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英検®️1級の合格レベルや難易度はどのくらい?有効な勉強法も紹介!

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「英検®️1級の合格レベルはどのくらい?」

「難易度の高い英検®️1級を取得するメリットは?」

英検®️1級の難易度やレベルが気になりますよね?この記事では、英検®️1級の合格レベルを分かりやすく解説します。また、英検®️1級を取得するための勉強法やおすすめの参考書を紹介します。

オンライン英会話ベストティーチャーの英検®対策コースでは、本番を再現したオリジナル問題(ライティング・スピーキング)を使用して1級〜2級の対策ができます。英検®に精通した講師からアドバイスをもらって、合格を目指しましょう!無料体験レッスンも実施しているので、気になる方はぜひお試しください

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英検®️とは?

英検®️には、1級、準1級、2級、準2級、3級、4級、5級と7つの級があります。英語レベルとしては、中学初級〜大学上級で「1級」が最も難易度が高い級です。

試験は「日常会話から社会性のあるトピック」まで、実際に英語を使用する場面を想定した

内容になっています。日本の英語力テストといえば「英検®️」と言われるくらい、国内では知名度の高い試験です。

英検®️1級のレベルは?

1級は大学上級程度のレベルです。社会生活で求められる英語を十分理解し、使用できる力が求められます。

推奨目安 ポイント 活用
大学上級程度 英語の知識のみでなく、
相手に伝える発信力と対応力が求められる
留学 / 国内での入試優遇・単位認定
履歴書で英語力をアピールできる

1級は英検®️の最後の級であり、通訳案内士試験の外国語(英語)の筆記試験が免除されるなど、入試優遇などだけではなく幅広く活用できます。

英検®️準1級との違い

英検®️準1級は「社会生活で求められる英語を理解して使用できる」レベルで、大学中級程度とされています。試験時間、問題数、単語数の違いについて表にまとめました。

  1級 準1級
試験時間 筆記100分 / リスニング約35分
面接:約10分
筆記90分 / リスニング約30分
面接:約8分
問題数 リーディング:35
リスニング:27
ライティング:2
面接:1
リーディング:31
リスニング:29
ライティング:2
面接:5
単語数 約10,000語〜15,000語 約7,500語〜9,000語

単語数は公式では発表されていないため、あくまでも目安としてインターネットなどで予想されている数ではありますが、準1級と1級では倍近く異なります。

英検®️1級合格レベルを他の試験と比較

1級が他の試験と比較するとどの程度のレベルなのか「TOEIC / GTEC / TOEFL iBT / IELTS」と比べて解説します。それぞれ目的の異なる試験であるため、一概には比較できませんが、あくまでも目安として参考にしてください。

TOEICと比較

英検®️は4技能の試験ですが、TOEICの場合はSWとLRの2つに分かれています。そのため比較しにくいですが、CEFRを基準として英検®️1級をTOEICスコアに換算しました。1級はおよそSWで340前後、LRは900前後と推測されます。

CEFR 英検®️ TOEIC S TOEIC W TOEIC L TOEIC R
C1 1級 180〜 180〜 490〜 455〜
B2 準1〜1級 160〜 150〜 400〜 385〜

英検®️CEFR対照表:https://www.eiken.or.jp/eiken/result/itemguideline.html

GTECと比較

GTECは、Core:840点 / Basic:1080点 / Advanced:1280点 / CBT:1400点とレベル別に4つの問題に分かれています。(GTEC公式サイト)

CEFRを基準に英検®️1級をGTECスコアに換算すると、1200〜1400程度と推測されます。

CEFR 英検®️ GTEC
C1 1級 1350〜1400
B2 準1〜1級 1180〜1349


GTECではこの範囲のスコアは「海外大学進学を目指す」レベルとされていて、英検®️1級は「大学卒業程度」なので、海外の大学で授業を受けると考えると妥当でしょう。

TOEFLと比較

英検®️とTOEFLはどちらも4技能を測定する試験ですが、英検®️は日常、TOEFLはアカデミックな内容の試験です。CEFRを基準に英検®️1級をTOEFLスコアに換算するとスコア80〜95程度でしょう。

