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海外留学を目指す皆さんの中には「英語スキルのスコアを取りたいけど、TOEFL®︎やIELTSは受験料も高いし、どうしようかな…」と考えている中で、志望校がDuolingo English Test(以下DET)スコアでの申請に対応していると知り、DETを現実的な選択肢として検討する方も増えているのではないでしょうか。
この記事では、DETを実際に受験した体験をもとに、実際の試験の流れや各形式の対策ポイントなどをまとめてみました。特に、まだ受験をしたことがない方が「当日の失敗を減らすために何を知っておけばいいか」をまとめています。皆さんのDET受験の参考となれば嬉しいです!
《 受験者:スタッフO 》
オーストラリアでの留学後、外資系企業での業務経験あり。
今回のDET受験では、公式から提供されている練習テストなどの無料リソースをフル活用して対策して挑んでみました。
目次
DETは「問題形式の種類が多い」ので、まずは全体像を掴むのが大事です。体感としては、英語力そのものに加えて、複雑な出題形式や制限時間によるプレッシャーで集中力を削られやすい試験だと思いました。
大きく分けると、流れは次の3つです。
ここは英語力というより、受験ルールを守れているかのチェックです。PCへのアプリのダウンロードした後に、顔がカメラに映っているか、身分証の提示、周囲環境の確認など、「後で無効にならない」ための準備が続きます。
試験形式はTOEFL®︎やIELTSと異なり、Reading / Listening / Writing / Speakingタスクが混在する形で出題されるので、頭の切り替えが大変です。どの形式が出題されても即座に対応できるよう、出題形式を事前に理解しておくことが大切だと感じました。
試験時間は約1時間ですので、集中力を保つことはそれほど難しくありませんが、1問あたりに使える時間も短く、終始時間との戦いになります。
試験後、結果は48時間以内にメールで通知されます。今回私が受験した際には、試験終了した2日後、テストを開始した時刻あたりに結果が通知されていたので、ちょうど48時間経ったくらいでした。とはいえ受験のタイミングによっては遅くなる可能性もあるため、スケジュールには余裕を持って受験するのがよさそうです。
試験終了時には早期結果通知サービス(追加料金が必要)を利用するかどうかの確認もあり、申し込むと結果通知を12時間以内に短縮してもらえるようです。
DETの試験概要については「Duolingo English Test(DET)とは?特徴・スコア・受験方法・対策のポイントを解説」でも解説していますので、ぜひご参照ください。
DETは自宅受験ができる反面、試験ルールの遵守がかなり重要です。最近のアップデートではパソコンに加えてスマホを“二台目カメラ”として使うことが前提になっています。私が受けたときも「スマホでこのQRコードを読み取ってください」という案内に沿って、PC周りのチェックを進めました。
また、26年1月には、ワイヤレスイヤホンなどの音声受信デバイスを使用していないことを確認する「Ear Scan(耳のスキャン)」が導入されており、こちらのチェックも行いました。
試験開始前に、スマホのカメラを使ってPCを起点に部屋の360度スキャン、PCの裏側のスキャンが必要になります。基本は机の上/周囲/背後などを一通り示す流れです。360度スキャンはパノラマ写真を取るような動作でぐるりと自分の周りを映し、PC裏側スキャンは、キーボードの位置から始めてゆっくり後ろを映します。人によっては慣れない動作になりますが、うまく撮れなかった場合はやり直しを促すメッセージが出るので、指示通りに焦らずゆっくり対応すれば問題ないです。
このとき、スマホの充電や通知オフについても案内されるので、しっかり設定をしておきましょう。途中で電源が落ちてしまったり、LINEの通知が来たりしてしまうと、テストが無効になってしまう可能性があります。
スキャン完了後はスマホが自動的に二台目カメラとして認識されます。カメラを画面とキーボード周りが見える位置に固定しておく必要があり、少しでもズレてしまうとやり直しになってしまうので注意が必要です。スマホを固定できるスタンド等を事前に用意しておくことをオススメします。
DETの出題形式は短いタスクの連続です。実際に受験してみた内容と、それぞれの形式についての所感をまとめました。(※一部のタスクの出題数は受験ごとに変わる可能性があります)
画面に単語が次々と表示され、5秒以内に「実在する英単語」かどうかをYes / Noで選ぶ形式です。語彙力が問われるのはもちろん、「よく見るとスペルが1文字だけ違う」などのひっかけ問題も出てきます。
対策としては、語彙力の強化に加えて以下の3点が重要だと感じました。
回答時間は5秒なので、判断スピードを落とさないのが大事だと思います。あまり良い方法とはいえませんが、二択問題なので直感で解答するのも選択肢のひとつです。
短い英文に空欄を含む単語があり、20秒以内にその空欄に適切な文字を入れて文章を完成させる、いわゆる“文脈+語法”問題です。単語は最初の数文字のみが表示されていて、語彙力が問われるのはもちろん、文構造やコロケーションを把握することも重要になります。
減点方式ではないので、考え込んで制限時間を超過するのが一番もったいないです。とにかく埋めることを意識しましょう。スペルミスをしないよう、タイピングにも注意です!
