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【TOEFL iBT®講座】これで80点が目指せる!公式講座体験レポート

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「TOEFL®のスコアで80点が必要...でも具体的に何をしたらいいの?」
「80点へのあと一歩が遠い...」

など、TOEFL®対策で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。80点は英語圏の大学への進学を目指している人にとっては、まず最初の目標とすべきスコアでありながら、大学中級レベルなので、簡単に取れるスコアでもありません。

そこで、活用したいのがETS Japanが開催する無料のセミナーです!TOEFL®を運営しているETSの日本事務局が開催しているので信頼性も非常に高く、スコアアップに直結した内容を教えてもらえます。

初めて受験する人を対象にしたものから、具体的なスコアを目指すものまで、定期的に開催されているので、ぜひ公式Webサイトから確認してみてください。

今回は「TOEFL iBT®テスト​スコア80を目指す!スキル別強化講座」に参加したので、実際に参加してどのようなメリットを感じたのかレポートします。

※本記事のTOEFL®はTOEFL iBT®を指します。

オンライン英会話ベストティーチャーのTOEFL iBT®対策コースでは、テストに精通した講師が作成したオリジナル問題(ライティング・スピーキング)を使用して対策ができます。1ヶ月で15点アップした実績も!無料体験レッスンも実施しているので、気になる方はぜひお試しください。

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講座について

特定のスキルだけではなく、4技能すべてのスキルを対象に「総合スコア80点」を目指すための講義です。各スキル1時間ずつ、合計4時間のボリュームたっぷりな内容でした!

講師

講師はTOEFL®のスペシャリスト!2012年からETSの公認トレーナーとして活躍されている五十峰 聖先生でした。 五十峰 聖先生のプロフィールはこちら

なかなか公認トレーナーの方に教えていただける機会はないので、貴重なチャンスですね。

スケジュール

1日目:スピーキングとライティングのアウトプット型スキルの強化
2日目:リーディングとリスニングのインプット型スキルの強化

2日間にわたって開催され、それぞれ2時間の講座でした。

スコアアップのコツとは?

総合スコア80点を目指すには、各スコア20点以上を目指す必要があります。講座内で解説されていた「20点を取る」ためのコツをセクション毎に紹介します。

スピーキング

スピーキングで20点以上を取るのは非常に難しく、「20点の壁」と言われているそうです。スピーキングの4タスクそれぞれで「素点3点」を取るには、以下の3つの要素が大切になります。

スピーキングセクションの概要は「TOEFLスピーキングの対策と勉強方法|練習手順やコツについても紹介」で解説しているので、参考にご覧ください。

🔷評価基準(Rubrics)を正しく理解する

Rubricsには、タスク全体の完成度を見るGeneral Descriptionの他に、Delivery / Language Use / Topic Developmentの3つのカテゴリがあるので、包括的に取り組む必要があります。

<3点を獲得するためのポイント>

【Delivery(音声面)】

  • 発音よりも、聞き取りやすさを意識する
  • 緊張で言い淀んだり、早口にならないように気をつける
  • 言いづらい単語があれば音声を聴いて練習する

【Language Use(文法、語彙)】

  • ある程度はスムーズに単語や文法が出てくるように練習する
  • 難しい / 洗練された言葉より、明確に伝えられるかどうかを意識する
  • 「とりあえず」で関連性のない言葉を並べない

【Topic Development(内容)】

  • 1つのアイデアに対して、その詳細をきちんと説明する

コンスタントに話しつづけられることが大切。アイデアのつながりに多少の問題があったり、展開が上手ではなくても、きちんと説明ができていれば問題ない

 

🔷Independent Task:内容に厚みをもたせる

Independent Taskの回答では、構成に意識を向けすぎてストーリーがきちんと展開されていないケースが見受けられます。質問の意図に応えることが重要なので「構成的にここに例を入れる」ではなく、「何のための例なのか」を意識しましょう。

また、採点者に自分の意見の背景や理由をしっかり伝えるためには、ワンクッション (”I believe … What I mean is that …”など)を置くのがおすすめです。

🔷Integrated Task:メモと要約スキルを鍛える

Integrated Taskでは、Task2〜4における要約のコツについて解説していました。

Task 2 (Read+Listen→Speak:Campus Situation)

パッセージに書かれている、決定や変更事項についての部分は欠かさずにメモしましょう。注目したいキーフレーズは”should", "has decided", "will be able to…”などです。また、余裕があれば「理由や影響」(通常は2つ)もメモしておきましょう。リスニングパートでは、その部分をベースに話が展開されていきます。

Task 3 (Read+Listen→Speak:Academic Course)

パッセージに書かれている専門用語、その定義や概要の要点をメモしましょう。リスニングではそれに対する具体例が話されます。出題形式はパターン化されているので以下を念頭に置きリスニングのメモを取りましょう。

  • パッセージ:アイデアが1つ→リスニング:具体例が1〜2つ話される
  • パッセージ:アイデアが2つ→リスニング:1つずつ具体例が話される

Task 4 (Listen→Speak:Academic Course)

