「急に英語での会議に参加することになったが、何をどう話せばいいのか分からない」「発言のタイミングや適切なフレーズが思いつかず沈黙してしまった」 このような悩みを抱えているビジネスパーソンは少なくありません。近年、グローバル化の進展や海外との業務連携の増加により、英語での会議に対応する力がますます求められています。
英語力に自信がない場合でも、会議で頻出するフレーズやマナー、進行上のポイントを押さえておけば、落ち着いて対応できるようになります。
本記事では、英語の会議に必要な基礎知識から場面別の実用フレーズ、オンライン会議への対応、そして成功のための心構えまでを網羅的に解説します。さらに、英語会議でありがちなミスや対処法も紹介し、実践で使える英語表現とノウハウを提供します。英語での会議に自信を持って臨みたい方にとって、必要な情報を一通り得られる構成となっていますので、ぜひ参考にしてください。
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「会議」を意味する英単語と種類
英語における「会議」は一語で表せるように見えて、実際には目的や規模によって使い分けが必要です。たとえば、日常的な打ち合わせを指す「meeting」と、より大規模で公式な場を指す「conference」では意味合いが異なります。ここでは、英語で「会議」を表す代表的な単語と、それぞれのニュアンスについて整理します。
主な「会議」を表す英単語
単語 |
意味・使い方の特徴 |
使用シーンの例 |
meeting |
一般的な会議・打ち合わせを意味する、最も汎用的な表現 |
チーム内の定例会議、進捗確認など |
conference |
複数の団体や部門が参加する、規模の大きな公式会議 |
年次カンファレンス、業界団体主催の会合など |
seminar |
特定のテーマに関する会議、講義やプレゼンが中心 |
社内研修、顧客向け製品紹介イベントなど |
workshop |
実践的な学習やグループ活動を伴う参加型の会議 |
ワークショップ形式の企画会議など |
briefing |
情報共有や報告に特化した短時間の会議 |
部署内の朝会や状況報告ミーティング |
summit |
首脳会談やトップ層による高レベルな会合 |
国際会議、企業のトップ会談など |
assembly |
多数の人が集まる集会や全体会議を意味し、フォーマルな場で使用される |
社内全体集会、株主総会など |
適切な単語選びのポイント
英語では、会議の目的や出席者の属性、規模感によって使う単語が異なる傾向にあります。たとえば、社内の定例会であれば “weekly meeting” や “regular meeting” が自然です。一方、複数部署や外部を交えた広範な会議には “conference” や “summit” といった語が好まれます。
また、カジュアルな打ち合わせであれば “get-together” や “chat” といった表現を使う場面もあります。会議の性質を的確に捉えることで、文脈に合った英語表現を選べるようになります。
会議に関連する英語表現・用語集
英語で会議を行う際は、「会議」という単語そのもの以外にも、議題や議事録、参加者の役割など、周辺の用語を正しく使いこなすことが求められます。ここでは、会議の進行や準備に欠かせない基本的な英語表現と単語を紹介します。
会議関連の基本用語一覧
以下は、英語の会議で頻繁に使われる代表的な用語です。使用頻度が高く、正しく理解しておくと実践で役立つものをピックアップしました。
日本語 |
英語表現 |
補足説明 |
会議 |
meeting |
定例・部内・全体など広く使える基本用語 |
議題 |
agenda |
会議の目的・項目を整理したもの |
議事録 |
minutes |
会議内容を記録した文書 |
出席者 |
attendee / participant |
前者は招待された人、後者は実際の参加者 |
司会 |
facilitator / chairperson |
会議の進行役。前者はより柔らかい印象 |
プレゼン資料 |
handout / presentation |
配布資料や発表資料 |
定例会議 |
regular meeting |
週次・月次など定期的に開かれる会議 |
臨時会議 |
ad-hoc meeting |
突発的な目的で設けられる会議 |
オンライン会議 |
online meeting / video conference |
ZoomやTeams等を利用したリモート会議 |
対面会議 |
in-person meeting |
実際に会って行う会議 |
会議の進行に役立つ表現
用語に加えて、英語では決まり文句のように使われる会議表現も多数あります。以下に、覚えておくと便利な表現を紹介します。
- Let’s get started. (始めましょう)
- Let me go over the agenda. (議題を確認します)
- Any questions so far? (ここまでで質問はありますか?)
