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いまTOEFL iBT®︎のスコアをとっておくべき理由とは?ETS Japanに直接聞いてみた

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※期間限定のTOEFL iBT®受講料減額は2024/9/31に終了しています。本記事には当時の内容も含まれます。

2024年6月より、期間限定でTOEFL iBT®受講料の減額が始まりました。これを機会に、

「TOEFLって聞いたことはあるけど、実際どんなテストなの?」
「TOEFL iBTスコアってとっておいた方がいいのかな…」
「スコアアップのために必要な勉強はあるの?」

など、興味を持たれている方もいるのではないでしょうか。

TOEFLとはどういうものかといったことから、今回の減額を実施した背景、試験に役立つ最新情報まで、気になる疑問を解消すべく、TOEFL®テスト日本事務局であるETS Japanの歳清 さんに直接お話を伺いました!


歳清 清華 さん
ETS Japan 合同会社 マーケティング・マネージャー
イギリスの大手英語教育サービスなどを経て、2022年より現職。外資系企業で長年マーケティング業務を担当。

オンライン英会話ベストティーチャーのTOEFL iBT対策コースでは、テストに精通した講師が作成したオリジナル問題(ライティング・スピーキング)を使用して対策ができます。1ヶ月で15点アップした実績も!無料体験レッスンも実施しているので、気になる方はぜひお試しください。

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改めて、TOEFL iBTについて教えていただけますか。

TOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、1964年に米国ニュージャージー州プリンストンに本部を置く、教育サービスの非営利団体ETS が英語を母語としない人々を対象に開発した世界基準の英語能力測定試験で、「英語で学ぶ力」を測るアカデミックなテストです。これまでに延べ4,000万人以上が受験し、また世界160か国以上13,000以上という、世界で最も多くの大学・大学院、その他機関が英語力の証明としてTOEFLのスコアを利用しています。

TOEFLと言えば「試験時間が長い」というイメージを持たれているかもしれませんが、2023年7月26日から試験時間は約2時間に短縮され、集中時間が短時間化しているといわれる現代人のニーズにも応えながら4技能を測定しています。また最近では、ご自身の受験申込やスコアの確認ができるETSアカウントの作成手順が簡略化されたり、同アカウント内のダッシュボードで閲覧できるテストスコアには、試験のフィードバックやパフォーマンスインサイトが確認できる機能も追加されました。

ー 60年の歴史がありますが、試験内容の変更や機能追加など、時代のニーズに合わせて変わっているんですね。


日本ではどのような方が受験されているのでしょうか?

10代後半から20代をボリュームゾーンに持ちつつ、30代以降の方にもコンスタントに受験いただいています。また近年では、帰国子女やインターナショナルスクールに通う小中学生の受験も増加傾向にあります。ETSの発表によると、2022年度の日本人平均スコアはReading 19、Listening  19、Speaking 17、 Writing 18で総合スコアの平均は73でした。アジア諸国と比較するとまだまだ伸びしろがあります。もうすぐ2023年度のデータが公開されると思いますので、どのような変化がみられるか楽しみです。

ー 学生が多いイメージがありますが、30代以降の方や小中学生で受験される方もいて、幅広い世代で受験していることが伺えます。

日本においても幅広い世代の方が受験されていますが、”日本人がTOEFL iBTスコアを取得することの有用性”について、教えていただけますか。

前述のとおり、TOEFL iBTのスコアは160カ国以上13,000以上という、世界で最も多くの教育機関が入学審査に採用しており、アメリカはもとより英語圏の大学における採用率は100%ですので、海外留学に挑戦したい方にとってTOEFLのスコアを取得することは、それだけ多くの扉を開ける鍵を手にすることと同義になります。

また、自然科学、社会科学、芸術など幅広い分野の教養科目やキャンパス内で起こる様々なトピックが扱われており、教授の講義を聞いたり科目の文献を読んだり、授業の内容を要約したりといった、海外の大学で行われることを疑似体験する内容なので、「TOEFLの勉強は大変だったけれど、留学したらまさに同じようなシチュエーションで授業が行われるのでとても役立った」という声もよく頂戴します。

現地にいけば、様々な国の学生と肩を並べて意見交換をする日常が待っていますので、留学を充実したものにする意味でも、ぜひ海を渡る前にできるだけ英語力を高めていっていただけたらと思います。