素点3点を取るには、特に以下の2つのポイントが重要となります。

  • 必要な情報を選び、問われているコンセプトを簡潔に説明できているか
  • 登場する2つの例をどちらも要約できているか

点数が伸びない人は、2つ目の例を説明できていないことが多いそうです。60秒の回答時間のうち、2つ目の例に50秒を使うくらいの気持ちで取り組みましょう。講義の中で使われた言葉は言い換えず、そのまま使用して問題ありません。

🔷全タスク共通のポイント:質の良い表現の種類を増やす

「形容詞」と「動詞」の種類を増やして、適切なものを使用できるようにしましょう。

例えば、”interesting”はよく使われる形容詞ですが、”どのように”興味深いのかという点がはっきりしないため、”excellent / significant / unique / precious”といった形容詞を使う方がより具体的なイメージを伝えられます。

また、動詞においても、場面に応じた適切なものを選ぶよう心がけましょう。

△:”the professor talks about …”
⚪︎:”the professor illustrates …” / ”the professor demonstrates …”

⚪︎の方がより具体的、印象的になり、採点者への印象も変わります。

講座では「45秒でパッセージを読む→20秒で口頭で要約」「パッセージ+リスニングの要素を捉えた上で60秒で話す」という演習をしました。パッセージもリスニングも3つの要点で構成されているので、それらを整理して要約するには慣れが必要だと感じました。「Tチャート」は実践でも役立つ整理方法として紹介されておりましたので、課題を感じている方はぜひ試してみてください。

ライティング

2種類のエッセイ作成が求められるライティングで「素点3点」を取るには、以下の要素が必要不可欠です。

  • タスクの要求を理解し、適切に対応する
  • テンプレートだけでなく、自分のアイデアと内容をしっかり展開させる
  • Integrated taskではリスニングの内容を多く書く

各タスクごとに、具体的に紹介していきます。

ライティングセクションの概要は「TOEFLライティング対策と勉強方法【テンプレート付き】」で解説しているので、参考にご覧ください。

🔷Academic Discussion taskへの対策

実は「他の参加者の意見を取り入れて批評すること」がスコアアップの鍵です。ただし、問題を読む時間も含め、10分以内に100語を書かなくてはいけないので、展開は簡潔にする必要があります。

必ずしも「”新しい”意見を述べる」必要はなく、他の学生の意見について述べる形でも問題ありません。ただし、その場合は他の学生にただ賛同 / 否定するだけではなく、その意見を起点にさらに展開させることが重要です。

「ディスカッションに貢献する」という観点では、他人の意見を使ってさらに展開させる方が点数は伸びやすいそうです。ちなみに、「3点」と「5点」のスコアの作文例を比較して違いを考える演習がありましたが、文法ミスや不明瞭な内容がある程度あっても3点は獲得できていました。

🔷Integrated Writing taskへの対策

文字数が少なくてもペナルティはありませんが、スコアが伸びない傾向があるため、20点を目指すなら200語前後を書くことを目標にしましょう。

パッセージを読む時間は3分しかないので、最低限のトピックと、主張するポイント、キーワードと思われるものだけはしっかり把握しましょう。リスニングが聞き取りやすくなり内容理解に役立ちます。(解答時に再度パッセージは表示されます)

リスニングは1回しか流れないため、メモは必須です。パッセージの各ポイントに対してリスニングがそれぞれ反論する内容の場合は、パッセージのどの部分に対して反論しているのかメモをとりましょう。

リーディング

全体のポイントとしては「パッセージを全部読まない」ことです。全部読まずに解ける問題が多いので、各設問を読んで必要な部分だけを読み進めましょう。

同じパラグラフに対して複数の問題が出題されることもあります。時間が限られているため、リーディング速度を上げる練習が欠かせません。

🔷20点以上取るために落とせない!問題タイプ

10タイプある問題のうち、以下は確実に正解しておきたい問題です。

  • Vocabulary questions(語彙問題)
  • Factual information questions(内容一致問題)
  • Negative factual information questions(内容不一致問題)

そして、20点突破のために攻略したい問題タイプは以下の3つです。

  • Inference questions(推論問題)
  • Sentence simplification questions(言い換え問題)
  • Insert text questions(文章挿入問題)


🔷専門用語は分からなくても問題ない

正解するためには、設問(ハイライトされている文章)と選択肢の文章の構造がどのような流れになっているのか(特に因果関係や、比較・対照、ポジティブ・ネガティブなど)をしっかり理解しなければなりません。

専門用語も出てくるので、難しいと感じる人も多いようです。しかし、専門用語がすべて分からなくても、キーワードを拾っていけば「どういう状態なのか」「何が起こっているのか」が見えてきます。

🔷対策のための重要ポイント

TOEFL®特有の以下2タイプについて、演習を通して学んだ重要なポイントを紹介します!

