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IELTSスコアで大学進学!国内外の必要スコア・最新動向【2025-2026】

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海外大学への進学を考える際に欠かせない「IELTS(アイエルツ)」ですが、近年は国内大学入試でも注目されています。 本記事では、2025年から2026年入学に向けた国内外大学のIELTSスコア要件と最新動向を解説します。国内大学でIELTSスコアが求められる背景やメリット、大学・学部ごとの基準値、さらに海外主要大学(アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダ等)の必要スコア目安を紹介します。最後に、目標スコアを達成するための効果的な対策法もまとめました。IELTSスコアを大学受験に活用したい方はぜひ参考にしてください。

国内大学でIELTSスコアが求められる背景とメリット

日本の大学入試でIELTSスコアが活用されるケースが増えています。 背景にはグローバル人材育成の流れやAO入試(総合型選抜)の拡大があり、大学側が受験生の実用的な英語力を評価したいという意図があります。IELTSは本来、海外留学向けの試験という認識が強いですが、日本国内でも出願資格の付与、英語試験免除、得点換算・加点など様々な優遇措置に活用されています。例えば一定のIELTSスコアを取得していれば、大学の英語個別試験が免除されたり、一定の加点を得られる場合があります。

このようにIELTSを入試に利用する大学は国公立・私立合わせて300校以上にのぼります。東京大学・京都大学といった最難関の国立大学から、青山学院大学・上智大学・同志社大学など英語力重視の私立大学まで、幅広い大学でIELTSスコアの提出が可能です。実際、上智大学や同志社大学など高い英語力を持つ学生を求める大学も多く、IELTSの高スコア取得者には出願時に有利な評価が与えられています。IELTSは、TOEFLと並び国内大学入試や就職でも活用可能な試験ですが、特に大学入試ではTOEICや英検と比べ実践的な英語運用能力を示せる点がメリットです。グローバル化に対応する人材を選抜するため、今後もIELTS活用の動きは拡大していくと考えられます。

国内大学のIELTSスコア要件と学部ごとの基準

日本の大学では学部や入試方式ごとにIELTSスコア活用基準が定められています。 ここでは要求されるスコア水準ごとに、活用されている主な大学・学部を解説します。基本的にはIELTS 4.0前後の基礎的なスコアから利用可能ですが、難関大学や国際系学部では6.0~6.5以上の高得点が求められる傾向があります。自分の志望校がどの程度のスコアを必要としているか、事前に確認しておきましょう。

また、正確な情報は必ず各大学の入試情報ページにある最新の入試要項を参照しましょう。

IELTS6.5以上で出願可能な国内大学(一例)

大学名

学部

IELTS
スコア

加点

備考

早稲田大学

国際教養学部

国際教養学科

7.0

20-

AO入試(4月入学)で出願資格

 一般入試で加点

上智大学

国際教養学部

6.5

-

公募制推薦の出願資格

明治大学

経営学部

国際日本学部

6.5

30

英語4技能試験利用方式で加点(各技能5.5以上も要件) 

学習院大学

国際社会科学部

7.0

-

プラス試験で150点(満点)に換算 

中央大学

国際経営学部

6.5

-

英語4技能試験利用方式で190点(200点満点)に換算 

法政大学

グローバル教養学部(GIS)

6.5

-

英語外部試験利用入試で140点(150点満点)に換算 

A方式入試(個別日程)で185点(200点満点)に換算

法政大学

グローバル教養学部(GIS)

7.0

-

英語外部試験利用入試で150点(満点)に換算 

A方式入試(個別日程)で200点(満点)に換算

関西大学

外国語学部

6.5

-

一般入試で135点(150点満点)に換算 

関西大学

外国語学部

7.0

-

一般入試で150点(満点)に換算 

岡山大学

全学部

7.0

-

共通テストの成績に加点 

参考:大学受験パスナビ:旺文社

海外主要大学のIELTSスコア要件

海外の大学へ進学する際には、国ごと・大学ごとに定められたIELTSスコアの最低基準を満たす必要があります。 英語圏各国の大学では出願時に一定以上のIELTSアカデミック・モジュールのスコア提出が求められます。ここでは2025年時点での主要国(アメリカ・イギリス・オーストラリア・カナダ等)の大学入学に必要なIELTSスコアの目安を紹介します。基本的に海外大学学部留学にはIELTS5.5〜6.5程度が必要と言われますが、大学のレベルが上がるほど6.5~7.0以上とハードルも高くなります。志望国や志望校の要件を正確に把握し、自分のスコアが足りているか確認しましょう。

