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留学に必要なTOEFL®はどれ?スコアが足りない場合の対策も解説

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「TOEFL®は種類があるけど、留学にはどれが必要なの?」

「海外大学に行くために必要なTOEFL®のスコア目安はどのくらい?」

留学を目指してTOEFL®受験を検討している人のために、本記事では、留学に必要なTOEFL®のテストはどれか、達成すべきTOEFL®の点数・スコア目安はどれくらいかを解説します。加えて、TOEFL®を受験したものの、目標の留学先で必要な点数に足りない場合の対策方法を紹介します。


TOEFL®の種類

TOEFL®とは、Test of English as a Foreign Languageの略で、米国のETS(Educational Testing Service)という組織が、1964年に英語を母語としない人々を対象に開発したテストです。

TOEFL®は主に、海外の大学・大学院への進学や、奨学金選考、単位認定などの目的で受験することが想定されています。大学の講義やニュースなどを題材としたアカデミックな内容の試験で、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能を総合的に評価します。

2024年現在、TOEFL®には大きく分けて「TOEFL iBT®」「TOEFL ITP®」「TOEFL® Essentials」の3種類があります。それぞれ試験内容や目的などが異なるので、詳しく見ていきましょう。

  TOEFL iBT® TOEFL ITP® TOEFL® Essentials
測定できる技能 4技能 2技能(リーディング/リスニング)*1 4技能
スコアスケール 1-120 Level 1: 310-677
Level 2: 200-500
1-12
形式 デジタル ペーパーまたはデジタル デジタル
受験場所 会場*2 会場 自宅
受験費用 US$245 団体受験のため個別に異なる US$120
試験時間 120分 Level 1: 約115分
Level 2: 約70分
90分程度
出題内容 アカデミック アカデミック アカデミック
+一般英語

*1…デジタル版はスピーキングセクションを追加可能(オプション)
*2…Home Editionの場合は自宅受験


TOEFL iBT®

TOEFL iBT®は、コンピュータを使って受験するテストです。リーディング、 リスニング、 スピーキング、 ライティングの4技能を測定することができ、留学の際に英語力を証明するテストとして広く使用されています。

なお、2020年より自宅受験型のTOEFL iBT® Home Editionも提供されていますが、現在一部の大学ではスコアの受付を取りやめているため、受験を検討している方は志望先に提出できるかどうかを確認しましょう。

参考:https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/at-home/

TOEFL ITP®

TOEFL ITP®は学校や企業などの団体向けのテストで、コンピュータを使って受験するデジタル版と、マークシート形式の紙ベースの2種類の受験形式があります。

テストは「リスニング」「文法構造と表現」「リーディング」の3つのセクションで構成されており、多肢選択式でLevel 1、Level 2の2つのレベルがあります。Level 2は試験時間が短く、より難易度の低いテストです。

TOEFL ITP®は団体内での英語力測定が目的であること、評価される技能が限られていることから、スコアの提出を受け付けている大学や大学院はほとんどありません。(交換留学や短期留学など、一部のプログラムや教育団体では使用できる場合があります。)

TOEFL® Essentials

TOEFL® Essentialsは、2021年にリリースされた自宅受験型のテストです。試験にはアダプティブ方式が採用され、受験者の回答に応じて自動的に次の設問が選択・表示されます。他のTOEFL®テストと比較して、短い試験時間で安価に受験できるのが特徴です。

まだ新しいテスト方式ですが、一部の大学や教育機関では英語力の証明として提出できることがあります。

TOEFL® Essentialsの詳細な内容を知りたい方は、「TOEFL® Essentialsとは?特徴やメリットを解説!」もあわせてご確認ください。

留学に必要なTOEFL®のテストはどれか

海外大学に出願する場合、最も一般的なのはTOEFL iBT®です。世界160か国以上、13,000以上の教育機関で英語力の証明としてスコアを提出することが可能です。*2024/10現在

高校や大学などでTOEFL ITP®を受験した方もいるかもしれませんが、前述の通りTOEFL ITP®のスコアは団体の中で英語力を測ることが目的です。留学のためのテストではないため、出願に利用できない場合が多いことに注意が必要です。

また、新形式のTOEFL® Essentialsのスコアを採用する大学も年々増加しています。TOEFL® EssentialsはTOEFL iBT®と比較して短時間で安価に受験できるため、志望先の機関が受け付けている場合には選択肢になります。出題方式や内容が異なるため、自分に合ったテストを受験するとよいでしょう。

【留学先別】必要なTOEFL®スコア・点数の基準目安


留学先の国・大学によって、出願時に求められる英語力には幅があります。代表的な出願要件を確認してみましょう。

(本記事で紹介する必要スコアは、学部課程に出願する際のものです。交換留学や大学院出願などの場合には条件が異なる場合があります。)

※TOEFL iBT®公式の英語圏の大学基準スコアを参考

アメリカの大学へ留学する場合

アイビーリーグやMITなどの名門私立総合大学、UCLA、バージニア大学をはじめとする名門州立大学などのトップスクールでは、80〜100以上のスコアが求められます。例えばコロンビア大学では105以上、UCバークレー校では80以上が要件となっています。

