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「IELTSのバンドスコア6.0のレベルって?」
「どんな勉強をすればいいの?」
など疑問のある方は多いのではないでしょうか。
海外への留学や就職、移住を希望する際、英語力の証明としてIELTSのバンドスコアが求められます。では、6.0は英語力の証明として十分なのか判断が難しいですよね。
そこで本記事では、IELTSバンドスコア6.0のレベル(難易度)と対策について解説します。バンドスコア6.0が求められる場面や勉強法、TOEFLやTOEICとの換算表も紹介しますので、参考にぜひご覧ください。
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【IELTSスコア別対策記事】
リーディングとリスニングは、それぞれ40問あり1問1点です。例えば40問正解で、バンドスコア9.0といったように、正答数がバンドスコアに換算されます。バンドスコア6.0を取得するための正答数は以下の通りです。
Reading (リーディング):23(アカデミック)/30(ジェネラル・トレーニング)
Listening (リスニング):23
引用:https://ieltsjp.com/japan/about/about-ielts/ielts-band-scores
ライティングとスピーキングは、正答数ではなく「評価基準」に則って採点されます。それぞれのバンドスコア6.0と評価される基準をみてみましょう。
タスク1 |
課題の達成度 |
課題の要件に取り組めている ・ (A)適切に選択された情報を含む要旨が記述されている ・ (GT)文調に統一性が見られない場合もあるが、概ね明確に意図を記述している ・ 重点/要点を記述し十分に強調できているが、詳細部分が関連性を欠いたり、不適切 / 不正確であったりする |
一貫性とまとまり |
・ 情報や意見の配置に一貫性があり、概ね明確な連続性がある ・ 接続詞を効果的に使用しているが、文書中や文章間(またはその両方)の接続詞が機能していなかったり、機械的である ・ 参照が明確でなかったり、適切でなかったりする |
語彙力 |
・ 課題に対する十分な範囲の語彙を使用できる ・ 一般的でない語句の使用を試みるが、不正確さが見られる ・ 単語の選択・スペルや語形成(またはその両方)に間違いが散見されるが、コミュニケーションを阻害するほどではない |
文法知識と正確さ |
・ 簡単な構文と複雑な構文の両方を使用する |
※A:Academic, GT:ジェネラル・トレーニング
タスク2 |
課題への回答 |
・ 課題の全ての部分に取り組んでいるが、詳述されている部分とそうでない部分がある ・ 関連性のある見解を示すことができるが、結論が不明瞭もしくは重複していたりする ・ 関連性のある主旨を示すことができるが、詳細に欠けたり、不明瞭であったりする |
一貫性とまとまり |
・ 情報や意見の配置に一貫性があり、概ね明確な連続性がある ・ 接続詞を効果的に使用しているが、文書中や文章間(またはその両方)の接続詞が機能していなかったり、機械的である ・ 参照が明確でなかったり、適切でなかったりする ・ 段落分けがされているが、必ずしも論理的ではない |
語彙力 |
・ 課題に対する十分な範囲の語彙を使用できる ・ 一般的でない語句の使用を試みるが、不正確さが見られる ・ スペルや語形成(またはその両方)に間違いが散見されるが、コミュニケーションを阻害するほどではない |
文法知識と正確さ |
・ 簡単な構文と複雑な構文の両方を使用する ・ 文法と句読点に間違いもあるが、コミュニケーションに支障の出るようなことはめったにない |
スピーキング |
流暢さと一貫性 |
・ 時折繰り返し、言い直し、ためらいが見られ、そのため一貫性を失うことがあるものの、すすんで詳細に話す ・ 幅広い連結詞や談話標識を使用できるが、不適切な使用もある |
語彙力 |
・ テーマについて詳細に論じることができる幅広い語彙力を持っており、不適切な場合でも意味を明確にすることができる ・ 概ね正しく言い換えができる |
文法知識と正確さ |
・ 柔軟性に欠けるが、簡単な構文と複雑な構文の両方を使用できる ・ 複雑な構文では間違いも多いが、理解に支障の出るようなことはめったにない |
発音 |
・ 幅広い発音の特性を使用できるが、コントロールは不安定 ・ 特性を効果的に使用できる場合もあるが、一定していない ・ 概ね理解しやすいが、個々の単語の発音の間違いや不明瞭な音が時おり混じる |
参照:スピーキング評価基準
