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IELTSライティングを勉強していると、「何本も答案を書いているのにスコアが伸びない」「模範解答を読んでも、自分の答案の何が悪いのか分からない」と感じることがあります。
特にIELTSライティングは、文法ミスを直すだけでは高得点につながりにくいパートです。設問に正しく答えているか、段落の流れに無理がないか、理由や具体例が主張を支えているかなど、複数の観点で答案を見直す必要があります。
そこで役立つのが添削です。添削を受けると、自分では気づきにくい弱点を整理し、次の答案で何を直すべきかを明確にできます。
この記事では、IELTSライティングで添削が必要になる理由、添削で見てもらいたい項目、無料・AI・講師添削の違い、添削後の復習方法を解説します。ライティング全体の試験内容や勉強法は、IELTSライティング対策と勉強法もあわせてご覧ください。
目次
添削サービスを選ぶ前に、IELTSライティングで何が評価されるのかを確認しましょう。
IELTSライティングの試験時間は60分で、タスク1とタスク2の両方に解答します。Academicのタスク1ではグラフ、表、チャート、図などを150語以上で説明します。General Trainingのタスク1は、与えられた状況に応じて150語以上の手紙を書く形式です。
タスク2では、提示された意見や問題について250語以上のエッセイを書きます。タスク2はタスク1よりスコアへの比重が大きく、時間配分の目安はタスク1が約20分、タスク2が約40分です。
タスク1とタスク2では文章の目的が違うため、英語の正しさだけでなく、各タスクの形式に沿っているかも確認が必要です。タスク1の書き方は【使える表現付き】IELTSライティングタスク1の書き方で、タスク2の問題タイプ別の書き方は、IELTSライティング タスク2の書き方で解説しています。
IELTS公式の評価資料では、ライティングは次の4観点で評価されます。各観点は同じ比重で扱われ、タスク1とタスク2はそれぞれ独立して評価されます。
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評価観点 |
確認される主な内容 |
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Task Achievement/ |
設問の指示に沿い、必要な内容を十分に扱っているか |
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Coherence and Cohesion |
情報や主張が論理的に並び、段落や文が適切につながっているか |
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Lexical Resource |
語彙に幅があり、文脈に合った語を正確に使えているか |
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Grammatical Range and Accuracy |
文法を正確に使い、複数の文型を扱えているか |
スペルや文法だけを直す添削では、IELTS対策として足りない場合があります。上記の4観点をどこまで見てもらえるかが、添削を選ぶ基準になります。
IELTSライティングは独学でも練習することはできますが、自分の答案を評価者の視点で読み、内容面の弱点まで特定するのは簡単ではありません。その理由を解説します。
文法が正しくても、段落の中心が曖昧だったり、理由と具体例がつながっていなかったりすると、読み手には論旨が伝わりにくくなります。
たとえばタスク2の例題として「在宅勤務に賛成か」を考えてみましょう。段落の前半では「通勤時間を削減できる」ことを理由に挙げ、後半では「企業がオフィス費用を抑えられる」と書いたとします。どちらも在宅勤務の利点ではありますが、一つの段落で二つの論点を扱うと、何を主張したい段落なのかがぼやけてしまいます。
書いた本人は情報を増やしたつもりでも、第三者には「一つ目の理由を説明し切る前に次の話へ移っている」と見えるかもしれません。添削では、段落の役割と、主張・理由・例の関係まで確認してもらいましょう。
模範解答は、完成度の高い構成や表現を学ぶ教材として役立ちます。ただし、自分の答案と比べたときに、最初にどこを直すべきかまでは示してくれません。
