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「TOEFL iBT®の Listen and Repeatって、聞こえた英文をそのまま繰り返すだけ?」
「英文は聞き取れるのに、最後まで覚えられない」
「発音と英文の正確さのどちらを優先して練習すればいい?」
2026年1月21日から始まった新形式のTOEFL iBT®では、Speakingセクションに「Listen and Repeat」が導入されました。短い英文を聞いてそのまま復唱するシンプルな形式ですが、実際には聞き取り・記憶・英文の正確な再現・明瞭な発声を短時間で同時に行わなくてはなりません。
特に、文が長くなると「意味はわかったのに単語が抜ける」「同じ意味の別の表現に言い換えてしまう」といったミスが起こりやすくなります。
この記事では、TOEFL iBT®の Listen and Repeatについて、出題形式や採点基準、うまく答えられない原因から具体的な練習方法まで解説します。
目次
Listen and Repeatは、2026年1月21日からTOEFL iBT®のSpeakingセクションに導入されたタスクです。名前のとおり、音声で流れた英文を聞き、その英文をできるだけ正確に復唱します。
具体的な試験形式としては、学術的な場面またはキャンパス生活に関連する1つのシナリオの中で、7つの英文を1文ずつ聞き取り、そのまま声に出して復唱します。各英文に対する録音時間は8〜12秒で、後半に進むにつれて文が長く複雑になっていきます。
これは単に英語の音を真似するだけではありません。聞こえてきた英語の意味を瞬時に理解し、語順を保ったまま記憶して、明瞭に発話する必要があります。
なお、現在のSpeakingセクションは「Listen and Repeat」と「Take an Interview」の2種類で構成されており、全体で11項目、所要時間は約8分です。
もう一方の「Take an Interview」は、自分の経験や意見について答える形式で、Listen and Repeat とは求められる力が異なります。
Speakingセクション全体の形式や勉強法については、「【2026年1月新形式対応】TOEFL iBT®スピーキング対策と勉強方法|練習手順やコツについても紹介」もあわせて確認してください。
Listen and Repeatでは、「ある程度意味が合っていればよい」というわけではありません。聞いた英文をどこまで正確に再現できたかと、その発話が聞き手に理解できるかが採点の大きな材料になります。
ETSが公開しているSpeaking Scoring Guideでは、Listen and Repeatの各回答について0〜5の評価基準が示されています。
| スコア | 評価の目安 |
| 5 | 提示された英文を正確に繰り返しており、発話も十分に理解できる |
| 4 | 完全一致ではないものの、元の意味を保っている 軽微な単語・文法の変化などがある |
| 3 | 大部分は答えているが、元の意味を正確には再現できていない |
| 2 | 英文の重要な部分が抜けている、または内容の誤りが大きい |
| 1 | ごく一部しか再現できていない、または発話の大部分が理解しにくい |
| 0 | 無回答、英語として理解できない、元の英文と関係のない回答など |
最高評価の5では、元の英文を正確に繰り返すことが求められます。
一方、1語でも間違えた瞬間に大幅な減点になるわけではありません。ETSの基準では、スコア4について、意味を大きく変えない範囲で機能語が抜けたり、長い文で内容語が1語抜けたり、時制・数などに小さな誤りがあったりする例が示されています。
たとえば、聞こえた英文が、
The students are waiting outside the library.
だったとします。
これを、
The students were waiting outside the library.
と言ってしまえば、元の英文との違いが生じます。
ただし、文全体を忘れて数語しか言えなかった場合と比べれば、元の内容はかなり保たれています。この違いを理解しておくことが大切です。
Listen and Repeatでは、まず「全文をなるべく正確に記憶にとどめる」ことを目指します。そのうえで、冠詞、複数形、時制などの細かい部分まで再現できるように精度を高めていきましょう。
また、発音については「ネイティブとまったく同じアクセントで話す」ことを目標にする必要はありません。採点で重視されているのは、発話がintelligible、つまり聞き手が理解できる状態であることです。
ここからは、本記事オリジナルの例題を使って、Listen and Repeatでどのような力が必要になるのか確認してみましょう。
実際の試験では英文は画面に表示されず、音声を聞いてから繰り返します。以下の英文も、最初から文字を見ながら読むのではなく、可能であれば読み上げ機能などを使って一度だけ聞いて復唱する練習をしてみてください。
今回は、大学の図書館を案内する場面を想定し、短い英文から長い英文まで段階的に紹介します。
比較的短く、文の構造もシンプルな英文です。
この程度の長さであれば一度聞いただけで正確に再現できるか確認してみましょう。
例題1と比べると単語数が増え、「何をするか」に加えて「どこで」という情報が含まれています。
英文が少し長くなっても、最初から最後まで正確に繰り返せるか試してみてください。
この英文には、「誰が」「何を」「どのように」「いつ」という複数の情報が含まれています。