詳しくは、各セクションの評価基準シートを確認してください。IELTSのスコアの仕組みについては「IELTSスコアの仕組み!各スコアの英語レベルや留学の目安・換算表」でも解説しています。
2022年の受験者のデータによると日本人の平均バンドスコアはAcademic(アカデミック)も、General Training(ジェネラル・トレーニング)もオーバーオールの平均は5.9という結果でした。そのため、6.0はほぼ日本人の平均スコアと言えるでしょう。
<Academic(アカデミック)>
Writing:5.7
Speaking:5.5
Reading:6.1
Listening:6
Overall:5.9
<General Training(ジェネラル・トレーニング)>
Writing:5.7
Speaking:5.7
Reading:5.7
Listening:6
Overall:5.9
参照:https://www.ielts.org/for-researchers/test-statistics/test-taker-performance
IELTS 6.0を他の試験に換算するとどの程度なのか、TOEFL iBT、TOEIC、英検との換算をCEFRを基準で行い表にまとめました。それぞれ異なるタイプの試験なので目安ではありますが、参考にしてみてください。
CEFR | IELTS | TOEFL | 英検 | TOEIC SW | TOEIC LR |
B2 | 5.5〜6.5 | 72 | 準1〜1級 |
Speaking 160〜 Writing 150〜 |
Listening 400〜 Reading 385〜 |
もちろんIELTS6.0(アカデミック)でも進学できる教育機関はありますが、大学への留学を目指す場合、一般的に必要となるスコアは6.5〜と言われています。そのため、6.0は最初に目指すべきラインとも言えるでしょう。
6.0の場合は、UniversityよりもCollegeやファウンデーション・コース(大学進学コース)が多くなる印象です。具体的にどのような機関がスコア6.0を受け入れているかどうかは、https://www.ielts.org/about-ielts/who-accepts-ielts-scoresで検索できます。
外資企業で社内公用語が英語である場合や、日常業務で英語を良く使うという場合は、スコア6.0では難しいでしょう。可能であれば8.0以上の取得を目指したいところです。日本企業などに対して「英語力のアピール」という点だけで言えば、6.0は英検に換算すると準1級〜1級程度に値するため十分に活用できるでしょう。履歴書に記載するスコアも6.0からと一般的に言われています。
また、外務省の採用では、英語力のみで採用の可否を決めることはないとしてはいるものの、TOEFLまたはIELTSのスコアを提出することを推奨しており、優れたスコアは高い語学能力を示すものとして評価されると明記しています。
ただし、残念ながら日本国内では、IELTSは英検®︎やTOEICと比べるとさほど認知されていないため、人事担当者がIELTSを知らず英語力が伝わらない場合もあります。事前にTOEICや英検®︎に換算したスコアを把握しておくと良いでしょう。
*参照:外務省の採用に関するFAQ
移住(永住権の申請)には各国条件があり、ほとんどの場合、まずは就学/就労ビザで滞在をし、滞在年数や条件を満たしてから永住権の申請が可能になります。IELTSのスコアも国によってさまざまですが、6.0が求められることはあまりありません。詳細な条件は、必ず希望する国の情報をウェブサイト等で直接確認しましょう。
必要となる勉強時間は、現在の英語力にもよりますがケンブリッジ大学英語検定機構のWebサイトによると、CEFR基準で考えた時に1つ上のレベルの英語力を身につけるには200時間、初心者からCEFRのB2レベル(IELTS5.5〜6.5)を目指すには、およそ500〜600時間が必要だとされています。
【IELTS関連記事】
リーディングで6.0を取得するには、40問中Academicなら23問、General Trainingなら30問に正解する必要があり、純粋に正答数でバンドスコアが決まります。
スコア6.0を取得するには、まずはIELTS試験の問題形式や概要をしっかり理解することが大切です。そのためにも、公式問題集や教材を使ってできるだけ多くの問題を解きましょう。
また、6.0を取るためにはタイムマネジメントが欠かせません。模擬試験や問題集は必ず時間を計測して解きましょう。その他、さまざまな文章や資料などを繰り返し読み、その文章の要点を理解する訓練が効果的です。なお、3つあるパートのうち、最初の2つが比較的容易であるため、実際の試験では特にそこに集中することをおすすめします。
