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「IELTSと英検®︎はどちらが難しいの?」
「英検®︎の級はIELTSスコアに換算するとどのくらい?」
「留学や進学にはどちらを受けるべき?」
など、英検®︎とIELTSについて疑問を持っている方は多いと思います。
英検®︎とIELTSは、どちらも英語力を証明できる試験ですが、試験の目的や出題形式、スコアの出し方は大きく異なります。英検®︎は日本国内での進学・入試・資格取得に活用されることが多く、級ごとに合否が出る試験です。一方、IELTSは海外留学や移住、海外大学・大学院進学などで広く利用される国際的な英語試験で、1.0〜9.0のバンドスコアで英語力が示されます。
本記事では、英検®︎とIELTSの試験内容、受験料、日程、採点方法、スコア換算の目安を比較しながら紹介します。どちらの試験を受けるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
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結論からお伝えすると、IELTSの方が難しいです。
英検®︎は5級から1級まで級が分かれており、自分のレベルに合った級を選んで受験できます。一方、IELTSには級やレベル分けがなく、初心者から上級者まで同じ形式の試験を受けます。そのため、IELTSでは「今の英語力でどのくらいのスコアが取れるか」がそのまま結果に表れます。
ただし、「英検®︎は簡単」という意味ではありません。英検®︎1級では高度な語彙力や社会性のあるトピックへの理解が求められ、国内の英語資格試験として非常に高いレベルです。難易度を比較する際は、単純にどちらが上かではなく、「何の目的で、どのレベルを目指すのか」を基準に考えることが大切です。
また、IELTS、英検®︎どちらもリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能すべてでスコアが表示されますが、IELTSは0.5刻みのバンドスコア、英検®︎は1点刻みの「英検®︎CSEスコア」や、各級の合格ラインの距離を測る「英検®︎バンド」が表示される、とそれぞれに特徴があります。
詳しい試験内容や目的、受験料など比較して解説します。
英検®︎は、日本国内で広く利用されている英語資格試験です。正式名称は「実用英語技能検定」で、5級・4級・3級・準2級・準2級プラス・2級・準1級・1級に分かれています。
英検®︎では、級によって出題内容や求められる英語力が異なります。5級・4級は主に中学レベルの基礎的な英語力を測る試験で、3級以上ではライティングやスピーキングも含めた4技能が評価されます。
2024年度からは、3級以上の一部問題形式がリニューアルされました。特に準1級・2級では要約問題が導入され、準2級ではEメール形式のライティング問題が追加されています。また、2025年度からは、準2級と2級の間に位置する新しい級として「準2級プラス」が導入されました。
英検®︎は、国内の高校・大学入試、単位認定、就職活動などで活用されることが多い試験です。国内で英語力を証明したい方や、段階的に英語力を伸ばしたい方に向いています。
IELTSは、International English Language Testing Systemの略で、海外留学、移住、海外大学・大学院進学などで利用される国際的な英語試験です。アカデミックな場面や実生活で必要な英語力を、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4技能で測定します。
IELTSの結果は合否ではなく、1.0〜9.0のバンドスコアで表示されます。4技能それぞれのスコアに加えて、総合評価であるOverall Band Scoreが示されます。海外大学では、出願条件としてOverall 6.0〜6.5以上が求められることも多く、大学院や専門性の高いプログラムではさらに高いスコアが必要になる場合もあります。
詳しくは「IELTSとは?スコア・レベル・受験方法をご紹介!」で解説しているので、参考にご覧ください。
英検®︎は対象が小学生から社会人までと幅が広いです。学生の場合は、高校や大学の入試で優遇されたり、単位として認定してもらえる教育機関もあります。また、英検®︎は国内では知名度が高いため、就職活動などで英語力のアピールのひとつとしても活用できるでしょう。