以下のように意味のまとまりに分けることができます。
単語数だけでなく、覚えておく情報の数も増えるため、短い英文より難しく感じるかもしれません。
この英文は、前半に条件、後半に依頼が含まれる複雑な構造になっています。
意味のまとまりを示すと、次のようになります。
例題3と比べても文の構造が複雑で、情報量が多くなっています。英文の意味を理解できても、最初から最後まで正確に再現するのは簡単ではありません。特に6〜7問目など最後の方の問題はネイティブレベルの方でもかなり難しい問題になっています。
このように、Listen and Repeatでは、英文が長くなるにつれて覚えておく情報が増え、文の構造も複雑になります。ただし、ここで求められるのは内容の要約や言い換えではなく、元の英文そのものを正確に発声することです。
そのため、「意味を理解する力」と「語順や文法構造を記憶する力」の2つを同時に使う必要があります。
Listen and Repeatの練習をしていると、「聞き取れているのに、いざ口に出そうとすると再現できない」と感じることがあります。
この場合、単純に「リスニングが苦手」と考えるのではなく、どの段階に原因があって正しく発話できないのかを確認すると、自分に必要な改善策が見つけやすくなります。
主な原因は、次の4つに分けられます。
たとえば、
を聞いたときに、「Students」「study rooms」「online」しか聞き取れないのであれば、音声認識の段階に課題があります。
この場合、記憶力だけを鍛えても改善しにくいため、音声とスクリプトを照らし合わせ、「どの音が聞き取れなかったか」を確認する練習が必要です。
音声を聞いた瞬間には内容を理解できたのに、発話を始めると後半を忘れてしまうケースです。この場合は、一語ずつ記憶しようとしている可能性があります。
たとえば、
なら、「Please / submit / your / assignment……」と単語単位で覚えるのではなく、「課題を提出する」「金曜午後までに」というまとまりを意識しましょう。
Listen and Repeat は、要約や言い換えの問題ではありません。
たとえば、
を、
You should talk to your teacher before changing classes.
と言えば、意味は似ていても元の英文とは異なります。
日常会話なら問題のない言い換えでも、Listen and Repeatでは再現の正確さを落とす原因になります。聞いた内容の「意味」だけではなく、「どの単語がどの順番で使われていたか」まで再現する練習が必要です。
英文そのものは覚えていても、単語の区切りが不明瞭だったり、音が抜けたりすると、聞き手が内容を把握しにくくなります。
ETSの採点基準でも、聞き手にとって理解しにくい回答は評価が下がることが示されています。
このパターンが原因の場合は、自分の発話を録音して聞き返してみてください。「単語を覚えられなかった」のか、「言ったつもりだが音が不明瞭だった」のかを区別するだけでも、その後の練習方法が変わります。
Listen and Repeatでは、後半の問題ほど長文になり、全部覚えようとするのはかなり困難です。闇雲に英文を暗記しようとするより、聞き方と再現方法を工夫するほうが効果的です。
特に次の5点を意識してみてください。
英文を単語の列として聞くのではなく、意味のまとまり、いわゆる「チャンク」で処理します。
たとえば、
なら、単語を十数個覚えるのではなく、3つほどの意味のまとまりとして捉えます。
文が長くなったときほど、この方法が役立ちます。
Listen and Repeatは要約問題ではありません。
「留学生センターが最初の週にワークショップを開く」と内容だけ覚えていても、それを自分の英語で組み立て直すと元の文から離れてしまいます。
意味を理解しながらも、聞こえた英語の語順を頭の中に留めてください。
すべての単語に同じ注意を向けるのではなく、「誰が・何をする・いつ/どこで」のように文の骨格を捉える方法も有効です。
たとえば、
なら、
という構造です。
この構造を捉えていれば、一部に迷いがあっても文全体は維持しやすくなります。
途中の1語を思い出そうとして黙り込んでしまうと、その後に覚えていた部分まで忘れてしまいやすくなります。
もちろん最高評価を狙うなら正確な再現が理想です。ただし練習段階では、1語のミスに引きずられて発話を完全に止めてしまうのではなく、最後まで発話する練習も行いましょう。
そのあと録音を確認し、「どの部分が抜けたか」を特定します。
発音練習では、自分では正しく言えているつもりでも、録音すると語尾の音や細かい発音が抜けていることがあります。
自分の音声を確認するときは、発音や流暢さだけでなく以下の項目も確認してください。
採点基準を踏まえると、まずは「正確に復唱すること」と「聞き取りやすさ」を優先して対策に取り組みましょう。
Listen and Repeat対策では、いきなり本番レベルの長い英文を練習する必要はありません。1問目から7問目まで全て完璧に答ようとするのではなく、自分は何問目まで回答できそうかを把握し、その上で何問目まで回答できるようになることを目標にするか、という意識が大事です。
短い文から始め、「聞く→話す→確認する→やり直す」という流れを繰り返しながら、徐々に文を長くしていく方法がおすすめです。
最初は5〜7語程度の英文から始めましょう。
音声を一度だけ聞き、文字を見ずに繰り返します。最初の段階では、「意味は理解できたか」「語順を保てたか」の両方を確認してください。