リーディング(アカデミック)の詳しい対策方法は、「IELTS超基本リーディング対策:スコアを短期間で上げる3つのコツ」で解説しています。
リスニングで6.0を取得するには、40問中23問に正解する必要があります。リスニングは4つのパートで構成されていて各10問ずつ出題されます。最初の2つのセクションは話し手も少なく、日常生活に関わるトピックなので比較的容易です。20点を取るためには、この2つのセクションで確実にスコアを得られるよう、スペルミスなどのケアレスミスに気をつけましょう。
リスニング音源は、さまざまな国のネイティブスピーカーの音声やアクセントが使われます。日頃からイギリス、アメリカ、オーストラリアなどの発音、アクセントの音源を積極的に聞きましょう。
リスニングの詳しい問題形式などは、「IELTSリスニング対策と勉強方法:問題形式を知りスコアアップするコツ3つ」で紹介しています。
ライティングは、複数の採点官が4つの評価基準に従って採点します。6.0を取得するためのポイントは、以下の4点です。
スコア6.0を取るために、まずは「与えられた課題、質問だけに明確に答える」練習をしましょう。そして、Introduction (序論)、Body (本論)、結論 (Conclusion)と、全てが関連性を持ち、論理的に書かれているかを意識して、できるだけ多くのエッセイを書きましょう。
パラフレーズやリンカーなど、ひとりでは上手く使いこなせない場合があるため、IELTS試験に精通した人に見てもらい、フィードバックをもらうことをおすすめします。
ライティングの注意点や、対策方法などの詳細は「IELTSライティング対策と勉強法:Task1とTask2それぞれ解説」で解説しています。
スピーキングは、試験官と1対1で行われ評価基準に則って採点されバンドスコアに換算されます。6.0を取得するためのポイントは、以下の4点です。
想定されるトピックで、できるだけ多く話す練習をしましょう。不自然な「間」やためらいにより一貫性を失ってしまったり、発音自体の間違い、不明瞭などもスコア6.0には含まれます。「話している間に、何を話しているのか分からなくなってしまった」とならないよう、普段から論理的に話す練習をしましょう。
発音の矯正はひとりでは難しいため、IELTSに精通した人やネイティブレベルで英語を話せる人からフィードバックやアドバイスを貰うことをおすすめします。
また、ライティングでは不適切な、短縮形(can't, didn't, I'm...)、句動詞、口語英語(スラングはNG)は、スピーキングでは使用してOKです。積極的に取り入れて行きましょう。
スピーキングのスコアアップ対策については、「IELTSスピーキング:スコアアップ対策とコツ!【問題例文・解答例付】」で紹介しています。
オンライン英会話ベストティーチャーのIELTS対策コースを利用して、IELTS6.0を達成した生徒の体験談を紹介します。
オーストラリアのメルボルン大学院に留学するため
他社のオンライン英会話スクールでもIELTS対策をしていたものの、IELTS本番で使える英語表現の習得が不充分で、スピーキングスコアがずっと5.0だった。通学型も検討したが、自分には合わないと感じベストティーチャーを選択。
約1ヵ月でスピーキングのスコアは5.0から6.0に、ライティングは2~3カ月で6.0から6.5へのスコアアップに成功した。
自分が書いた英作文を添削してもらい、正しい英文を覚えて身につけてから、スピーキングレッスンをすることで、初めて英語力が伸びることを実感。「Writing→添削→復習→Speaking」を繰り返すメソッドがスコアアップに繋がった。
詳しい体験談は、こちらからご覧いただけます。
特にライティングとスピーキングは、独学ではスコアを伸ばしずらいセクションです。この2つのセクションでスコアが伸び悩んでいる人は、スクールなどでフィードバックを直接もらえる環境で対策する方法が適しているでしょう。
ベストティーチャーで実現する短期間でのIELTSスコアアップ!では、実際に目標スコアを達成された受講生のレッスン回数や、推奨の受講回数などを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
IELTSのスコア6.0は、留学を検討するのであれば最初の目標として取得すべきスコアです。日本人受験者の平均スコア5.9とほぼ同じレベルでもあります。初めて受験する人は6.0を目標に、既に6.0を持っている人は、留学の一般的要件でもある6.5を目指しましょう!
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