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英検®️準1級のレベルはどのくらい?取得のメリットや効率的な勉強法も紹介!

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「英検®️準1級の合格レベルはどのくらい?」
「英検®️準1級はどのどのくらい勉強すれば合格できるの?」

英検®️準1級の難易度や合格率、効率的な勉強法が気になりますよね?

この記事では、英検®️準1級の合格レベルを分かりやすく解説します。また、英検®️準1級を取得するメリットや、おすすめの過去問・参考書なども紹介します。

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英検®️準1級のレベルは?

準1級は大学中級程度のレベルです。社会生活で求められる英語を理解し、使用できる力が求められます。準1級は入試や単位認定、そして、教員採用試験に優遇されたりと幅広く活用できます。

英検®️2級との違い

英検®️2級は「社会生活に必要な英語を理解して使える」レベルで、高校卒業程度とされています。2級の筆記試験は85分ですが、準1級は90分と試験時間も長くなります。

そして、2級は「日常生活においてまとまりのある説明文を理解したり、実用的な文章から必要な情報を得られる」力が求められますが、準1級は「社会性の高い話題について説明したり自分の意見を述べられる」など、社会生活で必要な英語を理解して、ある程度使いこなせるレベルの英語力が必要です。

英検®️準1級レベルを他の試験と比較

準1級が他の試験と比較するとどの程度のレベルなのか「TOEIC / GTEC / TOEFL iBT / IELTS」と比べて解説します。それぞれ目的の異なる試験であるため、一概には比較できませんが、あくまでも目安として参考にしてください。

TOEICと比較

英検®️は4技能の試験ですが、TOEICの場合はSWとLRの2つに分かれています。そのため比較しにくいですが、CEFRを基準として英検®️準1級をTOEICスコアに換算しました。準1級はおよそSWで300前後、LRは700〜800程度と推測されます。

CEFR 英検®️ TOEIC S TOEIC W TOEIC L TOEIC R
C1 1級 180〜 180〜 490〜 455〜
B2 準1〜1級 160〜 150〜 400〜 385〜
B1 2〜準1級 120〜 120〜 275〜 275〜

英検®️CEFR対照表:https://www.eiken.or.jp/eiken/result/itemguideline.html

GTECと比較

GTECは、Core:840点 / Basic:1080点 / Advanced:1280点 / CBT:1400点とレベル別に4つの問題に分かれています。(GTEC公式サイト)

CEFR 英検®️ GTEC
C1 1級 1350〜1400
B2 準1〜1級 1180〜1349
B1 2〜準1級 930〜1179

CEFRを基準に英検®️準1級をGETCスコアに換算すると、1170〜1260程度と推測されます。

TOEFLと比較

英検®️とTOEFLはどちらも4技能を測定する試験ですが、英検®️は日常、TOEFLはアカデミックな試験です。CEFRを基準に英検®️準1級をTOEFLスコアに換算するとスコア60〜80程度でしょう。

CEFR 英検®️ TOEFL
C1 1級 95
B2 準1〜1級 72
B1 2〜準1級 42

IELTSと比較

英検®️とIELTSはどちらも4技能を測定する試験ですが、IELTSはTOEFLと同様にアカデミックな内容の試験です。CEFRを基準に英検®️準1級をIELTSスコアに換算するとスコア5.0〜6.0程度でしょう。

CEFR 英検®️ IELTS
C1 1級 1級
B2 準1〜1級 準1〜1級
B1 2〜準1級 2〜準1級


英検®️準1級を取得する意義

推薦・入試で優遇される

大学によって入試で「加点」や「換算」、「免除」として優遇されたり、中には英検®️準1級を保持していることが「出願の条件」である場合もあります。

以下は準1級で優遇措置が受けられる、または、出願の条件になっている大学や学部の一例です。CEFRに関しては取得したCSEスコアによって、同じ英検®️準1級でも「B1」か「B2」になるので自身の成績表をみて確認しましょう。

