オンライン英会話「ベストティーチャー」
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英検(実用英語技能検定)は50年以上の歴史をもち、年間300万人を超える日本で最も受験者が多い英語技能試験です。英検の受験者の8割近くは中・高校生で、中・高校生が英語を学ぶ際の道しるべ的な存在です。
試験は5級から1級までの7段階に別れていて、それぞれ異なる試験問題が課されます。試験の結果は従来、受験した級について「合格」または「不合格」という形で通知されていました。日本では馴染み深い英検でしたが、英語の4技能が重視されるようになったことで、大きな課題が浮かび上がりました。
英語が世界の共通語としての性格を強めるにしたがって、世界では様々な英語の技能試験が開発されました。皆さんもよくご存じのTOEFLやIELTSなどがその例です。
このような技能試験は移民審査や大学入試の必要条件として使われるなど、それぞれの国の事情や必要性からそれぞれ別個に開発されたものですが、グローバル化が進むにつれて国際的に統一した基準が必要となってきました。この必要性から生まれた英語の国際標準規格のひとつがCEFRという基準です。英語に限定した基準ではなく、あらゆる言語に適用可能で、現在はこのCEFR が最も一般的な国際基準として活用されています。
詳しくはCEFRとは?をご参照ください。
実は、これまでの英検は日本独自の状況に合わせて作られた国内向けの技能試験であったため、この国際標準を意識した試験ではありませんでした。また試験で測定される技能も一部の上級試験を除いて、「リーディング」と「リスニング」の2技能に限定されていました。
そこで英検は「日本の英検」から「世界の英検」へと脱皮を図るため、4技能化を進めています。そして測定方法を国際基準に対応させるために開発されたのが「英検CSE」だったのです。
受験はこれまで同様級別となりますが、CSEスコアを導入することで、これまでのように合格、不合格といった検定結果だけでなく、各技能をより細かなスコアとして測定することが可能となりました。このスコア基準は全回次共通となっていますので、回次ごとの成績の変化を客観的に見ることができます。またCEFRに対応した他の資格試験のスコアと比較可能となりました。
国際基準企画CEFRとの対応表
技能ごとに問題数は異なりますが、問題数に関係なく、各技能のスコアは均等となっています。したがって、技能ごとに1問あたりのスコアへの影響は異なります。英検1級を例にとると、リーディングは問題数が41個に対し、リスニングは問題数が27個ですので、リスニングの方が1問あたりのスコア配点が高いということになります。ただし、同じ技能の問題であれば、どの問題で正解してもスコアへの影響は同じです。
各級の技能ごとの満点スコア
1級 各850点
準1級 各750点
2級 各650点
準2級 各600点
3級 各550点
一次試験(リーディング、リスニング、ライティング)で合格点をとるためには、各技能とも一定以上のスコアでなければならないという訳ではありません。英検準1級を例にとると、一次試験の合格ラインは1792点ですので、3技能(リーディング、リスニング、ライティング)合計で1792点取れば良いのです。
スコアは各回の全答案採点後、統計的手法(※Item Response Theory)を用いてスコアを算出しているため、1問ごとの配点は事前に決まっていません。したがって、同じ正答数であっても、回次が違えばスコアは異なります。
※テストにおける受験者の応答パターンを用いて、形式や難易度が異なるテストの結果を比較するための理論。
2015年度までは準1級では配点が低いライティングが0点であっても他の技能の得点が高ければ合格する可能性がありましたが、2016年度以降は各技能均等にスコアが分配されるので、不合格になります。
準1級一次試験の場合
※(R)=Reading (L)=Listening (W)=Writing
(R)51/51+(L)34/34+(W)0/14=85/99
約86% 合格の目安の7割を超えているので合格
(R)750/750+(L)750/750+(W)0/750=1500/2250
合格基準である1792点を下回るので不合格
ちなみに、現在のシステムに変わる前に受験した人については、下のリンクから過去に受けた英検(2005年〜2015年の間)の日程と点数を入力すれば、CSEの点数を求めることができます。これから新たな級に挑戦する人は、一度チェックして見てはいかがですか?
英検CSEスコアが導入されたことで、英検はどう変化したのでしょう?
これまでの英検では、合格、不合格という結果ばかりが重視されていたので、一度不合格となった時点で諦めてしまう人もいたかもしれません。しかしCSEのシステムになったことで、たとえ不合格だったとしても、合格までの距離を知ることができます。合格までどれくらい足りなかったかを知ることで、次回の再挑戦までに何をどれくらい頑張ればよいのかわかるようになりましたので、目標や勉強の計画が立てやすくなったのではないでしょうか。
上の表で示した通り、CSEの導入によって、TOEICやTOEFL iBTといった試験との比較がより正確にできるようになりました。もし自分がTOEICを受けたらどれくらいのスコアが期待できるかといった予測を立てることで、さまざまな試験を受けてみる動機づけになりますね。
ではCSEスコアが実際の成績表でどのように表示されるのか、みてみましょう。
上記の画像では、一次試験のCSEスコアは「1545」、二次試験は「478」、合計「2023」です。英検2級の合格ラインは1980点以上なので、43点ほど上回った程度の出来だったことがわかります。
英検バンドとはCSEスコアを元に、「合格ラインまでの距離」を段階的に表示したものです。1バンドにつき25点となっています。「-2」ならば目標まで2段階(26~50点)以内に近づいていることが、「+3」ならば、目標を3段階(51~75点)上回っていることが直観的にわかるようになっています。
上の例では一次、二次ともG2+1となっていますが、Gは級(Grade)を、Pは準(Pre)を意味する英検各級を表す略称で、その後の+1が合格ラインとの距離です。2級の各試験がそれぞれ合格ラインより1バンド分(1~25点)上回ったことを示しています。
この例の場合は、2級に合格したからG2+1の値が出たわけです。もし不合格だった場合でも、「合格まであとどれくらい足りなかったか」が数値として出ます。例えば、1級に挑戦し前回G1-3で不合格となったのが今回はG1-1だったら、不合格だったとは言え、実力が合格ラインにかなり接近してきていることがわかり、成長を実感できるのではないでしょうか。
今回は、2016年度からスタートした英検の新システムCSEスコアについて解説しました。これまでにくらべ、試験結果が様々な観点から客観的に把握できるようになったとともに、次の目標に向けて英語の学習意欲を高めるツールとして活用することができるようになったのではないでしょうか。また、英検が国際標準に近づいてきたことで、英検を入試で活用する大学も増える可能性があります。いろいろな可能性が広がる英検を、皆さんの英語学習に役立てていただけたら幸いです。
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