参考:https://www.eiken.or.jp/eiken/merit/
IELTSは米国、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリスなど英語圏の国々に留学、就労、移住を希望する際に英語力の証明として使用する試験です。海外の大学や大学院への留学が目的の場合はアカデミックモジュール、海外への移住を目的とする場合は、ジェネラルトレーニングモジュールを受験することが一般的です。受験には、パスポートが必須となります。
国内での進学・資格取得が目的なら英検®、海外留学・移住・海外進学が目的ならIELTSを優先して考えるのがおすすめです。
英検®︎は級と会場によって受験料が異なります。以下は本会場の受験料です。
4級:4,600円
3級:6,800円
準2級:8,400円
準2級プラス:8,600円
2級:9,000円
準1級:10,400円
1級:12,400円
※料金は2026年5月時点のものです。
参考:https://www.eiken.or.jp/eiken/schedule/
以下はIELTSのアカデミックとジェネラル・トレーニングの受験料です。英検®︎と比べると受験料はかなり高額です。
| 実施団体 | ペーパー版 | コンピューター版 | オンライン版 |
| British Council | - | 27,500円 | - |
| 日本英語検定協会 | 27,500円 | 27,500円 | - |
| バークレーハウス | - | 27,500円 | - |
| IDP | 27,500円 | 27,500円 | 177.89 USD* |
| JSAF | 27,500円 | 27,500円 | - |
*IELTS Onlineは価格の変動あり
※料金は2026年5月時点のものです。
IELTSの受験料に関しては「IELTSの受験料はいくら(高い・安い)?支払いの方法や割引・補助・助成」で解説しているので、参考にご覧ください。
英検®︎は、従来型の本会場試験が年3回実施されています。一次試験に合格すると、別日程で二次試験を受ける形式です。
また、英検S-CBT®︎では、コンピューターを使って1日で4技能を受験でき、原則毎週土日に実施されているため、従来型よりも受験しやすく、さらに従来型と同じ資格が得られます。
IELTSは、実施団体が5つあり、団体、受験するモジュール、試験方式によってスケジュールが異なります。しかし、ほぼ毎日実施している団体もあり、年に3回の従来型の英検®︎と比較するとかなり受験しやすいでしょう。また、IELTSでは、条件を満たす場合に1技能だけを再受験できるOne Skill Retakeという制度もあります。ただし、すべての受験形式・会場・提出先で利用できるわけではないため、利用する場合は必ず出願先や公式情報を確認してください。
各団体の日程など詳しくは「IELTS試験日程を確認する方法!注意点や申し込み手順、受験対策も紹介」で解説しています。
英検®︎は、一次試験と二次試験に分かれています。一次試験ではリーディング、リスニング、ライティングが測定され、3級以上では二次試験としてスピーキング面接が実施されます。結果はCSEスコアで示され、級ごとの基準スコアを超えると合格となります。
結果は「合否」で判断されますが、各セクションのCSEスコアも確認できます。
各級の採点基準は以下の通りです。
| 5級 | 初歩的な英語を理解することができ、それを使って表現することができる |
| 4級 | 簡単な英語を理解することができ、それを使って表現することができる |
| 3級 | 身近な英語を理解し、使用することができる |
| 準2級 | 日常生活に必要な英語を理解し、使用することができる |
| 準2級プラス | 身近な話題であれば、社会生活に必要な英語を理解し、使用することができる |
| 2級 | 社会生活に必要な英語を理解し、使用することができる |
| 準1級 | 社会生活で求められる英語を十分理解し、使用することができる |
| 1級 | 広く社会生活で求められる英語を十分理解し、使用することができる |
引用:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/criteria/
