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「企画」を英語で表そうとして、まずplanを思い浮かべる方は多いでしょう。しかし、日本語の「企画」には、思いついたアイデアを始め、承認を求めるための企画案、実施方法をまとめた計画、すでに進行しているプロジェクトなど、さまざまな意味が含まれます。
英語では、企画の段階や相手に伝えたい内容によって、plan、proposal、project、initiativeなどを使い分けます。この記事では、英語表現の違いから、会議やプレゼンで使える例文、短い説明テンプレートまで紹介します。
目次
「企画」に当たる代表的な英語表現は、plan、proposal、project、initiativeがあります。
| 英語 | 主な意味 | 使用する場面 |
|---|---|---|
| plan | 計画、実施案 | 何をどのように行うかが決まっている |
| proposal | 企画案、提案書 | 相手に検討・承認を求める |
| project | プロジェクト、事業 | 人員や期限を設定して実行している |
| initiative | 組織的な取り組み | 企業や部署が新しい施策を主導する |
"plan"は、行動や手順をあらかじめ決めた計画を表します。
"proposal"は、実行可能性がある計画・行動について検討を求める提案です。
"project"は、一定期間をかけて特定の目的を達成する仕事、
"initiative"は、課題の解決や改善を目的とした新しい計画・行動を表します。
planは、「何を、いつ、どのように行うか」をまとめた計画を表します。イベント企画や販売企画など、幅広い場面で使える基本的な単語です。
We are developing a marketing plan for the new product.
新商品のマーケティング企画を作成しています。
"plan an event"のように、「企画する」という動詞でも使えます。
We plan to hold an online event next month.
来月、オンラインイベントを企画しています。
proposalは、上司や顧客、経営会議などに検討・承認を求める案を指します。日本語の「企画案」や「提案書」に近い表現です。
I submitted a proposal for a new advertising campaign.
新しい広告キャンペーンの企画書を提出しました。
submit、review、approveなど、提出・検討・承認に関する動詞とよく組み合わせます。
projectは、目的、担当者、予算、期限などが決まり、実際に進めている仕事を表します。proposalが承認を求める段階の案であるのに対し、projectは、承認後の実行段階に入った企画を指すことが多い表現です。
She is leading a project to improve customer satisfaction.
彼女は顧客満足度を改善する企画を率いています。
The project is scheduled to begin in September.
そのプロジェクトは9月に始まる予定です。
initiativeは、企業や部署が課題解決や変革のために始める取り組みを表します。新制度、業務改善、環境対策など、組織的・継続的な施策でよく使われます。
The company launched a new sustainability initiative.
会社は新しい環境対策の取り組みを開始しました。
This initiative aims to improve communication between departments.
この取り組みは、部署間のコミュニケーション改善を目的としています。
planningは、完成した企画ではなく、企画を立てる活動や過程を表します。
designは、商品や制度、研修プログラムなどの仕組みを設計する場合に使います。
schemeはイギリス英語で「制度」「計画」を意味する一方で、米国英語では「秘密の計画」「不正なたくらみ」というネガティブな意味でも使われることがあります。明確な意図がない場合は、schemeは使わずにplan、program、initiaiveなどを使う方が無難です。
日本語の「企画する」には、アイデアを考える、内容を具体化する、準備する、相手に提案するといった複数の作業が含まれていますが、英語では、実際に行っている作業に合わせて動詞を選びます。
企画の目的やスケジュールを考える場合はplanを使います。"plan out"は、手順や詳細まで具体的に組み立てる表現です。
We need to plan the campaign carefully.
キャンペーンを慎重に企画する必要があります。
Let’s plan out the entire project before the meeting.
会議の前にプロジェクト全体を具体的に計画しましょう。
developは、アイデアを実行可能な企画へ発展させる場合に使います。deviseは方法を考案する場合、designは商品やサービスの構造を設計する場合に適しています。
We developed a plan to attract younger customers.
若い顧客を呼び込む企画を作りました。
The team devised a new system for managing inquiries.
チームは問い合わせを管理する新しい仕組みを考案しました。
organizeは、イベントなどの企画全体の運営に必要な人、場所、役割などをまとめて準備する場合に使います。arrangeは、日程や会場などの調整を個別に手配する表現です。
We are organizing a product launch event.
新商品の発表イベントを企画・運営しています。
I will arrange a meeting with the design team.
デザインチームとの会議を設定します。
proposeは、企画や計画を正式に提案する一般的な表現です。pitchには、企画の魅力や価値を伝え、相手を説得するニュアンスがあります。
I would like to propose a new training program.
新しい研修プログラムを提案したいと思います。
We will pitch the idea to the management team next week.
来週、その企画を経営陣に売り込みます。
日本語の「企画書」は、文書を作る目的に応じて英語表現が変わります。
| 英語 | 適した資料 |
|---|---|
| proposal | 承認や契約を求める提案書 |
| project proposal | 特定のプロジェクトの企画書 |
| business plan | 新規事業や収益計画を含む事業計画書 |
| pitch deck | 企画を説明するプレゼン資料 |
| creative brief | 広告・制作企画の目的や要件をまとめた資料 |
「企画書」= "proposal"と一律に直訳するのではなく、「誰に、何を判断してもらう資料なのか」を基準に表現を選びましょう。
企画業務でよく使う表現を、進行順に紹介します。適切な言い回しをすることで、何をしたいかを明確に伝えることができます。
「企画を通す」は、"get the proposal approved"や"get approval for the proposal"と表せます。
We need to get this proposal approved by Friday.
