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2025年度から導入される「英検® 準2級プラス」の内容まとめ

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実用英語技能検定(以下、「英検®」)を運営する公益財団法人 日本英語検定協会は、2025年度試験より、準2級と2級の間に位置する新たな級である「準2級プラス」を導入することを発表しました。

本記事では、現時点で判明している英検®準2級プラスについて解説します。2025年度第1回の試験から導入されることが予定されており、このタイミングで準2級、2級の受験を検討している方は必見です!

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英検®準2級プラス(Grade Pre-2 Plus)の概要


試験時間

一次試験、二次試験ともに2級と同様の試験時間になります。

一次試験 二次試験
2級 110分
(筆記85分+リスニング約25分)
約7分
準2級プラス 110分
(筆記85分+リスニング約25分)
約7分
準2級 105分
(筆記80分+リスニング約25分)
約6分

料金

2024年11月15日に検定料が発表されました。準2級と2級の中間程度の検定料となっています。

試験会場 ※従来型の場合、いずれも税込
本会場(個人/団体) 準会場(団体のみ)
2級 9,100円 6,900円
準2級プラス 8,700円 6,400円
準2級 8,500円 6,100円
参照:2025 年度 実用英語技能検定(英検) 「準 2 級プラス」の検定料決定のお知らせ

準2級プラスはいつから始まる?

準2級プラスの試験は、2025年度第1回検定からの実施が予定されています。
最新情報は英検協会の特設サイトで更新されていますので、受験を検討中の方はこまめにチェックしてみてください。2025年度の試験日程については、「【2025年度英検®】申込期間、試験日程、合格発表日まとめ (個人申込)」でもまとめています。



準2級プラスの出題内容

準2級プラスは1級〜3級と同様に、一次試験(リーディング、ライティング、リスニング)と二次試験(スピーキング)で構成されています。

一次試験の出題形式

一次試験は筆記(リーディングとライティング)が85分、リスニングが約25分で構成されています。

リーディング

問題形式は2級と同数の全31問となります。
空所補充問題は、文脈に合う適切な語句を補うもの(短文)と、パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補うもの(長文)の2種類が出題されます。内容一致選択問題は、パッセージの内容に関する質問に答えるものです。

問題形式 問題数 問題文の種類 選択肢
空所補充(短文) 17 短文 / 会話文 4肢選択
空所補充(長文) 6 説明文  
内容一致選択(長文) 8 Eメール / 説明文  

ライティング

2級と同様に要約問題と英作文問題の全2問ですが、2級に比べて要約問題のパッセージが少し短く、解答に必要な語数が少なくなっています。

問題形式 問題数 必要語数の目安
英文要約 1 25 〜 35語
英作文 1 50 〜 60語

リスニング

会話の内容に関する質問とパッセージの内容に関する質問に答える問題で、音声は1回しか放送されません。こちらも2級と同数の全30問です。

問題形式 問題数 問題文の種類 選択肢
内容一致選択(会話) 15 会話文 4肢選択
内容一致選択(文) 15 物語文 / 説明文


二次試験(面接) の出題形式

二次試験の内容については詳細な流れが発表されていませんが、準2級、2級と同様、入室から退室まで全て英語で、1対1で行われると考えられます。
問題内容については、サンプル問題を確認する限りでは2級と同様、約7分間で以下の流れで行われると考えられます。2級および準2級では、受験者自身の意見を聞く質問は、1問がカードのトピックに関連した内容でしたが、準2級プラスでは必ずしもそうではない可能性があります。
以下は2級の試験内容とサンプル問題を踏まえた予想です。

問題形式 詳細
音読 60語程度のパッセージを読む
パッセージについての質問 音読したパッセージの内容についての質問に答える
イラストについての質問 3コマのイラストの展開を説明する
受験者自身の意見 ある事象・意見について自分の意見などを述べる
(カードのトピックに直接関連しない内容も含む)
日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる
(カードのトピックに直接関連しない内容も含む)
参照:https://www.eiken.or.jp/eiken/item/2025rw_sample3.pdf


準2級プラスの難易度、合格点

準2級プラスの難易度や合格点について解説します。

難易度

準2級プラスは準2級の上の級であり、かつ2級合格へのステップとなる級です。英検®Can-doリストにおける準2級プラスの位置付けも公開されており、準2級に比べてより社会的な話題についての英語力や、要点や詳細の理解と伝える表現力、語彙力が求められることが示されています。
参照:https://www.eiken.or.jp/eiken/2025newgrade/index.html#criterion


合格点

各セクションの正答数をもとに英検®CSEスコアが算出され、合格基準スコアに達していれば合格と判定されます。
英検®CSEスコアとは、CEFRに対応したユニバーサルなスコア尺度「CSE(Common Scale for English) 」を英検®の各級で表記したものです。CEFRはA1〜C2表記ですが、CSEはさらにそれを細分化し「0〜4000」で表されます。
準2級プラスは、このCSEスコアが「1829」で合格となります。内訳は、一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能のスコアを合算して「1402」、二次試験は「427」です。
CEFR基準では、準2級プラスは準2級と同じA2~A1レベルとなりますが、準2級の合格基準スコアである1728(一次試験が1322、二次試験が406)よりも101高くなります。
よって、2級の合格基準である1980(一次試験が1520、二次試験が460)を目指すためのステップであることが伺えます。
参考:https://www.eiken.or.jp/eiken/2025newgrade/index.html#positioning


合格するための勉強法

準2級プラスの試験はまだ実施前のため詳細が分からない部分もありますが、サンプル問題を確認する限りは、おそらく2級と同様の問題形式で、難易度が少しだけ易しくなっているものと考えられます。
まずは2級の過去問や対策本などに取り組み、問題形式に慣れるとよいでしょう。しかしながら2級の難易度は高いこともあり、モチベーション維持のために準2級の復習を挟んでもよいかもしれません。
2級の内容や学習方法については、以下もご参考ください。

英検®2級のレベルはどのくらい?合格率や難易度、有効な勉強法を紹介

英検®2級の合格点ラインは何点?難易度や何割の正解で合格できるのか解説!



準2級プラスの新設背景

準2級プラスは、高校卒業段階で2級合格を目指す際の、準2級と2級の間に存在する大きな難易度の壁を埋めるために新設されました。
詳細は準2級プラス特設サイトでも確認できます。

第四期教育振興基本計画において、グローバルに活躍することが期待される層の拡充に向け、高等学校卒業段階でCEFRのB1レベル相当以上を達成した高校生の割合の増加が目指されています。一方、英検を年に3回実施し、生徒の英語力の伸長を確認している高等学校のデータから、2年生の英語力の伸びの鈍化の傾向が見えてきました。
英検協会では、新たな級を導入することによりこの課題を解決し、高等学校卒業段階でのB1レベル到達をサポートしたいと考えています。準2級プラス導入により、準2級合格後に2級合格へ向けた目標を学習者に提示することで、学習者の学習意欲の向上を促進し、成功体験を積み重ねる機会を提供し、総合的な英語力の向上に貢献することを目指します。
引用元:https://www.eiken.or.jp/eiken/info/2024/pdf/20240209_info_2025newgrade.pdf

まとめ

2025年度より新設される英検®準2級プラスについて、現時点で判明している内容についてまとめました。詳細や最新情報は準2級プラス特設サイトから確認しましょう!

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※英検は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
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