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英検®のCEFR(セファール)レベルは?CSEスコアからの換算を対照表で解説

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「英検®をCEFRで換算するとどのレベルになるか知りたい」
「英検®でCEFR A1レベルにするには何級に合格すればいい?」

英検®でCEFRのレベルを確認するには、CSEという独自の合格基準スコアを換算してCEFRを算出します。

本記事では、英検®をCEFRで換算するとどのレベルになるのかを対照表を使って詳しく解説します。また、TOEICやIELTS、TOEFL iBTとの換算や、目標のCEFRレベルに対応した、英検®の級に合格する効果的な勉強法についても、合わせてご紹介します。

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英検®️CSEスコアとCEFRについて

CEFRとは言語の習得状況を評価するために考案されたすべての言語に共通の「ものさし」のことです。CEFRは”Common European Framework of Reference for Languages”の略で、「ヨーロッパ言語共通参照枠」の意味です。名称にもあるように、このものさしはヨーロッパで作られました。

英検®CSEスコアとは、CEFRに対応したユニバーサルなスコア尺度「CSE(Common Scale for English) 」を英検の各級で表記したものです。

CEFRで英語力を測るメリット

CEFRは外国語の学習者の習得レベルを判定する国際的なガイドラインとして、現在広く用いられています。世界中で活用されている理由は、これまでの評価基準の考え方とは異なる次のような特徴(メリット)があるからです。

  1. 指導者だけでなく、学習者自身で判断できるため、自分の英語力を国際指標で把握できる。
  2. すべての言語に共通して使用できる判断枠であり、世界中で通じる客観的な英語力を証明できる
  3. 知識の量ではなく、「何ができるのか」「どの程度うまくできるのか」で習得状況を判断するため、4技能で英語の能力を証明できる
CEFRについてより詳しく知りたい方は、「CEFRとは?」の記事も参考にしてみてください。

 

英検®CSEスコアとCEFRの対照表


 CEFR  英検®CSE  英検®(級)
 C2 -- --
 C1  2600~3299  1級 --
 B2  2300~2599  準1級
 B1  1950~2299  2級
 A2  1700~1949  準2級
 A1  1400~1699  3級

CEFRと英検®CSEスコアの対照表を示します。CEFRは6段階のレベルで英語力を評価します。CEFRのレベルA1〜C2まで、それぞれ英検®のどの級に該当するか、どの程度の言語能力なのかを次章以降で解説します。

CEFRのA1は英検®3級〜準2級レベル

A1レベルの言語能力は

  • 日常的な表現と基本的なフレーズを理解し、使用できる。
  • 自分や他人の紹介など、基本的な個人情報について質問したり答えたりできる。
  • 相手がゆっくり、はっきりと話し、助けが得られる場合に簡単な会話ができる。
つまり、基本的なコミュニケーション能力を持ち、日常生活のシンプルな状況でやり取りができる初級者レベルです。

このレベルは英検®3級から準2級のレベルと同等の英語力になります。

CEFRのA2は英検®準2級〜2級レベル

A2レベルの言語能力は

  • 基本的な個人や家族に関する情報、買い物、地元の地理、仕事に関連する文やよく使われる表現を理解できる。
  • 日常的な範囲の簡単な話題であれば、直接的な情報交換ができる。

つまり、日常生活で必要な基本的なやりとりができる初級から中級の英語力です。

このレベルは英検®準2級から2級のレベルと同等の英語力になります。

CEFRのB1は英検®2級〜準1級レベル

  • 仕事、学校、娯楽など、身近な話題について標準的な話し方であれば主要な内容を理解できる。
  • その言語が話されている地域で起こりそうなたいていの事態に対処できる。
  • 身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作成できる。

つまり、日常生活や仕事、学校でのやり取りができる中級の英語力です。

このレベルは英検®2級から準1級のレベルと同等の英語力になります。

CEFRのB2は英検®準1級〜1級レベル

  • 専門分野の技術的な議論を含む、抽象的および具体的な話題に関する複雑な文章の主要な内容を理解できる。
  • ネイティブスピーカーと緊張せずに普通にやり取りできるくらい流暢かつ自然である。
  • 幅広い話題について、明確で詳細な文章を作成できる。

つまり、専門的な議論や日常的な会話において高い流暢さと正確さを持つ上級の英語力です。

このレベルは英検®準1級から1級のレベルと同等の英語力になります。

CEFRのC1は英検®1級レベル

  • 様々な種類の高度な内容の、長い文章を理解し、そこに含まれる意図を把握できる。
  • 流暢かつ自然に自己表現ができ、言葉を探している印象を与えない。
  • 社会生活や学問上、職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に使用できる。
  • 複雑な話題について、明確で構成のしっかりした詳細な文章が作成できる。

つまり、高度な学問的・職業的要求を満たすために十分な流暢さと柔軟性を持つ上級から最上級の英語力です。

このレベルは英検®1級のレベルと同等の英語力になります。

CEFRのC2は英検®では該当なし

  • ほぼ全ての聞いたり読んだりした内容を容易に理解できる。
  • 様々な話し言葉や書き言葉から得た情報を、一貫した方法でまとめて再構築できる。
  • 自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。
つまり、言語の使用においてほぼ完璧で、あらゆる状況で効果的にコミュニケーションを取ることができる最上級の英語力です。