ライティングの採点者候補は、採用前にトレーニングと採用テストを受けます。さらに採点前や採点期間中に、実際に出題する問題を使ったトレーニングを全採点者対象が受けて、予め基準となる点数の答案を全採点者が採点し、基準との差異が大きい採点者は採点業務から外すなど、質の担保を行っています。
スピーキングの面接官も、採用前にトレーニングと採用テストを受けます。3級〜準1級は1名で行われますが、1級は採点結果の妥当性担保のため常に2名で行われます。面接官には、試験当日に模範解答やその他の解答例をCD聞き、評価基準を確認・復習する時間を設けています。
参考:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/eiken-scoringquality.html
IELTSは合否ではなく、「スコア」で現在の英語力が示されます。スピーキング、ライティング、リーディング、リスニングのそれぞれに対して、1〜9のスコアが0.5刻みで付けられ、算出された平均値が、総合スコアとなります。スコアは、バンドスコアと呼ばれます。
各セクション毎の採点基準は以下の通りです。
4つの採点基準が設けられており、各基準毎に得点が付けられます。その平均値が最終スコアとなります。
なお、正確性を保つために、採点は少なくとも2人(時には3〜4人)の試験官が行います。
4つの採点基準が設けられており、各基準毎に得点が付けられます。その平均値が最終スコアとなります。
詳しくは評価基準シートから確認可能です。
リーディングとリスニングでは、40門の質問に回答します。1問1点の配点で、得点が1〜9のスコアに換算されます。
IELTSでは、大学留学などでの申請時においてはOverallだけでなく、各技能に最低スコアが設定されることもあります。たとえば、Overall 6.5が必要でも、ライティングやスピーキングで6.0以上が求められるケースがあります。そのため、苦手技能を放置せず、4技能をバランスよく伸ばすことが重要です。
詳しいバンドスコアのレベルなどは「IELTSスコアの仕組み!各スコアの英語レベルや留学の目安・換算表」で紹介しています。
CEFR基準で英検®︎とIELTSのスコアを換算して表にまとめました。あくまで目安ではありますが、参考にしてください。
| CEFR | IELTS | 英検®︎ |
| C2 | 8.5 - 9.0 | - |
| C1 | 7.0 - 8.0 | 1級 |
| B2 | 5.5 - 6.5 | 準1 - 1級 |
| B1 | 4.0 - 5.0 | 2 - 準1級 |
| A2 | - | 準2 - 2級 |
| A1 | - | 3 - 準2級 |
上記の表で見てみると、英検®︎1級は7.0〜8.0に値するため、英検®︎よりIELTSの方が難しいということが分かります。
また、同じCEFRレベルでも、試験で求められる力は異なります。英検®︎では語彙力や読解力、級ごとの出題傾向への対策が重要です。一方、IELTSでは、論理的なエッセイを書く力、アカデミックな文章を素早く読む力、面接で自然に受け答えする力がより重視されます。
そのため、英検®︎準1級や1級に合格している人でも、IELTSで高スコアを取るにはIELTS専用の対策が必要です。
さらに、TOEICとTOEFLも加えて表にまとめました。
| CEFR | IELTS | TOEFL | 英検®︎ | TOEIC (S) |
TOEIC (W) |
TOEIC (L) |
TOEIC (R) |
| C2 | 8.5-9.0 | 6 (114) | - | - | - | - | - |
| C1 | 7.0-8.0 | 5 (95-) | 1級 | 180- | 180- | 490- | 455- |
| B2 | 5.5-6.5 | 4 (72-) | 準1-1級 | 160- | 150- | 400- | 385- |
| B1 | 4.0-5.0 | 3 (44-) | 2-準1級 | 120- | 120- | 275- | 275- |
| A2 | - | - | 準2-2級 | 90- | 70- | 110- | 115- |
| A1 | - | - | 3-準2級 | 50- | 30- | 60- | 60- |
※S=Speaking, W=Writing, L=Listening, R=Reading
※TOEFLは2026年1月よりバンドスコアとなったため、新旧スコアを併記
上記の表から、TOEFLも英検®︎より難しいということが分かります。しかし、目的の異なる試験であるため、あくまでも目安となります。