語彙が足りないと思って難しい単語を覚えても、実際の課題が「設問の一部に答えていないこと」なら、答案の評価は上がりにくいでしょう。反対に、構成はできていても、冠詞や単数・複数の誤りを繰り返している人もいます。
添削では、「立場が途中で変わっている」「具体例が理由を支えていない」など、自分の答案に即した指摘を得られます。模範解答は目指す形、添削は現在地を知るために使い分けましょう。
タスク1では、与えられた情報から重要な特徴を選び、正確にまとめることが求められます。Academicであれば全体の傾向や主要な特徴を示すこと、General Trainingでは手紙の目的や相手に合った文体で書くことが必要です。タスク2では、自分の立場、理由の展開、具体例の妥当性が評価の中心になります。
両方に不安がある場合は、タスク1・タスク2を数本ずつ添削してもらい、どのような指摘が多いかを確認してください。「文法は共通して弱いが、構成はタスク2だけで崩れる」といった傾向が分かれば、練習の優先順位を決められます。
添削を依頼するときは、「文法を直してください」だけで終わらせず、IELTSの評価観点に沿って確認してほしい項目を明確にしましょう。
最初に見てもらいたいのは、設問の指示をすべて満たしているかです。英語表現が自然でも、質問の一部にしか答えていなければ、Task Achievement または Task Response の面で不利になる可能性があります。
たとえば “Discuss both views and give your own opinion.” という問題では、二つの立場を扱ったうえで、自分の意見も述べる必要があります。一方の立場だけを説明したり、自分の意見を書かなかったりすると、設問全体には対応できていないことになります。
添削では、導入で示した立場と本文・結論が一致しているか、複数の指示をすべて扱っているかを確認してもらいましょう。自分で見直す際は、設問の指示に線を引き、それぞれに対応する箇所が答案内にあるか照合します。
段落構成では、接続語の数よりも内容のつながりを見る必要があります。“Firstly” や “Moreover” を使っていても、理由と具体例の関係が曖昧なら、論理的な文章には見えません。
「公共交通を改善すべきだ」という主張に対して、「自動車は便利だから」とだけ説明しても、主張を支える理由としては不十分です。「公共交通が便利になれば自家用車への依存が減り、渋滞の緩和が期待できる」と書けば、主張と結果の関係が明確になります。
各段落の最初の文だけを読んで論旨が追えるか、具体例が直前の理由を説明しているかを見てもらってください。焦点をずらす文章が入っている場合には、追加説明で補うより削ってしまった方が読みやすい場合もあります。
IELTSライティングでは、語彙の幅に加えて、正確さと文脈への適合も評価されます。 難しい単語を使うこと自体が目的ではありません。
簡単な単語を避けようとして、辞書で見つけた類義語にそのまま置き換えると、元の意味からずれてしまうことがあります。添削では、正誤だけでなく「文法的には使えるが、この場面では別の語の方が自然」という箇所も確認してもらうとよいでしょう。
修正された語句は、「比較」「原因」「具体例」「結論」のように役割別に整理すると、別のテーマにも応用しやすい形で覚えることができるでしょう。
文法では、正確さと文型の幅の両方が見られます。短い単文ばかりでは表現が単調になりやすい一方、複雑な構文を無理に使うと、論旨がずれてしまうおそれがあります。
たとえば “I agree with this idea. It is good for students. They can learn many things.” と短文を並べるより、理由や条件を一つの文にまとめた方が関係を示しやすくなります。ただし、関係詞や分詞構文を使うことだけに集中し、主語と動詞の対応が崩れてしまっては逆効果です。
冠詞、時制、単数・複数などの反復するミスと、文型の単調さを分けて見てもらいましょう。まずは繰り返す誤りを減らし、次に正確に使える構文を増やすよう意識してみてください。
IELTSライティング添削は、料金や返却までの時間だけでは選べません。どこまで添削するのか、解説を復習に使えるか、自分の受験形式に対応しているかを確認しましょう。
一般的な英文添削では、文法と自然な表現の修正が中心になる場合があります。IELTS対策として利用するなら、設問への対応、構成と一貫性、語彙、文法の4観点を扱っているか確認してください。
添削例を確認できる場合は、段落や内容へのコメントがあるかを見てください。「理由が弱い」だけでなく、「主張との因果関係が示されていない」のような説明があれば、書き直しの方針を決めやすくなるでしょう。