CEFR 英検®️ TOEFL
C1 1級 95
B2 準1〜1級 72

TOEFLの満点は120なので、TOEFLの方が難易度が高いことがわかります。

IELTSと比較

英検®️とIELTSはどちらも4技能を測定する試験ですが、IELTSはTOEFLと同様にアカデミックな内容の試験です。CEFRを基準に英検®️1級をIELTSスコアに換算するとスコア6.5〜8.0程度でしょう。

CEFR 英検®️ IELTS
C1 1級 7.0〜8.0
B2 準1〜1級 5.5〜6.5

 

 英検®️1級の合格率と合格点

合格率

合格率は非公開ですが、2016年度のデータによると一次試験の合格率は44.0%、二次試験は66.2%でした。ただし、これは高校生の受験者データです。

2015年度は一次試験の合格率は23.0%、二次試験は66.2%でしたが、一般的に合格率は10%程度と言われているので、一次試験の合格率が非常に高かったことがわかります。

一方、二次試験に関してはどちらの回も66.2%なので、10人受けたら6人は受かる割合です。

合格点

各セクションの正答数をもとに英検®️CSEスコアが算出され、合格基準スコアに達していれば合格と判定されます。

英検®️CSEスコアとは、CEFRに対応したユニバーサルなスコア尺度「CSE(Common Scale for English) 」を英検®️の各級で表記したものです。CEFRはA1〜C2表記ですが、CSEはさらにそれを細分化し「0〜4000」で表されます。

1級は、このCSEスコアが「2630」で合格となります。内訳は、一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの3技能のスコアを合算して「2028」、二次試験は「602」です。準1級の合格スコア(一次試験が1792、二次試験が512)よりも高くなります。

詳細は公式Webサイトから確認できます。

英検®️1級を取得するメリット

英検®️1級を取得するとどのようなメリットが得られるのでしょうか。学生・社会人に分けて紹介します。

学生

高校生の場合は、大学入試で活用できます。一般的に2級からと言われていますが、1級を持っていれば換算スコアが高くなったり、大学によっては1級をとって初めて出願資格が得られるところもあります。以下は、1級で優遇措置が受けられる、または、出願の条件になっている大学や学部の一例です。

筑波大学 医学群|医学類:参考 (CEFR C1)
一橋大学
商学部|経営学科:出願
商学部|商学科:出願
経済学部|経済学科:出願
法学部|法律学科:出願
広島大学
歯学部|歯学科:加点
薬学部|薬学科:加点

大学生の場合も、英検®️が単位として認定されるなどのメリットがあります。

社会人

英検®️は国内で知名度の高い試験であるため、1級を持っていれば高い英語力のアピールに繋がります。さらに通訳案内士試験を目指している人は、外国語(英語)の筆記試験が免除されるので大きなメリットと言えるでしょう。

英検®️1級の試験内容

試験は一次試験(リーディング、リスニング、ライティング)と二次試験 (スピーキング)があり、一次試験に合格した場合のみ二次試験を受けることができます。

場面・状況は、家庭、学校、職場、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンス、講義などで、話題は社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治などです。

一次試験

一次試験は筆記(リーディングとライティング)が100分で、リスニングが約35分で構成されています。

リーディング

空所補充問題は、文脈に合う適切な語句を補うもの(短文)と、パッセージの空所に文脈に合う適切な語句を補うもの(長文)の2種類が出題されます。内容一致選択問題は、パッセージの内容に関する質問に答えるものです。

問題形式 問題数 問題文の種類 解答形式
空所補充(短文) 22 短文
会話文
4肢選択
空所補充(長文) 6
説明文
評論文など
内容一致選択(長文) 7


ライティング

2つのタスクがあり、1つ目は「指定されたトピックについて」自分の意見とその理由を200〜240語程度のエッセイ形式で解答します。

与えられるトピックは、”Can remote work replace offices?”など解答者の意見を「Yes / No」で問うタイプか、”Agree or disagree: Educational background will become more important in the future.”のように「Agree / Disagree」で立場を選んで解答するタイプがほとんどです。