英検®︎は、大学入試で活用ができます。英検®︎を持っていると入試の際に、満点換算や加点などの優遇措置が受けられます。さらに、持っていないと「出願」できない大学もあります。そのため、日本国内で大学進学を希望している方にはおすすめです。
参考:https://www.eiken.or.jp/eiken/merit/
【英検®︎が入試で使える大学】偏差値60以上の国立大学まとめでも使える大学を紹介しているので、参考にご覧ください。
英語力を証明するための試験はさまざまありますが、日本国内であれば英検®︎の知名度は非常に高いです。履歴書に記載する目安となる2級は高校卒業程度なので、就職で英語力のアピールとして活かす場合は、準1級以上を目指しましょう。
英検®︎は級ごとにレベルが分かれているため、自分の現在地を確認しながら学習できます。
また、英検®︎は過去問や対策教材も豊富で、学習計画を立てやすい点もメリットです。
海外の大学や大学院への進学を目指している人は、自身の英語力が留学するために不足ないか証明する必要があります。英語能力を測定する試験ならどれでも良いわけではなく、希望する機関が指定する試験を受験しなくてはいけません。IELTSは世界145カ国を超える11,000以上の機関で採用されているので、留学を目指している人に向いています。
参考:https://ieltsjp.com/japan/about/who-accepts-ielts/organisations-that-accept-ielts
IELTSのアカデミックは、日常で使用する英語力を測るというよりも、英語で行われる大学の授業についていける英語力をテストする試験です。また、IELTSは単語や文法の知識だけでなく、自分の考えを英語で論理的に伝える力が必要です。そのため、実践的な英語力を身につけたい方にも向いています。しかし、パスポートは必須となるので注意しましょう。
英検®︎を受験した経験がある方がIELTSに挑戦する場合、まず意識したいのは「試験形式の違い」です。英検®︎で高い級に合格していても、IELTSでは別の対策が必要になります。
特に注意したいのは、ライティングとスピーキングです。IELTSライティングでは、Task 1とTask 2で異なる形式の文章を書く必要があります。Academicの場合、Task 1ではグラフや表を説明し、Task 2では社会的なテーマについて自分の意見を論理的に述べます。英検®︎のライティングとは構成や評価観点が異なるため、IELTS専用の練習が欠かせません。
IELTSスピーキングでは、面接官との1対1の会話を通して、日常的な話題から抽象的なテーマまで幅広く答える必要があります。英検®︎の二次試験に慣れている人でも、IELTSでは回答を広げる力や自然なやり取りの力が求められます。
英検®︎からIELTSへ移行する場合は、次の順番で対策を進めるとよいでしょう。
特にライティングとスピーキングは、自分だけでは弱点に気づきにくい技能です。独学で伸び悩む場合は、添削や講師からのフィードバックを活用すると効率的です。
IELTSライティング対策については、IELTSライティング対策と勉強法、IELTSスピーキング対策については、IELTSスピーキング:スコアアップ対策とコツ!もご覧ください。
英検®︎とIELTSは、どちらも英語力を証明できる試験ですが、目的や試験形式は大きく異なります。
国内の入試や資格取得、段階的な英語学習を目的とするなら英検®︎が向いています。一方、海外留学、海外大学・大学院進学、移住などを目指すならIELTSを優先して考える必要があります。
どちらの試験でも、スコアアップの鍵になるのはライティングとスピーキングです。リーディングやリスニングは独学でも対策しやすい一方、書いた英文や話した英語が評価基準に合っているかを自分だけで判断するのは簡単ではありません。
ベストティーチャーでは、IELTS対策コースと英検®︎対策コースを提供しています。IELTS対策コースでは、IELTSを共同運営するIDPが監修したオリジナル問題を含むレッスンで、ライティングとスピーキングを実践的に対策できます。英検®︎対策コースでは、1級・準1級・2級のライティングや二次試験対策に対応しており。
英検®︎とIELTSのどちらを受ける場合でも、まずは自分の目的と現在の英語力を整理し、必要な試験に合わせた対策を始めましょう!
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