Academic と General Training ではタスク1の形式が異なります。Academic対策が必要なのに手紙だけを扱うサービスを選んでも、目的には合いません。General Trainingの受験者は、相手との関係に応じた文体まで確認してもらえるかを見る必要があります。
また、添削可能な回数や文字数が限られる場合もあります。「自分が受験するモジュール」「添削したいタスク」「1カ月に書く予定の本数」を先に決めてから比較すると、料金だけで選ぶ失敗を避けられます。
添削の価値は、完成した修正文より、次の答案にも使える説明があるかで判断するとよいでしょう。
たとえば、文章に対しての評価が “unclear” とだけ書かれていても、主張が曖昧なのか、文法の関係が分かりにくいのか判断できません。「一つの段落に二つの理由が混ざっているため、通勤時間の削減に焦点を絞る」と説明されれば、何を削り、何を深めるべきかが分かります。
添削の中に、答案全体への総評、評価観点別の指摘、改善例がそろっているかを確認してください。もし、もらった添削に対してさらに質問や再提出をすることが可能なら、自分で書き直した内容が改善しているかまで確かめられるでしょう。
ライティングとスピーキングでは形式が異なりますが、自分の意見を理由や例とともに説明する点には共通部分があります。タスク2で考えた論点は、スピーキング Part 3の練習材料として使える場合があります。
タスク2でオンライン教育について書いた後、答案を見ずに「主張・理由・例」を30秒程度で説明してみます。言葉に詰まる場合は、英語表現だけでなく、理由そのものが整理できていない可能性があります。
添削後の内容を音読や会話へ展開できるかも、サービス選びの判断材料です。
IELTSライティング添削には、無料サービス、AI、講師による添削があります。どれか一つが常に優れているわけではなく、確認したい内容に応じて使い分けるとよいでしょう。
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方法 |
主な用途 |
利用前に確認したいこと |
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無料添削 |
添削を試す、基本的な誤りを確認する |
添削範囲、回数、IELTSへの対応 |
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AI添削 |
文法や語句を短時間で確認する |
修正理由、評価の根拠、入力データの扱い |
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講師添削 |
内容・構成を含めて見直す |
IELTSの知識、解説の具体性、再提出の可否 |
無料添削は、初めて答案を見てもらう人や、有料サービスの前に形式を試したい人に向いています。IELTSの評価観点や対応タスクを確認し、文法のみを扱う場合は初稿のチェックとして使いましょう。
AI添削は、答案を書いた直後に文法や表現を確認したい人に向いています。冠詞、時制、単数・複数など、自分が繰り返す誤りを探す用途では便利です。
予測スコアや論理展開の評価は目安として扱い、修正文の理由と、自分の主張に合っているかを確認してください。未公開情報を入力する場合は、データの扱いにも注意が必要です。
講師添削は、設問への対応や段落構成まで見てもらいたい人、何本書いても同じ課題が続く人に向いています。
ただし、英語を教えられる講師が、必ずしもIELTSの評価方法に詳しいとは限りません。公式の4観点に沿ったフィードバックを受けられるか、タスク1・タスク2の添削経験があるかを確認してください。
費用を抑えたい場合は、AIで文法を確認してから講師へ提出し、講師には内容や構成を重点的に見てもらう方法もあります。IELTS全体の学習順序は、IELTSの勉強方法と対策も参考にしてください。
添削は、受けただけでは学習成果に繋がりません。「理由が弱い」「表現が不自然」といったコメントを読んだ後、何を直すかを決め、同じ課題を次の答案へ持ち越さないことが大切です。
添削結果を受け取ったら、指摘を次のように分類します。
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分類 |
確認例 |
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文法 |
冠詞、時制、単数・複数、主語と動詞の一致 |