2つ目は、与えらえたパッセージを90〜110単語で要約する問題です。

リスニング

会話の内容に関する質問と、インタビューの内容に関する質問に答える問題で、放送は1回しか流れません。

問題形式 問題数 問題文の種類 解答形式
内容一致選択 (会話) 10 会話文
4肢選択
内容一致選択 (文) 10 説明文など
内容一致選択(Real-Life形式) 5 アナウンスなど
内容一致選択 (インタビュー) 2 インタビュー

Real Life形式とは、日常生活で耳にするアナウンスや電話のガイダンスなどを指します。

二次試験

二次試験(面接)は約10分間で、入室から退室まで全て英語で行われます。面接官は2名で、スピーチや応答の内容、語い、文法、発音の正確さなども評価の対象となります。

自由会話 簡単な日常会話
面接委員2人
スピーチ 与えられた5つのトピックの中から1つ選び、スピーチを2分間行う
Q&A スピーチの内容やトピックに関連した質問

社会性の高い幅広い分野の話題が出題されます。過去には「科学の発展は常に有益か」「遺伝子組み換え食品の安全性」などがトピックとして出題されました。

英検®️1級に合格するための勉強法

英検®️2級に合格するための勉強方法を「単語 / リーディング / リスニング / ライティング / 面接」に分けてそれぞれ解説します。

単語

1級では10,000〜15,000語もの単語を覚え、的確に使用する能力が求められます。単語を覚える際は、リストを作成し、正しい発音や熟語もセットで覚えましょう。

単語帳からだけではなく、レベルに合った教材を定期的に読み、そこから知らない単語をピックアップし書き留めてリストを作る方法も有効な方法です。さらに、記事やエッセイ、映画やテレビ番組などメディアの要約やレビューを書いて、単語を使いこなせる練習もしましょう。

単語の文脈や発音をより深く理解するためには、Youglish.comというサイトがおすすめです。

リーディング

1級のリーディングは、新聞やニュースで取り上げられるような題材や、政治にかかわる内容であるため、日頃から、新聞、記事、ニュース、エッセイ、小説などを定期的に読みましょう。

記事やエッセイを読む際には、その文章の一般的な構造を理解するように心がけることが大切です。例えば、序章は一般的な情報、本文の段落では詳細 (展開や対立に関する情報が含まれることも)、結論には通常、将来の展開や現在の状況に関する情報が含まれます。

また、過去問や問題集を解き、間違えた部分を集中的に復習すると効率良く対策できます。過去問などを解く時には、まずパッセージのタイトルを読み、そのパッセージが何について書かれたものなのかを推測するように習慣づけましょう。

リスニング

音声は一度しか流れないので、集中して聞き取る力が必要となります。大まかな内容は理解できるものの、正しい回答が選択できない場合は、細かい部分が聞き取れていない可能性があります。この場合は、ディクテーションを実施し、聞き取れない部分を明確にすることで効率良くリスニングの勉強ができるでしょう。

教材として、社会的、専門的、教育的トピックに関する「音声のあるもの」を定期的に使用しましょう。TED-EdKurzgesagtのようなビデオチャンネルは、このレベルに最適なアカデミックな教材を提供しているのでおすすめです。

そして、特にセクション1と3では、分かりやすいメモの取り方を実践的に練習をしておくと効果的です。具体的には、話の流れやプロセスのステップを追うために表を作るなどです。

英検®️1級リスニング対策と勉強方法の記事も参考にしてみてください。

ライティング

過去問を参考に、出題されやすいトピックを中心に対策しましょう。ライティングの出来が合否を左右します。

出されたトピックに対し、しっかりと自分の意見を述べる必要があるため、日頃から時事問題の記事やニュースに触れ、それらを要約してメモに残し、社会、経済、テクノロジー、環境などの観点からどのような分野に影響があるかを「話す」練習が効果的です。

また、適切なエッセイの構成を理解するためには、エッセイのサンプルを見て型を覚えることが効果的です。文法に関しては、複雑な文や複文の使い方、現在形、過去形、現在完了形・現在進行形、そして法助動詞と仮定法の使い方を知っておく必要があります。