秋田大学 国際資源学部|国際資源学科:換算 満点
筑波大学 社会・国際学群|国際総合学類:参考 (CEFR B2)
埼玉大学 工学部|環境社会デザイン学科:換算 200
東京外国語大学 言語文化学部|言語文化学科:出願 (CEFR B2)
東京藝術大学 音楽学部:換算満点
信州大学 経法学部:出願

大学の単位として認定される

入試で活用できるだけではなく、単位として認定される大学もあります。以下は準1級が単位として認められる大学の一例です。

入学前に取得しておく必要があったり、学部や学科によっても単位認定される条件は異なりますが、準1級は入学後にも活かすことができる級です。詳しくは英検®️の公式サイトから確認できるので気になる方は調べてみてください。

お茶の水女子大学 4単位
佐賀大学 1単位
信州大学 1単位
秋田大学 4単位

資格で優遇される

教員採用試験の英語科の試験で優遇される場合があります。自治体や年度により優遇措置の内容や、優遇を受けられる級が異なりますので、教員採用試験を受ける方は事前に希望する自治体の条件を確認しましょう。

2018年度の資料はこちらから確認できます。参考にご覧ください。

英検®️準1級の合格点・合格率

合格点

各セクションの正答数をもとに英検®️CSEスコアが算出され、合格基準スコアに達していれば合格と判定されます。

英検®️CSEスコアとは、CEFRに対応したユニバーサルなスコア尺度「CSE(Common Scale for English) 」を英検®️の各級で表記したものです。CEFRはA1〜C2表記ですが、CSEはさらにそれを細分化し「0〜4000」で表されます。

準1級は、このCSEスコアが「2304」で合格となります。内訳は、一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能のスコアを合算して「1792」、二次試験は「512」です。2級の合格スコア(一次試験が1520、二次試験が460)よりも高くなります。

詳細は公式Webサイトから確認できます。

合格率

合格率は非公開ですが、2016年度のデータによると、受験した高校生の一次試験の合格率は18.0%、二次試験は89.8%でした。

2015年度の一次試験の合格率は15%で、大きな変動はありませんでした。そのため、10人に1人か2人が合格する割合です。二次試験は89%の合格率なので、一次試験に合格する英語力を持っていれば二次試験も合格できる可能性が高いでしょう。

英検®️準1級の試験内容

試験は一次試験(リーディング、リスニング、ライティング)と二次試験 (スピーキング)があり、一次試験に合格した場合のみ二次試験を受けることができます。

一次試験

一次試験は筆記(リーディングとライティング)が90分で、リスニングが約30分で構成されています。出題される場面や状況、話題は以下の通りです。

場面・状況 家庭、学校、職場、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンス、講義など
話題 社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治など

リーディング

空所補充問題は、文脈に合う適切な語句を補うもの(短文)と、パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補うもの(長文)の2種類が出題されます。内容一致選択問題は、パッセージの内容に関する質問に答えるものです。

問題形式 問題数 問題文の種類 解答形式
空所補充(短文) 18 短文
会話文
4肢選択
空所補充(長文) 6
説明文
評論文など
内容一致選択(長文) 7

ライティン

2つのタスクがあり、1つ目は「指定されたトピックについて」の英作文を書く試験です。設問の多くは”Agree or Disagree / Volunteer work should be mandatory for students.”のように「賛成か反対か」を問う問題で、解答は120〜150語(目安)のエッセイ形式で、与えられた4つのPOINTSのうち2つを用いる必要があります。

2つ目は、解答は60〜70語(目安)で、与えられたパッセージを要約する問題です。

リスニング

会話の内容に関する質問とパッセージの内容に関する質問に答える内容で、放送は1回しか流れません。

問題形式 問題数 問題文の種類 解答形式
内容一致選択 (会話) 12 会話文
4肢選択
内容一致選択 (文) 12 説明文など
内容一致選択(Real-Life形式) 5 アナウンスなど