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語彙 |
同じ語の繰り返し、不自然な組み合わせ |
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構成 |
段落の中心、理由と具体例、結論との一貫性 |
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設問への対応 |
指示の見落とし、立場の不一致、必要事項の不足 |
数回分を並べると、「文法より構成への指摘が多い」「タスク1で全体の傾向や主要な特徴を十分まとめられていないと繰り返し指摘される」などの傾向が見えます。次の答案では、最も多い課題から1〜2項目に絞って確認してください。
「理由が弱い」と指摘された場合も、説明が短いのか、主張と関係がないのか、例が抽象的なのかによって直し方は変わります。コメントをそのまま記録するのではなく、自分が取るべき行動に置き換えましょう。
書き直す際は、講師やAIが示した英文をそのまま写さず、コメントをもとに自分の言葉で修正します。理由が浅ければ説明を追加し、段落の焦点がずれていれば不要な文を削ります。
全文を書き直す時間がなければ、最も指摘の多かった段落だけでも構いません。初稿と比べるときは、「何語増えたか」ではなく、「設問への答えが明確になったか」「理由と例の関係が分かるか」を見てください。
可能であれば、時間を空けて読み直すか、修正後の答案を再度見てもらいます。自分では直したつもりでも、別の問題が生まれている場合があるためです。
添削済みのタスク2答案から、主張、理由、例を一文ずつ抜き出し、メモだけを見て話してみましょう。答案を暗記するのではなく、同じ内容を短く言い換えるのが目的です。
声に出すと、長すぎる文や、自分では使いこなせていない表現にも気づきます。ライティングでは書けても口頭で説明できない場合は、より簡単な表現へ直して構いません。
修正された表現は、「比較」「原因」「例示」など用途ごとに整理し、別のテーマでも使ってみてください。スピーキングの形式や対策は、IELTSスピーキング対策で解説しています。
独学での書き起こしに加え、答案作成から添削、スピーキングまで同じテーマで練習したい場合は、添削とオンライン英会話を組み合わせたレッスンを利用する方法もあります。
ベストティーチャーのIELTS対策コースでは、IDP監修のオリジナル問題を含むAcademic・General Training合計173問が用意されています。ライティング課題は、Academic タスク1が33問・General Training タスク1が20問・タスク2が30問あり、それぞれのタスクに繰り返し取り組むことができます。
ライティング タスク1のAcademicとタスク2の課題には、回答が必要な形式を満たしているか確認する「回答チェック」機能もあります。これは答案内容の評価や講師添削とは異なり、提出前に形式面を確認するための機能です。
レッスンでは自分で英文を作成し、講師とのやり取りを経て添削を受けます。公式ページでは、添削後の英文、講師からのアドバイス、模範解答と解説を確認できると案内されています。
訂正された英文を読むだけで終えず、指摘を分類して書き直してください。初稿と書き直した答案を残すと、同じ課題の繰り返しも確認できます。
ベストティーチャーでは、添削後の英文を使ってシャドーイングやディクテーションなどの練習を行い、その英文をもとにスピーキングレッスンへ進みます。スピーキングでは講師と英文を読み上げるほか、質問や別表現について確認できます。
ライティングの内容をスピーキング対策にも活かしたい方は、IELTS対策コースの詳細をご確認ください。無料体験では、対策難易度の高いライティングを攻略するポイントを解説したオリジナル教材「スコアアップの秘訣」の一部も利用できます。
IELTSライティング添削は、英文を自然に直してもらうだけのものではありません。設問に正しく答えているか、段落が一つの主張にまとまっているか、理由と具体例がつながっているかを確認し、自分の優先課題を特定するために使います。
添削サービスを選ぶ際は、IELTS公式の4つの評価観点に沿っているか、自分が受験するモジュールとタスクに対応しているか、解説を使って書き直せるかを確認してください。
添削後は、指摘を分類し、同じ答案を自分で書き直しましょう。タスク2で整理した意見は、短く言い換えることでスピーキング練習にも使えます。独学で取り組める範囲と、第三者のフィードバックが必要な範囲を分けながら、自分に合ったIELTS ライティング対策を進めましょう。