- Let’s move on to the next topic. (次の議題に進みましょう)
- Let’s wrap things up. (そろそろまとめましょう)
こうした表現を会議中に自然に使えるようになると、スムーズな進行や参加が可能になります。
英語会議の流れと場面別必須フレーズ集
英語で行われる会議に参加する際は、会議全体の流れを把握し、それぞれの場面で使われるフレーズを理解しておくことが重要です。ここでは、会議の開始から終了までの主要なシーンに沿って、実践で使える表現を紹介します。
会議開始の英語フレーズ ~挨拶・自己紹介・議題提示~
オープニングの挨拶例
会議の冒頭では、簡潔で礼儀正しい挨拶が好まれます。以下のようなフレーズが一般的です。
- Good morning, everyone. (皆さん、おはようございます)
- Thank you all for coming today. (本日はお集まりいただきありがとうございます)
- Let’s get started. (始めましょう)
自己紹介の例
参加者が初対面の場合や司会を務める際には、役割や立場を明らかにする一言が求められます。
- I’m [Name], and I’ll be facilitating today’s meeting. (本日の会議の進行を務めます、[名前]です)
- Let’s briefly introduce ourselves before we begin. (始める前に簡単に自己紹介をしましょう)
会議の目的・アジェンダを伝える例
議題の共有は会議の方向性を示すうえで非常に重要です。
- Today’s agenda includes three main items. (本日の議題は主に3点です)
- We’re here to discuss the new project timeline. (新しいプロジェクトのスケジュールについて議論するために集まりました)
- Let me go over the agenda. (議題を確認します)
議論・進行中の英語フレーズ ~意見交換・質問・進行管理~
会議中のやり取りでは、発言を促したり、意見を述べたり、議論をスムーズに進行させるための表現を使いこなす必要があります。ここでは、実務で頻出する場面別の英語フレーズを紹介します。
発言を促す/質問を投げかけるフレーズ
- Any thoughts on this? (この件についてご意見はありますか?)
- I’d like to hear your views. (ご意見を伺いたいです)
- Do you have any suggestions? (何か提案はありますか?)
発言を求める場面では、相手に負担をかけない問いかけが好まれます。
賛成・同意するときのフレーズ
- I agree with you 100%. (完全に同意します)
- That’s a good point. (いいご指摘です)
- I think we’re on the same page. (同じ考えだと思います)
意見に賛成する場合は、相手の発言を肯定的に受け止める姿勢が重視されます。
反対・異議を唱えるフレーズ
- I see your point, but I have a different opinion. (おっしゃることは理解できますが、別の意見があります)
- I’m afraid I disagree. (申し訳ありませんが、賛成できません)
- I’d like to offer an alternative view. (別の視点をご提案したいです)
異議を述べる場合は、丁寧で建設的な表現を使うことが大切です。
話に割って入りたい/聞き取れなかった時のフレーズ
- May I add something here? (ここで少し補足してもよろしいですか?)
- Sorry to interrupt, but… (遮って申し訳ありませんが…)
- Could you say that again, please? (もう一度おっしゃっていただけますか?)
- I didn’t catch that. Could you repeat it? (聞き取れませんでした。繰り返していただけますか?)
発言のタイミングを見極めつつ、丁寧な表現で会話に加わる姿勢を見せましょう。
議題を進める/切り替えるフレーズ
- Shall we move on to the next item? (次の項目に進みましょうか)
- Let’s stay on topic. (本題に戻りましょう)
- We’re running out of time. Let’s wrap up this point. (時間がなくなってきたのでこの話題をまとめましょう)
議論の進行役として場を整える際に、上記のフレーズが役立ちます。
会議終了時の英語フレーズ ~まとめ・締めの挨拶~
会議の締めくくりでは、議論の要点をまとめ、次の行動につなげる表現が必要になります。参加者にとって分かりやすく前向きな印象を残すためにも、終了時のフレーズは重要な役割を果たします。
結論をまとめるフレーズ
- To summarize today’s discussion... (本日の議論をまとめると…)
- We’ve agreed on the following points. (次の点について合意が得られました)
- The key takeaway is that we will... (本日の要点は、私たちが〜するということです)
締めくくりの際には、合意事項や決定事項を明確に言葉にすることで、次の行動が取りやすくなります。
締めの挨拶・終了を宣言するフレーズ
- Let’s wrap things up. (これで会議を締めくくりましょう)
- Thank you all for your time and input. (皆さまの時間とご意見に感謝します)
- That concludes today’s meeting. (これで本日の会議を終了します)
最後に感謝の言葉を添えることで、会議全体が円滑に終えられます。
今後の予定・フォローアップのフレーズ
- I’ll send out the meeting minutes by tomorrow. (議事録は明日までにお送りします)
- Let’s schedule the next meeting for next week. (次回の会議を来週に設定しましょう)
- Please follow up on your assigned tasks before then. (その前に各自のタスクを進めておいてください)
会議後の行動を明示して、参加者が迷わず動き出せるようにします。
オンライン・電話会議で使える英語フレーズ集
リモートワークやグローバルなチームとの連携が一般化する中で、オンライン会議や電話会議の機会は大幅に増えています。こうした環境では、通信トラブルや画面共有など、対面会議とは異なる場面特有のフレーズが必要になります。
画面共有・資料共有に関するフレーズ
- Let me share my screen. (画面を共有します)
- Can you see my screen? (画面は見えていますか?)