< Insert text questions (文章挿入問題)>

  • 必要なパラグラフだけを読む(できるだけ早いスピードで)
  • 挿入文をしっかり分析し、代名詞や転換語、時間表現などが無いか確認する
  • 文脈にヒントがないか読み取る
  • 前後の文章と話の流れが不自然ではないか、代名詞に違和感が無いかを確認する

< Sentence simplification questions (言い換え問題)>

  • センテンスの構造を理解して、重要な情報を判別する
  • パラフレーズ(言い換え)をする
  • 設問(ハイライトされている文章)と選択肢の文章を比較する

 

リスニング

リスニングスキルはスピーキングやライティングのセクションでも必要となるスキルですが、一番伸び悩む人が多く、努力が必要なんだそうです。

特にTOEFL®のリスニングセクションは、設問の先読みができません。そのため、設問を読まずに聴く = メモを取ることが重要になります。

リーディングセクションの概要は「TOEFLリスニングの対策と勉強法!攻略のコツや教材もご紹介」で解説しているので、参考にご覧ください。

🔷メモのコツ

書いている最中もどんどん話が進んでしまうため、メモを取ることに集中しすぎるのもよくありません。何を書いたか自分でも読めなくなってしまったり、後半部分のメモが取れなかった人も多いのではないでしょうか。そんな方は、できるだけ短縮形や記号、絵などを使いながら、スピードについていけるようにメモのまとめ方を工夫してみましょう。

80点を目指す場合は、聴いて覚えておけることを除いて、ある程度の内容はしっかりとメモしておいた方が良いそうです。

🔷会話形式問題での対策のコツ

難しい内容ではないため、確実に正解したいパートです。学生と学校関係者(教授など)との会話としてさまざまなパターンがありますが、注意したいのは話題が転換するケースです。

特に80点を目指すためには、”Replay Question”の攻略が重要です。会話の一部が再度流れ、それを聞いた上で回答するというTOEFL®特有の問題です。よく問われるのは、発言している人の感情や意図、ニュアンスなど、情報そのものよりも「どういう意図で発言したか」なので、その部分を正確に読み取ることが大切です。

講座では、いくつかの会話文を読んで、発言の意図 / 目的 / 感情を書き出してみるという”Replay Question”の演習を行いました。

🔷講義形式問題での対策のコツ

講義を聴く時間が5分以上あるため、まずその長さに慣れる必要があります。また、”new discovery (新発見)/ intriguing factor(興味深い事実) / unique feature(ユニークな機能)”など、興味をそそるような、ひねりを加えた内容になっており、その部分に設問が集中することも多いようです。

こちらの演習でも、”Replay Question”に取り組みました。講義形式の場合は、特に教授がどういった意図で話しているかをイメージしながら回答するのが重要です。


体験して感じたメリット

各セクション1時間ずつの解説でしたが、ポイントを絞って、具体的で効果的な対策方法を教わることができました。サンプル問題に取り組み、解説を受ける時間もあったので、実際に体験しながら学べた点に大きなメリットを感じました。

演習 / 宿題用の資料もあり、対策に役立ちそうなアイデアも盛りだくさんでしたが、なによりもETSの公認トレーナーが担当してくれる講座は、信頼性が高く、非常に貴重です。TOEFL®でスコアアップを目指している人は、参加して損はないと思います。

おまけ情報

今回、講座に参加された方の受験目的や苦手セクションを紹介します。

国内でTOEFL®を活用している人も多い

今回の講座参加者のTOEFL®受験目的は、海外 / 国内の大学・大学院への出願や留学が半数以上を占めていました。一方、仕事関連での取得目的も見られ、海外はもちろんですが、国内でTOEFL®スコアを活用されている方も多いようです。自己研鑽・レベルチェック・生涯学習などを目的に受験をされる方も多くいらっしゃったのが興味深いですね!

 苦手なセクションは〇〇!

講座参加者の苦手なセクションは、1位がスピーキング、2位がライティングでした。やはりアウトプットスキルが問われるセクションが苦手な方が多いようですね。


スピーキングやライティングは独学での対策が非常に難しいスキルなので、この結果にも納得...という感じですね。今回のようなETS Japanが開催する講座と併せて、オンラインのTOEFL®対策サービスを活用するのもおすすめです。

オンライン英会話ベストティーチャーのTOEFL iBT対策コースは、ライティングとスピーキングに特化したコースで、試験に精通した講師からフィードバックをもらって対策ができます。無料体験レッスンも実施しているので、気になる方はぜひお試しください。

まとめ

2日間にわたる講座に参加したのは初めてでしたが、非常に有意義な内容で自学にも活かせると感じました。

ETS Japanでは、もちろん初めて受験する人を対象にしたものから、今回のような具体的なスコアを目指すものまで、さまざまな講座やイベントが定期的に開催されています!事前予約制のものは、直ぐに埋まってしまうこともあるので早めに予約しましょう。

また、ETS JapanのNewsletterに登録すると、イベントやセミナー以外に受験料割引クーポン情報なども届くのでおすすめです。

イベント紹介ページ:https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/event/
公式X(旧Twitter)アカウント:https://twitter.com/TOEFL_Japan


※TOEFL®はETSの登録商標です。このコンテンツはETSの検討を受けまたはその承認を得たものではありません。

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