金曜日までに、この企画の承認を得る必要があります。
Our proposal was approved at yesterday’s meeting.
私たちの企画は、昨日の会議で承認されました。
「実行の許可を得る」の口語的な表現として"get the green light"という言い方もあります。
We finally got the green light to start the project.
ようやくプロジェクト開始の許可が下りました。
「企画部」は、部署が担当する業務によって表現が変わります。
「企画担当者」はplannerと表せます。product plannerやevent plannerのように担当分野を付けると、具体的な役割が伝わります。
企画書を英語メールで提出したり、承認を依頼したりする場合は、関連記事「英語メールの書き方完全ガイド」も参考にしてください。メールの件名から書き出し、本文、結びまで、基本的な構成を確認することができます。
企画を英語で提案するときは、実施内容だけでなく、背景、目的、対象者、予算、期待する成果を順序立てて伝えましょう。それぞれを説明・提案するときに使える例文を紹介します。
We have identified a decline in repeat purchases.
リピート購入の減少が課題として分かりました。
The purpose of this project is to increase customer retention.
この企画の目的は、顧客維持率を高めることです。
企画の内容から話し始めるよりも、先に現在の課題や企画の目的を共有すると、提案する理由が伝わりやすくなります。
This campaign is aimed at customers in their twenties and thirties.
このキャンペーンは、20~30代の顧客を対象としています。
We plan to launch the service in October.
10月にサービスを開始する予定です。
The campaign will run for three months.
キャンペーンは3か月間実施します。
複数の施策を説明するときは、First、Next、Finallyを使うと流れを整理しやすくなります。説明全体の組み立て方は、関連記事「英語でのプレゼンテーション手法」でも詳しく紹介しています。
The estimated budget is two million yen.
予算の見積もりは200万円です。
We will need a team of five people.
5人のチームが必要です。
We expect this plan to increase sales by 10 percent.
この企画により、売上が10%増加すると見込んでいます。
数字を提示する場合は、算出根拠や成果の測定方法も準備しておきましょう。
We would appreciate your feedback on the proposed schedule.
提案したスケジュールについて、ご意見をいただけると幸いです。
May we proceed with this plan?
この計画を進めてもよろしいでしょうか。
Could you approve the budget by Friday?
金曜日までに予算をご承認いただけますか。
英語会議で意見を求めたり、議論をまとめたりするフレーズは、関連記事「英語での会議完全ガイド」でも紹介しています。あわせてご覧ください。
企画を短く説明するときは、次の6要素に分けると内容を整理しやすくなります。
例えば、新商品のプロモーション企画なら、次のように説明できます。
We have seen a decline in purchases among younger customers.
To address this issue, we propose a three-month social media campaign aimed at people in their twenties.
We will publish short videos introducing the product.
The estimated budget is two million yen, and we expect the campaign to increase online sales by 10 percent.
We would appreciate your feedback and approval by Friday.
若い顧客による購入が減少しています。
この課題に対応するため、20代を対象とした3か月間のSNSキャンペーンを提案します。
商品を紹介する短い動画を公開します。
予算は200万円を見込み、オンライン売上を10%増加させることを目指します。
金曜日までにご意見と承認をいただけますと幸いです。
企画について質問を受けたときに、正確な情報をすぐに答えられないこともあります。その場合は、無理に回答せず、「確認してから連絡する」と伝えましょう。
I don’t have the exact figure with me, but I will check and get back to you.
正確な数字を手元に持っていないため、確認して改めてご連絡します。
企画に関する英単語や例文を覚えても、自社の商品、課題、予算、期待効果を英語で説明できなければ、実際の会議やプレゼンでは十分に活用できません。ベストティーチャーの法人向け英語研修では、自分が使いたい英語をWritingレッスンで書き、外国人講師の添削とシャドーイングなどの練習を経て、その英文を使ったSpeakingレッスンに取り組めます。企画提案、会議、プレゼンなど、実際の場面を想定して「書いてから話す」練習ができます。
実務に直結する英語表現を習得し、より実践的な英会話力を磨くことが可能です。
本記事では、ビジネスシーンにおける「企画」の最適な英語表現と使い分けについて解説しました。日本語の「企画」は幅広い意味を持ちますが、英語ではフェーズや目的に合わせて適切に単語を選ぶことが重要です。
まずは、企画の背景、目的、実施内容、期待する成果を英文で書き出してみましょう。英文にする過程で、説明が足りない部分や論理がつながっていない部分にも気づけます。その後、表現を修正し、声に出して練習すると、企画を自分の言葉で説明しやすくなります。
焦らず少しずつアウトプットを重ねて、ビジネスの場でも堂々と企画を提案できる英語力を磨いていきましょう!