- Please take a look at this slide. (このスライドをご覧ください)
- We’re having trouble seeing your screen. (画面が見えていません)
オンライン会議では、プレゼンテーション資料や画面の共有が頻繁に行われるため、これらの表現を覚えておくと明確な確認、指示ができます。
音声・通信トラブル時のフレーズ
- You’re on mute. (ミュートになっています)
- We can’t hear you. (音声が聞こえません)
- Your audio is breaking up. (音声が途切れています)
- My connection is unstable. (通信状態が不安定です)
- Could you repeat that? (もう一度お願いできますか?)
オンライン環境では、接続状況に起因する問題がしばしば発生します。これらの表現を覚えておくと、実際にトラブルがあった時にも慌てず対応ができるでしょう。
オンライン会議のその他のポイント
- Understood. / I see. (理解しました)
- Let’s keep our videos on during the meeting. (会議中はビデオをオンにしましょう)
- Can you type it in the chat? (チャットに書いてもらえますか?)
- Let’s stick to the agenda. (議題に沿って進めましょう)
非対面のコミュニケーションでは、表情やタイミングが読み取りづらいため、明確な言語表現が重要です。上記のようにツールの機能を活用したフォローも入れることで、スムーズな会議運営ができるようになります。
英語会議を成功させる事前準備と心構え
英語で行われる会議では、その場の対応力だけでなく、事前の準備が結果を大きく左右します。また、言語だけでなく文化やコミュニケーションスタイルの違いにも配慮が求められます。このセクションでは、英語会議に臨む前に意識しておきたい準備と心構えについて紹介します。
事前に議題・資料を共有する
会議の効率化と参加者の理解促進のために、アジェンダ(議題)や関連資料は前日までに送付しておくことが望まれます。共有のタイミングが早ければ早いほど、参加者が内容を把握し、質の高い議論につながります。
- Today’s agenda and materials were sent in advance. (本日の議題と資料は事前に送付済みです)
専門用語やキー表現を事前に確認・練習する
業界特有の単語や、会議で繰り返し使われる表現はあらかじめリスト化し、口に出して練習しておくことで、本番でも落ち着いて話すことができます。特に数字や日程、条件の提示などは、間違いが許されない重要事項のため要確認です。
リハーサルで発言を準備する
プレゼンテーションや報告を行う予定がある場合は、一度声に出して練習しておくことを推奨します。内容だけでなく、スピードや声の大きさ、強調のタイミングなども意識することで、聞き手にとって伝わりやすい話し方ができます。
想定Q&A集を用意する
参加者から想定される質問や反論に対する回答を事前に準備しておくことで、自信を持って対応できます。自分の発言に関連するデータや参考資料を手元に用意しておくと、万が一のときにも安心です。
英語会議で陥りがちなミスと注意ポイント
英語の会議に慣れていない方は、思わぬ場面で失敗してしまうことがあります。ここでは、陥りがちな典型的なミスと、その対処法を解説します。あらかじめ注意点を押さえておくことで、円滑なコミュニケーションと会議への積極的な参加が可能になります。
発言しない・質問しないまま終わってしまう
注意点: 分からないことがあっても、そのままにしてしまうのは大きなリスクです。会議終了後に誤解が発覚すると、業務に支障が出る可能性があります。
対処法:
質問や確認は積極的にその場で行いましょう。以下のフレーズを覚えておくと便利です。
- I’m sorry, could you clarify that point? (すみません、その点をもう少し詳しく説明していただけますか?)
- Could you give an example? (例を挙げていただけますか?)
相槌や合意の伝え方が曖昧になる
注意点: "Yes."や"I see."だけで反応してしまうと、相手には同意なのか疑問なのかが伝わりにくくなります。英語の会議では明確なリアクションが求められます。
対処法:
内容に応じて、賛否や理解の程度を明確に伝えるようにしましょう。
- I agree with that approach. (その方針に賛成です)
- I’m not sure I fully understand. (完全には理解できていないかもしれません)
遠回しな表現や婉曲表現に頼りすぎる
注意点: 丁寧に話そうとするあまり、要点が伝わらず回りくどくなってしまうことがあります。英語のビジネス会話では、シンプルかつストレートな表現が好まれます。
対処法:
敬意は保ちつつ、論点を明確に伝えることが相手からの信頼に繋がります。
- Yes, I agree because... (はい、賛成です。その理由は〜)
- No, I have a different opinion. Let me explain. (いいえ、違う意見です。説明します。)
英語力に不安を感じて発言を控える
注意点: 完璧な英語で話そうとするあまり、発言の機会を逃すケースがよくあります。しかし、多少の文法ミスは会議の流れに影響を与えるほどではありません。
対処法:
不安な場合は以下のようなフレーズを付け加えて発言するのも対策のひとつです。完璧さよりも伝える姿勢が重視されるため、積極的に発言することが大切です。
- Let me try to explain... (...を説明してみます)
- I’m not sure if I’m saying this correctly, but... (うまく言えているか分かりませんが…)
まとめ
英語での会議は、フレーズや単語を知っているだけでは不安が拭えないものです。特に、意見を述べる、自分の考えを的確に伝えるといった場面では、実践的な練習を通じた「発信力」の習得が欠かせません。
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