なお、昨今の歴史的円安の状況下、海外留学時には検討必須となっている各種奨学金申請の審査においてもTOEFLスコアは有効ですし、国内の大学院入試でも数多く採用されており、大学入試ではTOEFLのスコアを使うことで英語試験免除や加点も狙うことができる大学も多数あります。外資系企業への就職や転職時にも有効ですし、企業が海外赴任者を選定する海外派遣選考、海外派遣研修選考でも使われているので、グローバルキャリアを築いていきたい方にとっては、卒業後もTOEFLスコアは重宝すると言えるでしょう。

ー 留学するためだけではなく、留学先でのキャンパスライフや、グローバルな働き方を目指す上でもTOEFLスコアと対策のための勉強が大いに役立つということを聞くと、モチベーションが上がります。

 

特にこんなタイプの方にはTOEFL受験をオススメしたい!というのがありましたら教えてください。

大きく3つのタイプに分けてご紹介します。

①好奇心旺盛な方

TOEFLの問題で扱われる題材は、アメリカの大学1-2年時の授業に出てくる一般教養科目を取り扱っているので、生物学、物理学、地質学、海洋学といった自然/環境科学や、歴史、心理学、経済、天文学などの社会科学、芸術など、非常に多岐にわたる内容をトピックとして採用しています。問題を解く上で専門知識を必要とするわけではないので、TOEFLの勉強をしながら、そういった多様な教養を身につけることに好奇心を持っていただけると、より問題に取り組みやすくなるかと思います。

②英語コミュニケーション能力を鍛えたい方

コミュニケーションには、受け取った情報を瞬時に咀嚼し、自分の考えや情報の要約を自分の言葉で伝えられる力が必要です。TOEFLのスピーキングとライティングの各セクションには、他のテストでは見られない、Integrated task(文献を読み、その題材に関する教授の講義を聞いたうえで、その内容を要約する。オンライン上のディスカッションを読み、そのディスカッションに貢献するような形で自分の意見を書く。)が含まれており、アカデミックな環境で必要とされる英語コミュニケーション能力を鍛えることができます。

③自己研鑽で英語力向上を目指している方

TOEFLはバンドスコアではなく一意の点数でスコアが出るので、英語力の伸びを細かく把握することができます。実際にTOEFLを勉強されている方の中には、留学や国内進学を目標としている方の他に、自己研鑽のために継続的に学習している方も一定数いらっしゃいます。

ー 自分がこれらのタイプに当てはまるかも...という方にはぜひ一度受験していただきたいですね!



ETS Japanでは受験を検討されている方やスコアアップを目指す方へ向けた
セミナーやワークショップも数多く開催しています。

受験といえば、2024年6月より実施されている受験料減額ですが、実施に至った背景や、想いなどを教えてください。

受験料がドル建てで設定されているTOEFLは、2022年中盤から徐々に始まった円安傾向の影響を直接受けて、日本円に換算したときの受験料がどんどん上がってきておりました。弊社としては少しでも還元させていただけるように、日本独自の割引キャンペーンなどを不定期でおこなっておりましたが、昨年半ばあたりから恒常的に1ドル140円を超えるようになり、受験者の皆さまの負担が増えるばかりでした。その頃から本格的にアメリカ本社と受験料の減額交渉を行ってまいりました。

ただ、一部の国を除き世界共通でドル建てでテスト運営が行われていること、通貨安が進んでいるのがほぼ日本円のみだったので、円貨にしたときの価格上昇を本社に肌感覚で理解してもらいづらいことなどから、日本だけ値下げをすることになかなか合意が得られず、話し合いは平行線のまま半年以上続きました。今回、6月から9月という期間限定ながらも、ようやくアメリカ本社からの理解を得て、US$199に減額することができ、日本法人として本当に嬉しかったです。9月末までの段階で受験予約ができる将来の受験日にもUS$199は適用できるので、受験を予定している方にはぜひこの機会を最大限にご活用いただければ幸いです。

さらに、TOEFLが誕生してから60周年を記念して、この夏TOEFL iBTテストを2回分同時購入すると、そのうちの1回分が30%オフになる特別オファーも実施しています。スコアアップのために短期間で複数回受験を検討されている方には大変お得です。ただし、2回とも2024年9月30日までの受験日を選択する必要があるので、お気をつけください!