Real Life形式とは、日常生活で耳にするアナウンスや電話のガイダンスなどを指します。

二次試験

二次試験(面接)は約10分間で、入室から退室まで全て英語で行われます。1対1で、解答の内容はもちろん、積極的にコミュニケーションを取ろうとしているかなど、意欲や態度も評価されます。試験の流れは以下の通りです。

問題形式 問題数 詳細 解答形式
自由会話 - 簡単な日常会話
個人面接
面接委員1人
ナレーション 1 4コマイラストの展開説明(2分間)
イラストに関連した質問 1
自身の意見が問われる
カードのトピックに関連した質問 2
社会性のある内容についての質問 1

出題される話題は社会性のあるもので、在宅勤務、レストランでの喫煙、チャイルドシート、住民運動、キャッチセールス、護身術などが過去に出題されました。

具体的な流れは、公式Webサイトから確認できます。

英検®️準1級に合格するための勉強法

英検®️準1級に合格するための勉強方法を「単語 / リーディング / リスニング / ライティング / 面接」に分けてそれぞれ解説します。

単語

準1級では、日常会話よりもレベルの高い単語が出ます。そのため、さまざまな分野についての記事、レビュー、エッセイなどを読みましょう。単語帳はもちろん、英字新聞やニュースなどに触れることも大切です。

そして、環境、社会、テクノロジーなどのカテゴリーに関連する単語だけではなく、語源、接頭語、接尾語を学習しましょう。これにより、知らない単語の意味を推測できるようになります。

単語を覚える際は、意味だけではなく正しい発音やコロケーションをセットで覚えることで、ライティングやリスニングにも活用できます。

英検®️準1級の英単語まとめ記事も参考にしてみてください。

リーディング

問題傾向や時間配分など、構成に慣れるために過去問を使った勉強が必要不可欠です。また、一般的なエッセイの構成も理解しておきましょう。通常、エッセイには対立や変化、展開が含まれます。

過去問や模擬試験を使用する際は、パッセージを見る前に問題を確認し、それに対する答えを考え、本文を読む時は対比や強調を表す単語に注意しましょう。接続副詞を勉強することも大切です。

出題される内容は、社会的・経済的状況、対照的な意見や状況、あるいは権力闘争などに関連した状況で人々がどのように行動するかを示すものです。また、リーディングは時間との勝負でもあるため、普段から長文に慣れておく必要があります。

リーディングでは難易度の高い英単語が出題されます。別の記事で「使う場面別」に英単語をまとめて紹介しています。

リスニング

問題を先に読んでおくことで、どのような題材が出題されるのか把握できます。単語ベースで訳そうとすると音声の再生スピードに追いつけなくなったり、知らない語彙でつまずいてしまう可能性があるので、話全体の内容を把握することに意識を向けましょう。

そのためには、要点を聞き、話し手の”ストレス”やイントネーションに注意することが大切です。問題集や過去問だけではなく、日常のアナウンスや公共施設などの簡単な説明や指示も、毎日のリスニング練習におすすめです。 

また、聞き取れていない部分を明確にするために、過去問を使用してディクテーションをすると効率良く対策できます。

ライティング

ライティングは、序論 (Introduction)、2つの段落(Body)、 結論(Conclusion)の構成で書く必要があります。過去問を使用して、時間内に正しい構成で書く練習を繰り返し行いましょう。また、要約問題のポイントは、元の文を読んでいない人でも内容を理解できるかどうかです。

自身のライティングが正しくできているか判断がつかない場合は、英検®️を熟知している人に添削をしてもらい、フィードバックをもらうことが近道です。

正しい構成で書けるようになったら、時間を計って実際の試験時間内に書き終えられるように練習しましょう。

構成の詳細は「ライティング対策:確実に合格点を取れる英作文の書き方」で紹介しています。

面接

4コマイラストの展開説明では、過去形と過去進行形、そして転換語を使いこなす力が求められます。過去問を使用する場合は、行われている動作だけでなく、登場人物の表情や心情も描写するようにしましょう。