このレベルは英検1級よりさらに高度な英語力であり、該当する級はありません。

TOEICやIELTS、TOEFL iBTとCEFRの換算

CEFR IELTS TOEFL TOEIC
(S)
TOEIC
(W)
TOEIC
(L)
TOEIC
(R)
C2 8.5-9.0 - - - - -
C1 7.0-8.0 95-120 180- 180- 490- 455-
B2 5.5-6.5 72-94 160- 150- 400- 385-
B1 4.0-5.0 42-71 120- 120- 275- 275-
A2 - - 90- 70- 110- 115-
A1 - - 50- 30- 60- 60-
※S=Speaking, W=Writing, L=Listening, R=Reading

CEFRとIELTS、TOEFL iBT、TOEICの対照表を示します。CEFRの各レベルがそれぞれ試験でどの程度のスコアに該当するか次章以降で解説します。

TOEICスコアとCEFRについて

TOEICのスコアからCEFRへの換算は、「TOEIC® LR」のスコアと、「TOEIC® SW」のスコアを2.5倍にして計算したスコアを合算した数値を使用して行います。どちらかのスコアしか持っていない場合、CEFRに換算することはできません。

つまり、CEFRは4技能総合的な習得状況で評価されるため、単純にTOEIC® LR700点はCEFRでこのくらいといった判断はできません。

IELTSバンドとCEFRについて

IELTSのスコアがあれば、CEFRの「B1」「B2」「C1」「C2」に換算できます。

ただ、IELTSのバンドスコアはCEFRよりも先行して導入されたため、上記の対照表が正確に一致しているわけではありません。例えばC1の最低ラインは6.5と7.0の間で、IELTS6.5の受験者の多くはC1に達している可能性があります。しかし、出願先がC1以上を求めている場合は7.0以上のバンドスコアを求めていると考えた方がよいでしょう。

TOEFL iBTスコアとCEFRについて

TOEFL iBTのスコアがあれば、CEFRの「B1」「B2」「C1」を測定可能です。TOEFL iBTは、TOEICと比較して難易度が高いことから、「A1」と「A2」には対応していません。一般的に名門大学への進学にはTOEFL iBT100点以上が求められるので、CEFRでC1以上の高い英語レベルが必要とされています。

大学入試に有利なCEFRレベルは?

これまでの英語入試や共通テストでは「話す力」と「書く力」を一斉に測ることは難しかったため、「英語外部検定利用入試」を利用する大学が増えています。

CEFRは英検®やIELTS、TOEICなどいろいろな英語能力検定試験を統一した基準に換算できるため、受験生がどの試験を利用したかにかかわらず評価することができます。

特に英検®は日本のほとんどの大学で入試に活用することができ、多くの受験生が利用しています。次章で大学入試に有利なCEFRレベルについて説明します。

英検®が利用できる学校はこちらを確認

英検は大学入試にも活用できる

大学一般入試ではほとんどの大学が英検®2級、もしくは準2級以上の英語レベルを求めているケースが多いです。英検®2級は高校卒業程度の英語レベルであることから、大学入試に必要な英語レベルを評価する試験として採用されていることが考えられます。

英検®2級に相当するCEFRレベルA2以上から大学入試に有利に活用できるといえるでしょう。

2級は、準2級までしっかりつけてきた力を実生活の様々な分野で応用できる力を身につけている級で、レベルは高校卒業程度とされています。社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。入試活用、単位認定、共通テスト対策、さらに海外留学や社会人の一般的な英語力の条件として幅広く適用されます。

引用:https://www.eiken.or.jp/eiken/exam/grade_2

目標のCEFRレベルに対応する英検®の級に合格する効果的な学習法

目標のCEFRレベルに対応する英検の級に合格するための効果的な勉強法を紹介します。

具体的な各級の対策についてはこちら

英検®︎2級に合格する勉強法は?学習手順やおすすめの参考書も紹介

英検®️準1級に合格する勉強法は?学習手順やおすすめの参考書も紹介

英検®️1級の勉強法は?独学で合格するための手順を紹介!

過去問で傾向を掴む

過去問を解くことで、現状の英語レベルを明確にし、効果的な学習プランを立てることができます。さらに、試験の内容や問題傾向を把握することも対策として重要です。

また、実際の試験と同じ分量を時間内に解くことでペース配分や試験の流れを把握しておくことも大切です。過去問で7割に届かない問題や技能を「苦手分野」として把握しておきましょう。

4技能で苦手な分野を重点的に対策する

4技能すべて対策するには、膨大な時間がかかります。効果的に合格を目指すには、模擬試験や過去問を利用して、合格の目安となる7割に届かない「苦手分野」を重点的に対策しましょう。

英検に特化したオンライン英会話を活用する

日本の学校ではあまり教えてもらえないライティングやスピーキングが「独学でなかなか伸びない」「正答率7割を越えられない」場合は、英検®に特化したオンライン英会話サービスを活用することがおすすめです。

オンライン英会話ベストティーチャーの英検®対策コースは、ライティングとスピーキングに特化しています。英作文を添削してもらい、さらに英検®に精通した講師とスピーキングレッスンを行うことで、合格に向けたアドバイスやフィードバックがもらえるので、効率良く対策できます。

まとめ

英検®CSEスコアや他の英語4技能試験をCEFRに換算するとどのレベルになるかを紹介しました。目標のCEFRレベルに対応する英検®の合格は、入試や就職など多くの場面で活用できます。ぜひ参考にしてみてください。

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※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

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