詳しく知りたい方は、「留学に必要なIELTSスコアは?国別・海外大学・大学院ごとの目安を解説」もご確認ください。

アメリカの大学入学に必要なスコア

アメリカの大学では近年IELTSスコアを受け入れる学校が増え、現在3,000校以上でIELTSが採用されています。一般的なアメリカの大学(学部課程)にの出願するにはオーバーオール5.5〜6.5程度が必要とされ、最低でも5.5以上は求められるのが通常です。多くの州立大学や中堅私立大学では6.0~6.5前後を基準にしているケースが多く、例えばカリフォルニア大学系列やテキサス大学などでは最低6.5を要件とする例があります。一方、ハーバード大学やイェール大学、MITなどトップレベルの名門校ではIELTS7.0以上のハイスコアが要求されます。

イギリスの大学入学に必要なスコア

イギリスは全ての大学がIELTSスコアを英語要件として採用しており、留学生にとって事実上の標準テストとなっています。イギリスの大学(学部課程)入学に必要なIELTSスコアは概ね6.0〜6.5とされます。例えばロンドン大学(UCL)やエディンバラ大学など多くの大学で6.5前後が目安となっており、コースによっては各バンドスコア(各技能の点数)に5.5以上などの下限も定められています。オックスフォード大学やケンブリッジ大学といった超難関校では、それより高い7.0~7.5以上のスコアを要求されることがあります。実際、オックスフォード大学の学部入学要項ではコースによりIELTS7.0~7.5(各セクションで6.5以上)を求めており、ケンブリッジ大学でも同等の水準です。

ただしイギリスの場合、大学によってはプリセッショナルコース(留学生対象の英語コース)が設置されています。そのため、仮に出願時にIELTSスコアが基準に達していなくても、条件付き合格を得て渡英後にプリセッショナルコースを履修することで、正式入学が認められるケースもあります。

オーストラリア・カナダなどその他の国の場合

オーストラリアの大学もIELTSを広く採用しており、その基準は他国と大きく変わりません。一般的な学部課程ではIELTS6.0〜6.5以上が求められ、メルボルン大学やシドニー大学など名門校では6.5が一つの目安となっています。オーストラリアにはGroup of Eightと呼ばれる上位8大学がありますが、これらの大学への進学には概ね6.5以上が必要です。一方、専門学校(TAFE)や一部の大学では5.5〜6.0でも受け入れ可能な場合もあります。オーストラリアの大学も大学付属の英語コースが設置されている場合があり、IELTSスコアが足りない留学生は入学前に語学研修課程を受ける選択肢があります。例えばオーストラリア国立大学では直入学6.5が要件ですが、5.5以上で入学準備コースから開始するプログラムも用意されています。

カナダの大学もIELTS6.0~6.5を基準とするところが多く、名門校ほど6.5以上が求められます。トロント大学やブリティッシュコロンビア大学(UBC)、マギル大学などカナダ上位校ではIELTS6.5が一般的な最低ラインです。一方、コミュニティカレッジや一部の学部プログラムでは5.5~6.0程度でも受け入れ可能な場合があります。
カナダには、条件付き合格者向けの英語準備コースを提供する大学が多いのが特徴です。成績優秀で仮合格となった留学生に対し、入学前に大学付属の集中英語プログラムを履修させ、修了をもって英語要件を充足したとみなす仕組みです。このためカナダ留学では、多少スコアが足りなくとも合格可能性が残る場合がありますが、できれば6.5以上を取得しておく方が安全でしょう。