要約問題では、元の文を書いていない人が読んでも理解できる内容であるかどうかがポイントです。

英検®️1級ライティング対策と勉強方法の記事も参考にしてみてください。

スピーキング

世界情勢や社会に関する一般的なトピックについて2分間で自分の意見を述べる力が求められるため、一般的な時事問題に関するメディアを視聴した後、時間を計って話す方法がおすすめです。

2分間スピーチし続けるためにも、意見を裏付ける理由を2つは述べる必要があります。英検®️に精通した人と一緒に練習し、その後の質問を想定しておくことも効果的です。実際に人に聴いてもらうことで自分では気づかない間違いや癖に気づくこともできます。

英検®️1級スピーキング対策と勉強方法の記事も参考にしてみてください。

英検®️1級におすすめの参考書・過去問3選

英検®️1級におすすめの参考書・過去問を紹介します。

【音声アプリ対応】英検®️1級 でる順パス単 5訂版 (旺文社英検®️書)


内容と特徴

  • 単語と熟語を2400語収録
  • 過去問分析に基づき「でる順」で掲載
  • スマホやパソコンで音声が聞ける
  • テスト付きで理解度を確認できる

過去問分析から「でる順」に掲載されており、さらに、旺文社リスニングアプリ「英語の友」で音声も聞けるので、効率良く学習したい人に最適です。

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【CD付】DAILY30日間 英検®️1級集中ゼミ 新試験対応版 (旺文社英検®️書)


内容と特徴

  • 1日30分で無理なく学習できる
  • 総仕上げまで対応
  • 英検®️と同じ形式の練習問題
  • 模擬テストを収録

対策はしたいものの、なかなか時間を取れない!という方も多いのではないでしょうか。こちらの対策本は、1日30分間で総仕上げまでできるので忙しく対策に時間を費やせない人におすすめです。

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【音声アプリ・ダウンロード付き】2023年度版 英検®️1級 過去6回全問題集 (旺文社英検®️書) 単行本

内容と特徴

  • 6回分の過去問を収録
  • リスニングと面接の音声付き
  • 試験内容や合否判定方法の解説
  • 解答、訳、詳しい解説を別冊に掲載

過去問だけではなく、試験情報や合否判定方法などの基礎情報も載っているので、初めて英検®️1級を受ける人にもおすすめです。もちろん、総仕上げとして過去問を解きたい人にも適しています。

詳細はこちら:【音声アプリ・ダウンロード付き】2023年度版 英検®️1級 過去6回全問題集 (旺文社英検®️書)

英検®️1級対策にオンライン英会話が有効な理由

英検®️1級レベルになると、もちろん持っている英語力にもよりますが参考書や問題集のみで合格するのは困難であるといえるでしょう。合格への近道は、英検®️を熟知した講師に適切なフィードバックをもらうことです。

特にライティングとスピーキングは、独学では気付けないことも多くあります。具体的には、ライティングでは使用した言い回しや表現が適しているのか、正しい構成で書けているか、スピーキングでは、論理的に話せているか、発音やアクセントなどです。

そこで、通学せずとも気軽にレッスンが受講できるオンライン英会話がおすすめです。例えば、オンライン英会話ベストティーチャーの英検®️対策コースは、ライティングとスピーキングに特化しています。英作文を添削してもらい、さらに英検®️に精通した講師とスピーキングレッスンを行うことで、合格に向けたアドバイスやフィードバックがもらえるので、効率良く対策できます。

まとめ

英検®️1級の難易度や他の試験との比較、そして勉強方法について紹介しました。日本では知名度も高く、英語力のアピールとしても効果的な1級ですが、正しい対策なくして合格は目指せません。しっかり対策して、臨みましょう!

オンライン英会話ベストティーチャーの英検®対策コースでは、本番を再現したオリジナル問題(ライティング・スピーキング)を使用して1級〜2級の対策ができます。英検®に精通した講師からアドバイスをもらって、合格を目指しましょう!無料体験レッスンも実施しているので、気になる方はぜひお試しください

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