短い文を安定して再現できるようになったら、修飾語句などを加えます。
さらに、
というように、少しずつ情報量を増やします。
どの長さから完璧に再現できなくなるのかが、自分の実力を知る手がかりになります。
「言えた気がする」で終わらせないことが大切です。
スマートフォンなどで録音し、「本当に正しく再現できているか」を客観的に確認してみましょう。特に、冠詞や前置詞、複数形などは無意識のうちに言い飛ばしてしまいやすい部分です。
間違いを見つけたら、単に正しい英文を読み直すのではなく、原因を分類します。
たとえば、
と分けます。
原因を一括りに「記憶力不足」と捉えてしまうと、本質的な課題を見極めることができません。
ミスの原因を確認したら、同じ英文をもう一度音声だけで聞いて復唱します。
2回目に正解できたとして、翌日など少し時間を空け、似た長さの別の英文でも再現できるか試してください。特定の例文を暗記することではなく、初めて聞く英文を再現する力を伸ばすことが目的だからです。
TOEFL iBT®全体をどのような順番で学習すればよいか迷っている方は、「TOEFLの正しい勉強法と対策は?おすすめ教材・参考書も紹介」も参考にしてください。Listen and Repeatだけでなく、4技能を含めた学習計画を確認できます。
ここでは、Listen and Repeatに関するよくある質問と回答をまとめています。
一語間違えただけで0点になるわけではありません。
ETSの採点基準では、最高評価の5は英文を正確に再現した回答です。一方、4では、意味を大きく変えない軽微な単語・文法の変化などがある回答も想定されています。
そのため、「1語間違えたらその問題は失敗」と考える必要はありません。
ただし、最初から「意味さえ合っていればよい」と考えるのも避けましょう。Listen and Repeatは、元の英文を正確に再現するタスクです。練習では、冠詞や前置詞まで含めてできるだけ同じ形を再現することを目指してください。
「特定の国のネイティブスピーカーとまったく同じアクセントでなければ得点できない」という評価基準ではありません。
ETSの最高評価では、発話が十分に理解可能で、かつ元の英文を正確に再現できていることが示されています。
そのため、単語が聞き分けられる発音になっているか、相手が英文を理解できる状態かを優先しましょう。たとえば、速く話そうとして単語の発音が曖昧になるくらいなら、ペースを落としてはっきりと話したほうが練習として適切です。
まず、自分が「どこまでなら再現できるのか」を確認してください。
短い文でも再現が難しい場合は、聞き取りそのものに課題がある可能性があります。一方、10語程度までは安定していて、15語前後になると前半を忘れるのであれば、聞いた英文を保持する練習を増やすほうがよいでしょう。
特に、長い英文を一語ずつ頭の中に並べる方法には限界があります。「主語+動詞」「目的語」「場所」「時間」など、意味と文構造を組み合わせて覚えてみてください。
また、ディクテーション等を用いて「聞き取った内容を実際に文字に書いて覚える」トレーニングも有効です。自分が聞き取れた/聞き取れなかった部分が明確になり、これまで聞き流していた音も聞き取る意識が高まります。正しいスペルを覚えられるなど、Writingセクションへの効果も期待できます。
シャドーイングは、Listen and Repeat対策の一部として活用できます。
英語音声を追いかけながら発話するため、英語の音を捉え、口から出す練習になるからです。
ただし、シャドーイングだけでは本番形式とは異なります。Listen and Repeatでは、音声と同時に話すのではなく、音声が終わったあとに記憶を頼りに再現する必要があります。
そのため、
という順番で負荷を上げる方法がおすすめです。
Listen and Repeat は、解説を読んだだけでは対策しにくいタスクです。実際に口に出して練習してみると、「聞き取れない」「覚えられない」「発音が伝わりにくい」など、自分の弱点がみつかりやすくなります。
まずは公式のサンプル問題などを使い、「一度聞く→回答を録音する→元の英文と比較する」練習を繰り返してみてください。
また、オンライン英会話ベストティーチャーでは、Speakingレッスンを通して、英文を正確に発話する力や、相手に伝わる発音を磨くことができます。TOEFL iBT®対策コースも提供しており、Speakingのもう一つのタスク「Take an Interview」については、新形式に対応したオリジナル問題も用意しています。
「Take an Interview」や Writingを含めて、TOEFL iBT®全体のアウトプット力を伸ばしたい方は、ベストティーチャーのTOEFL iBT®対策コースも活用してみてください。
TOEFL iBT®の Listen and Repeatは、英文を一度聞き、その内容をできるだけ正確かつ明瞭に繰り返すタスクです。
対策するときは、以下のステップに分けて確認してみてください。
特に長い文では、単語を一語ずつ暗記しようとせず、意味のまとまりや文の構造を捉えることが役立ちます。
最初は短い英文から始め、「一度聞く→復唱する→録音を確認する→もう一度試す」という練習を重ねましょう。自分がどの段階でつまずいているかがわかれば、Listen and Repeatの練習も進めやすくなります。
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※TOEFL®はETSの登録商標です。このコンテンツは、ETSの検討を受けまたはその承認を得たものではありません。