ー この夏はリーズナブルにTOEFL iBTを受験できるまたとない機会なので、スコア取得を考えている方はぜひ活用してほしいです。

試験内容について、新形式への変更から1年が経とうとしていますが、新形式になってからの受験者の反応はいかがでしょうか。

2時間版が導入された後、テストセンターで出口調査を実施したところ、95%の方が2時間になったことに満足と回答されました。
コメントとしては「集中力が続くようになった」「ストレス/負担が減った」「受けやすくなった」「初めてだったが思っていたより短いと感じた」「2時間で4技能を測れるのは良いと思う」などの声がありました。。一方で、Readingの問題数が30問から20問に減ったことにより1問の重みが増えたと感じる方もいらっしゃるようです。

新しく導入が始まったライティングセクションのWriting for an Academic Discussionについては、2人の生徒の意見を踏まえて自分の意見を書けること、以前の30分かけて300単語以上を書く必要があったIndependent Taskより時間的労力が減ったことなどから、取り組みやすい設問という声をよく頂戴します。一方で、実際に書くことに割ける時間は8分前後のため、普段から集中して一気に書く練習をしておく必要があるとも言えます。

ー 受験者の皆さまからは好意的に受け止められている一方、より1問1問に集中して取り組むことが重要になっていそうです。
 
 

最新の試験でスコアアップを目指す上で、これまで以上に意識していくべき内容がありましたら、ぜひ教えてください。

短時間で問題をサクサク解いていけるようになるためにも、改めてTOEFLの問題に出てくるような単語を学習しておくことは重要かと思います。また、特徴的なスピーキングやライティングの問題である程度以上のスコアを目指す場合、改善点を意識しながらどれだけ毎日アウトプットの練習をし続けられるかも鍵になると思います。

ETSにて提供している学習コンテンツの中で、単語学習やアウトプット対策にオススメしたいものがありましたら、ご紹介いただけますでしょうか。

この度、ETSによる初の公式TOEFL単語集「公式TOEFL英単語」を刊行することになりました。出題頻度と重要度が特に高い英単語約2,000語を収録しており、例文は、過去に出題された問題に基づいて作成されています。音声も実際のテストで耳にする声優の声を使っているのが特長です。

【公式TOEFL英単語】

https://www.amazon.co.jp/dp/4789018954/


また、ETSアカウントを作成した人なら誰でもアクセスできる新しい学習プラットフォーム TOEFL TestReadyも登場しました。本番試験のスコアリングの一部を担当しているAI採点機能がついた無料のFree Practice Test や、毎日1題解くための問題が4技能からアットランダムに排出されるFree Activity of the Dayなど、スキル別に学習できるリソースがあります。

【TOEFL TestReady】

https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/tips/ibt-repeaters.html

特に日本人が苦手とされるSpeaking、Writingセクションの対策について、レベルアップに効果的なコンテンツはありますでしょうか。

スキル別学習という点で、TOEFL TestReadyのなかにあるSection Practiceというコンテンツはぜひ試していただきたいです。8月末までおひとり様1種類を半額で試せるクーポン を配布中ですのでぜひこの機会にお試しください。

【TOEFL TestReady 『Section Practice半額キャンペーン』】

https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/section_practice_coupon2024/
クーポンコードは「TTRJapan2024」。詳しい詳細はURLをご確認ください。 

ベストティーチャーでもTOEFL iBT対策コースを提供していますが、目標スコアを達成するために実践形式で対策をすること、試験に精通した講師からフィードバックを受けることの重要性について教えてください。

前述の通り、スピーキングとライティングの向上には、どれだけ実際にアウトプットの練習をしたかが重要になりますので、AI採点のツールを使って自身の弱点を把握した後、スピーキングとライティングに精通した講師の方から弱点を改善していくためのフィードバックをコンスタントにもらいながら練習を重ねていける環境をつくることができればよりよいかと思います。

おわりに

これまでに試験形式の改訂、学習コンテンツやセミナーの提供、受験料減額のキャンペーン実施など、受験者をサポートする様々な取り組みをされてきたETSJapan様にインタビューするというとても貴重な機会をいただき、TOEFLスコアの有用性や受験料減額に至った背景、対策におすすめのコンテンツなどを知ることができました。
歳清様、快くインタビューを受けていただき大変ありがとうございました!

TOEFLスコアは、160カ国以上の13,000以上の教育機関で入学審査に採用されており、特にアメリカをはじめとする英語圏の大学においては採用率が100%です。海外留学を目指す方はもちろん、取得できるスコア形式から自己研鑽にも適しているため、自身の英語力を測る上で幅広く活用できる試験です。これからTOEFL受験を検討されている方はこの夏がチャンス!今回ご紹介いただいた様々なサポートをうまく活用しながら、目標達成に向けて対策しましょう。

オンライン英会話ベストティーチャーのTOEFL iBT対策コースでは、テストに精通した講師が作成したオリジナル問題(ライティング・スピーキング)を使用して対策ができます。1ヶ月で15点アップした実績も!無料体験レッスンも実施しているので、気になる方はぜひお試しください。

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