また、社会に関する一般的なトピックについても解答できるように準備しておきましょう。自分の意見と理由がひとつあればよいので、重文でも複文でも問題ありません。

そして、自分では気づけない間違いや癖を修正するために、実際に人に聴いてもらう機会を設けましょう。英検®️に精通した人からフィードバックをもらうことが大切です。

面接を突破するための5つのコツをこちらの記事で紹介しています。参考にしてみてください。

英検®️準1級におすすめの過去問・参考書

【音声アプリ対応】英検®️準1級 でる順パス単 5訂版 (旺文社英検®️書)


内容と特徴

  • 単語と熟語を1900語収録
  • 過去問分析に基づき「でる順」で掲載
  • 音声付き
  • チェックテスト付き

過去問分析から「でる順」に掲載されており、さらに、旺文社リスニングアプリ「英語の友」で音声も聞けるので、効率良く学習したい人に最適です。

詳細はこちら:【音声アプリ対応】英検®️準1級 でる順パス単 5訂版 (旺文社英検®️書)

DAILY25日間 英検®️準1級 集中ゼミ 6訂版 (旺文社英検®️書)


内容と特徴

  • 1日30分で無理なく学習できる
  • 25日間で完成
  • 総仕上げまで対応
  • 英検®️と同じ形式の練習問題
  • 模擬テストを収録
  • 自動採点アプリ対応

対策はしたいものの、なかなか時間を取れない!という方も多いのではないでしょうか。こちらの対策本は、1日30分間で総仕上げまでできるので忙しく対策に時間を費やせない人におすすめです。

詳細はこちら:DAILY25日間 英検®️準1級 集中ゼミ 6訂版 (旺文社英検®️書)

【音声アプリ・ダウンロード付き】2023年度版 英検®️準1級 過去6回全問題集 (旺文社英検®️書)


内容と特徴

  • 6回分の過去問を収録
  • リスニングと面接の音声付き
  • 試験内容や合否判定方法の解説
  • 解答、訳、詳しい解説を別冊に掲載

過去問だけではなく、試験情報や合否判定方法などの基礎情報も載っているので、初めて英検®️準1級を受ける人にもおすすめです。もちろん、総仕上げとして過去問を解きたい人にも適しています。

詳細はこちら:【音声アプリ・ダウンロード付き】2023年度版 英検®️準1級 過去6回全問題集 (旺文社英検®️書)

オンライン英会話で英検®️準1級を対策するメリット

英検®️準1級レベルは、試験内容を熟知した講師に適切なフィードバックをもらい対策することが合格への近道です。

特にライティングとスピーキングは、独学では気付けないことも多くあります。具体的には、ライティングでは使用した言い回しや表現が適しているのか、正しい構成で書けているか、スピーキングでは、論理的に話せているか、発音やアクセントなどです。

オンライン英会話では、ただ話すだけになってしまい正しい文法が効率良く身につかない可能性もありますが、「英検®️対策」に特化したコースやスクールであれば、きちんと対策できます。

オンライン英会話ベストティーチャーの英検®️対策コースは、ライティングとスピーキングに特化しており、英検®️に精通した講師から合格に向けたアドバイスやフィードバックがもらえるので、効率良く対策できます。

まとめ

英検®️準1級の難易度や他の試験との比較、そして勉強方法について紹介しました。日本では知名度も高く、英語力のアピールとしても効果的な準1級ですが、正しい対策なくして合格は目指せません。しっかり対策して、臨みましょう!

オンライン英会話ベストティーチャーの英検®対策コースでは、本番を再現したオリジナル問題(ライティング・スピーキング)を使用して1級〜2級の対策ができます。英検®に精通した講師からアドバイスをもらって、合格を目指しましょう!無料体験レッスンも実施しているので、気になる方はぜひお試しください

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