中には最低要件を定めていない大学もありますが、競争率の高い大学であれば同様の英語力が必要になると考えてよいでしょう。

そのほかの総合大学やリベラルアーツカレッジでは、多くの場合70〜80程度のスコアが必要です。デラウェア大学では79以上、ニューヨーク州立大学バッファロー校では70以上が出願要件とされています。

なお、大学によってはセクションごとの最低点数が決められているケースがあるため、スコアに偏りがある場合には注意が必要です。

参考:https://www.toefl-ibt.jp/dcms_media/other/2023TOEFL%20iBT%20Acceptance%20Map%20usa.pdf

カナダの大学へ留学する場合

カナダの大学に出願する場合、TOEFL iBT®のスコアは80がひとつの目安となります。トップ大学20校のうち、ほとんどの大学が79以上を出願要件に定めています。

また、カナダではセクションごとの最低点を定めている大学が多いことも特徴です。ブリティッシュコロンビア大学ではトータルスコアが90以上、かつリーディング22以上、それ以外のセクションは21以上が必要です。ウエスタン大学ではトータルスコア83以上、各セクション20以上が求められます。

参考:https://www.toefl-ibt.jp/dcms_media/other/2023TOEFL%20iBT%20Acceptance%20Map%20%20canada.pdf

オーストラリアやニュージーランドの大学へ留学する場合

オーストラリアやニュージーランドの大学に出願する場合、特に難易度の高い大学では80〜90以上、そのほかの大学では70〜80程度が出願の目安になります。オーストラリアのシドニー大学は96以上、ニュージーランドのオークランド大学は80以上が出願の要件に含まれます。そのほかの例として、タスマニア大学では72以上、ラ・トローブ大学は64以上が必要になります。

また、オーストラリア・ニュージーランドでもほとんどの大学でセクションごとの最低点数が定められていますので、苦手分野がある場合にはそれらをカバーする対策が必要です。

参考:https://www.toefl-ibt.jp/dcms_media/other/2023TOEFL%20iBT%20Acceptance%20Map%20aus_nz.pdf

アジア圏の大学へ留学する場合

アジア圏の大学に出願する場合も、トップ層の大学では多くの場合80〜90以上が要件になっています。香港大学では93以上、シンガポール国立大学では92以上、韓国科学技術院(KAIST)では83以上のスコアを求められます。マレーシアなど、一部の東南アジアでは比較的必要スコアが低い傾向にあり、マレーシア大学では60以上を要件としています。

一部の大学では最低点数が設定されていませんが、これらのスコアを参考に目標を設定するとよいでしょう。

参考:https://www.toefl-ibt.jp/dcms_media/other/2023TOEFL%20iBT%20Acceptance%20Map%20asia.pdf

留学に向けてTOEFL®のスコアを効率的に上げる方法

留学に必要となるスコアを達成するには、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能をバランスよく伸ばす必要があります。効率的にスコアを上げるためには、それぞれのセクションを理解し、最適な学習方法に取り組むことが重要です。

セクションごとの効率的な学習方法について確認していきましょう。

リーディング

リーディングセクションでスコアアップを目指すには、以下のポイントに焦点を当てて対策することが重要です。

アカデミックな語彙の習得
TOEFL®ではアカデミックな分野の文章が多く出題されるため、一般的な語彙はもちろん、専門的な単語の理解が必要になります。TOEFL®に特化した単語帳を活用し、頻出単語を習得しましょう。語彙力が身に付くと全体の解答スピードも向上し、スコアアップにつながります。

TOEFL®公式からも単語集が出版されています。「「公式TOEFL®英単語」|TOEFLの開発元ETS初の単語集をご紹介」もあわせてご確認ください。

英文を読むことに慣れる
長文を短時間で読む練習として、多読と精読を組み合わせた学習法が有効です。多読ではさまざまなジャンルの文章を短時間で読み、文章全体の構造や流れをつかむ練習を行います。精読では単語や文法の詳細を確認しながら、正確に理解する練習を行います。「スピード」と「正確さ」の両方を鍛えることで、長文に対する苦手意識を克服しながらスコアアップに繋げることができます。

実践的なトレーニングをする
TOEFL®独自の問題形式に慣れるために、TOEFL iBT®リーディングの問題集などを使用して、本番と同じように制限時間を設けて問題を解く練習もおすすめです。

時間配分が重要になるので、実践的なトレーニングを通して自分の苦手分野を把握し、「解ける問題に集中する」「1つのパッセージにかける時間を決める」といったテクニックを養うことがスコアアップの鍵となります。

より詳細な内容を知りたい方は、「TOEFL®リーディング対策|問題形式別のポイントやおすすめ参考書も紹介」もあわせてご確認ください。

リスニング

リスニングセクションのスコアを伸ばすには、以下の内容を学習に取り入れると効果的です。

語彙・フレーズを強化する
リスニングスキルを向上させるには、リーディングと同様に語彙力の強化が欠かせません。特にアカデミックな場面で頻出する単語やフレーズを覚えることで、リスニングの理解度が向上します。TOEFL®の過去問やリスニングのできる教材を駆使して、より多くの語彙・フレーズを習得しましょう。

