにしましょう。
図や画像が提供されている場合は、そこから、トピックや聞こえてきそうな語彙の種類を予測します。各セクションの前にある短いイントロダクションにも耳を傾けましょう。
このイントロダクションは、設定や焦点について重要なヒントを与えてくれます。特に数字や日付は解答の一部となることが多いので、確実に聞き取りましょう。
発話者の話す速さやアクセントには個人差があります。自然なテンポの音声と、少し速めの音声の両方で練習し適応力を高めましょう。また、リアルな環境音(交通音、周りの会話など)を含む録音を聞くことも大切です。その中で発話者に耳を集中させることを意識しましょう。
例えば、数値の上下には矢印や”+,-”を使用したり、”approximately”は"approx.", ”for example” は"ex."など略語を活用していきましょう。メモでは完全な文章を書こうとせず、名詞、動詞、必須修飾語に集中することが大切です。
リスニングの対策法については「IELTSリスニング対策と勉強方法:問題形式を知りスコアアップするコツ3つ」でも紹介しています。
ライティングで8.0以上を取得するのは、非常に難しいです。そのため、オーバーオール8.0を目指す場合は、リーディングとリスニングで8.5以上、ライティングで7.0〜7.5を目標にしましょう。
模範解答のトピックセンテンスを分析し、同じようなレベルの文章が書けるように練習しましょう。そして、模範解答で使われている単語やフレーズをハイライトしたり、同義語を探し、新しい文章でそれらを使う練習をします。
模範解答の各ボディパラグラフの主要ポイントをまとめるのもおすすめです。論旨がどのように進み、意見がどのように切り替わるかなどに注目しましょう。
苦手かつ複雑な構文(例:条件文、関係節)に焦点を当てましょう。すべてを見直す必要も、1日何時間もかける必要はありません。定着させるために、1日15〜20分文法に集中する時間をとりましょう。間違えてしまう文法は、文章にして何度も書き出して覚えます。
覚えたい単語は、単語単体ではなく例文で覚えるのも有効な手段ですが、”Word Webs”という覚え方もおすすめです。トピック(テクノロジーなど)ごとに、中心となる単語を書いて、それに関連する用語、類義語、連語を枝分かれさせて書いていきます。
ライティングタスクについては「IELTSライティング対策と勉強法:Task1とTask2それぞれ解説」でも解説しています。
ライティングテストは資格のある試験官によって採点されますが、少なくとも2人、時には3〜4人の試験官が採点します。評価は「課題の達成度」、「一貫性とまとまり」、「語彙力」、「文法知識と正確さ」の分野で採点されます。
・課題の達成度:課題の要件を満たしているか、回答に詳細な説明が含まれているか
・一貫性とまとまり:段落分けがうまくできているか、自然に接続詞が使えているか
・語彙力:幅広い語彙を自然に使用できているか
・文法知識と正確さ: 様々な構文を柔軟に使いこなすことができるか
詳しい評価基準は下記から確認できます。
https://ieltsjp.com/japan/about/about-ielts/ielts-band-scores
スピーキングもライティング同様に8.0を取るのは非常に難しいです。そのため、オーバーオール8.0を目指す場合は、ライティング同様にスピーキングは7.0〜7.5を目標にしましょう。
まずはシンプルな文章で始めます。そこに修飾語や詳細を加えて文章を長くしていきます。最初は、タイマーをセットして、決められた時間内に自分の近くにあるものについて描写していくと良いでしょう。
慣れてきたら、2分程度のニュース動画で練習しましょう。つなぎ言葉("First", "however", "then", "as a result")など使用して要約していきます。この時、日常的なトピック(ソーシャルメディアは良いものか?など)を選ぶようにしましょう。
要約が終わったら、次はディベートです。動画を見て2つの意見を考えます。そして、片方の意見を1分間主張し、すぐに反対側の意見を主張していきます。
常に解答を広げていけるように、短く答えた後は「誰が?何を?いつ?どうやって?なぜ?」と自分の中で投げかけ続けましょう。そして、どの情報を付け加えるべきか考えます。
"In other words..."を使って、最初の発言を言い換える練習も有効的です。ただし、繰り返し時間稼ぎのために同じ意見を述べるのは避けた方が良いでしょう。
スピーキングテストの概要や対策法は「IELTSスピーキング:スコアアップ対策とコツ!【問題例文・解答例付】」でも紹介しています。
スピーキングテストには、4つの評価項目があります。具体的な評価基準は、公式Webサイトから確認できますが、イメージとしては以下の通りです。
流暢さと一貫性:流暢に理路整然と話せるかどうか
語彙力:正確に柔軟に語彙を使いこなせるかどうか
文法知識と正確さ:さまざまな構文を適切に使えるかどうか
発音:明瞭に発音できるかどか
早くて聞き取れない場合や、質問内容が理解できなかった場合は、こちらか申し出れば言い直してくれます。
IELTSのスコア8.0は、難易度が高く容易に取れるスコアではありません。留学や就職でも基本的に求められることはありませんが、せっかく受験するのであれば8.0を目指したい方もいるでしょう。ぜひ本記事で紹介したポイントやコツを参考にしてみてください!
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