その他の国・地域では、必要スコアは目的や使用言語により様々です。例えばニュージーランドの8大学は原則IELTS6.0以上(大学院は6.5以上)が基準となっています。シンガポールや香港などアジアの英語圏大学も6.0~7.0程度のスコアを要求する傾向にあります。非英語圏でも留学人気の高い欧州大陸の大学では基準が大きく異なり、一概には言えませんが、ドイツ・オランダ・北欧の上位校であれば6.5以上、フランス・イタリア等のプログラムでは5.5~6.0程度から受け入れ可能な例もあります。いずれの場合も大学の募集要項を確認することが重要ですが、IELTS6.5を取得しておけば世界中の95%以上の大学で英語要件を満たせるとも言われています。

IELTSスコアアップに向けた効果的な対策法

志望大学のIELTS要件を満たすには、計画的な学習が大切です。
最後に、IELTSスコアアップのための効果的な対策法を紹介します。闇雲に受験を繰り返すのではなく、自身の弱点を分析した上で対策を進めましょう。以下のポイントを参考に、効率的に勉強を進めてください。また、初心者や独学で学習する方は「IELTSの勉強方法と対策【初心者・独学者必見】」の記事も参考になります。

  • 語彙力を強化する: IELTSで高得点を狙うには語彙力の向上が必要不可欠です。目安としてIELTS6.0レベルで約3,000語以上の語彙習得が推奨されており、同義語や言い換え表現もあわせて習得しておくと、ReadingやWritingで有利になります。単語は繰り返し復習し、確実に定着させてください。

  • 公式問題集や過去問で出題傾向を掴む: IELTSの公式問題集・過去問題を解いて、出題形式や時間配分に慣れることも重要です。どのセクションでどのような問題が出るか、パターンを把握して、自分が苦手な設問タイプを洗い出しましょう。ただ漫然と全セクションを勉強するのではなく、弱点分野に絞って重点的に対策する方が効率的です。

  • 自分の弱点を重点的に対策する: 日本人受験者の場合、特にライティングとスピーキングが弱点になりやすいと言われます。これらの技能は独学での向上が難しい面もあるため、可能であれば指導者の添削や指導を受けるとよいでしょう。一方、リスニングとリーディングは比較的独習でも伸ばしやすいので、目標スコアによっては先にこちらで高得点を狙い、総合スコアを底上げする戦略も有効です。いずれにせよ4技能すべてバランスよく学習しつつ、自身の弱点克服に時間を割きましょう。

  • 本番同様の条件で模擬試験に挑戦する: 制限時間内に全問題を解き切る練習も欠かせません。公式模試などを使い本番と同じ時間設定で一通り解いてみる訓練を積みましょう。終わったら自己採点し、間違えた問題の復習に時間をかけてください。特にListeningやReadingで聞き取れなかった単語・文章、解釈を誤った設問は、原因を分析しておくことで次回以降のミスを減らせます。時間管理と見直しの習慣を身につけ、本番に備えましょう。

  • プロの力を借りる: 独学だけでは不安な場合、IELTS対策に特化したオンライン英会話や塾の活用もおすすめです。オンライン英会話のベストティーチャー「IELTS対策コース」では、IELTSを共同運営するIDP監修のオリジナル問題を用いたレッスンが受講できます。ライティングとスピーキング対策に特化した内容で、講師から具体的なフィードバックをもらえるため短期間で効率良くスコアアップを目指せます。無料体験レッスンも可能ですので、独学で伸び悩んでいる方は検討してみると良いでしょう。


まとめ

国内外の大学進学に必要なIELTSスコアと最新動向、および対策法を解説しました。まずは志望校が求めるスコアを正確に把握し、現在の自分の実力との差を見極めることが出発点です。

その上で計画的に学習を進めれば、IELTSスコアは必ず向上するはずです。早めの準備と的確な対策で目標スコアをクリアし、希望する大学への道を切り拓いてください。グローバルな舞台で活躍する第一歩として、あなたの英語学習を応援しています。

オンライン英会話のベストティーチャーIELTS対策コース


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