シャドーイングに取り組む
シャドーイングは、リスニングと発音を同時に鍛える効果的な方法です。ネイティブスピーカーの音声にできるだけ近づけて発音することで、英語を聞き取る力が自然と向上します。TED TalksやTOEFL®公式教材などを利用して、毎日継続的に練習することがおすすめです。

アカデミックな英語音声に触れる機会を増やす
TOEFL®のリスニングでは、大学の講義を想定した内容や学術的な会話が展開されるため、ニュースやポッドキャストなどでそのような内容に慣れることが有効です。BBCやNPRのポッドキャストなどを使って、最新の話題や研究に関連する英語を聴くのもよいでしょう。話の全体的な流れや概要をつかむことを意識するのが、継続のコツです。

リスニングセクションの対策については、「TOEFLリスニングの対策と勉強法!攻略のコツや教材もご紹介」でも詳しく紹介しています。

スピーキング

スピーキングセクションには苦手意識を持っている方も多いのではないでしょうか。対策には以下の内容が効果的です。

テンプレートを用意し、瞬間英作文の練習をする
スピーキングでは限られた時間内で意見を述べる必要があります。自分の意見、理由、例、結論といった流れで、どのような質問にも対応できるフレームワークを作成しましょう。これをもとに瞬間英作文の練習を行い、スピード感を持って答える力を鍛えることが効果的です。

時間を測って45秒や1分の感覚をつかむ
TOEFL®のスピーキングでは、設問に対して45秒や1分といった回答時間が設けられています。実践を想定して時間を測りながら話すことで、時間配分の感覚を身につけることができます。制限時間内に答えをまとめ、コンパクトかつ論理的に回答する練習に取り組みましょう。

ネイティブにフィードバックをもらう
自分のスピーキング力を客観的に把握するためには、ネイティブスピーカーからのフィードバックが有効です。発音や表現、流暢さについてアドバイスをもらうことで、改善点が発見できるでしょう。練習の効果を確認するためにも、定期的に指導を受けることをおすすめします。

より詳しい内容は、「TOEFLスピーキングの対策と勉強方法|練習手順やコツについても紹介」で解説していますので、あわせてご確認ください。

ライティング

ライティングセクションで高得点を取るには、時間内にまとまった文章を書き上げることが重要です。以下のポイントを参考に対策を進めましょう。

同義語を覚える
ライティングでは、豊富な語彙を用いて文章をより洗練されたものにすることが重要です。同じ単語の繰り返しを避け、適切な同義語を使い分けることがスコアアップにつながります。よく使用する単語や接続詞の同義語を習得し、文脈に応じて自然に使いこなせるよう練習しましょう。

フィードバックを受けて、文法や表現の改善点を見つける
文法のミスや不自然な表現は、自分では気づきにくいものです。ライティングのスキルアップには、ネイティブスピーカーや経験豊富な指導者の添削を受けることが大切です。フィードバックを受けた後は、正確な表現を身につけられるよう、必ず復習を行いましょう。

本番同様の環境で練習問題を解く
TOEFL®のライティングでは、限られた時間内に論理的で明確な文章を書く必要があります。本番と同じ時間制限を設けて練習に取り組み、時間配分や文章の組み立てがスムーズに行えるよう準備しましょう。

TOEFL®のライティング対策に関しては「TOEFL®ライティング対策と勉強方法【テンプレート付き】」の記事も参考にしてください。

 

短期間でのTOEFL®スコアアップにはオンライン英会話がおすすめ

TOEFL®対策には、自分のペースで対策が進められるオンライン英会話がおすすめです。特にTOEFL®対策コースのあるオンライン英会話では、試験に精通した講師から直接アドバイスをもらいながら学ぶことができます。

オンライン英会話ベストティーチャーの「TOEFL iBT®対策コース」では、特に苦手な人が多いライティングとスピーキングの対策ができるので、自分の課題を把握し効率的に学習を進めることが可能です。1ヶ月で15点のスコアアップを達成した実績もあるので、気になる方はまずは無料体験を試してみてください。
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まとめ

TOEFL®の試験の種類と、留学時に必要なスコア、各セクションの学習方法について紹介しました。

留学時のテストとしてはTOEFL iBT®が主流です。大学によって必要なスコアが異なりますので、自分の出願先の条件を確認して目標を決めましょう。各セクションの最低点が設定されている場合もありますので、4技能をバランスよく鍛える必要があります。この記事の内容を参考に、目標スコアの達成に向けて対策に取り組んでみてください。

オンライン英会話ベストティーチャーのTOEFL iBT®対策コースでは、試験に精通した講師が作成したライティング・スピーキングのオリジナル問題を使用したレッスンが可能です。無料体験レッスンも実施しているので、スコアに伸び悩んでいる方や、自分の勉強法が正しいか知りたいという方はぜひお試しください。

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※TOEFL®はETSの登録商標です。このコンテンツは、ETSの検討を受けまたはその承認を得たものではありません。

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