70〜80語前後の文章内で、3分以内に複数個(15個前後)の空欄を含む単語に適切な文字を入れて文章を完成させる問題で、"Fill in the Blanks"の長文バージョンといった形です。対策も同様になりますが、空欄も多く、より文章全体の把握が重要になります。
こちらもスペルミスをしないように注意しましょう。難しくない単語でも、形容詞や副詞などの見分けをしっかりすることを忘れてはいけません。
音声を聞いて、一字一句その通りに入力する問題です。1問あたり1分、全部で4〜6問程度出題されます。内容は日常的なものが多く、4〜7単語で構成された文章が多かったです。個人的にはいちばん易しいと感じた問題でした。
ここでは、表示される1つの文章を読んで、複数の問題形式に解答します。文章は2つ出題され、今回のテストでは「新しい家のカーテン購入について」「自宅にトレーニング器具を設置することについて」というトピックでした。
各文章は、以下5種類の問題形式で全6問(Highlight the Answerが2問、他は各1問)、回答時間は7〜8分で構成されています。形式ごとの時間制限は設けられていませんので、前半で時間を使いすぎてしまわないよう、時間配分に気をつけましょう。
文章の空欄に入る単語を4つの選択肢から選ぶ、穴埋め問題です。ここでは文章の前半部分が表示されます。
次の問題に進むと前の問題に戻ることはできないので、しっかりと見直しましょう。
文章の後半部分が表示され、前半と後半の間に入る英文を4つの選択肢から選ぶ、穴埋め問題です。ここでは文章の前半部分は単語が埋められており、"Complete the Sentences"の解答がわかる状態ですが、自分の回答に一喜一憂している時間はありません。
表示された問いに対して、文章内で答えが書かれている部分をハイライトして解答する形式の問題です。ハイライトするのは単語や名詞部分だけでなく、文章の一部分、もしくは全体など、さまざまなパターンがあります。ここでは"Complete the Passage"の解答がわかる状態になっています。
Identify the idea
"パッセージ全体、または一部の趣旨"を表す最も適切な文章を、4つの選択肢から選ぶ形式の問題です。
適切な文章のタイトルを、4つの選択肢から選ぶ形式の問題です。難しい問題ではなく、文章を読み込みこれまでの問題に解答できていれば、選択肢を見てすぐに正解がわかるはずです。
Interective Readingの最後の問題なので、それまでの文章が理解できていない場合でも、制限時間内にこの問題まで解き進め、内容を推測して解答を埋めるようにしましょう。
音声で流れるシナリオや会話を聞き、それぞれの問題形式に対応する内容を記述または選択する問題です。3種類の問題形式、全3問ですが、制限時間は1〜2問目が共通となっており合わせて6分30秒、3問目が1分15秒となっています。1問目、3問目は記述形式なので、リスニングスキルだけでなくライティング(+タイピング)スキルも問われることになります。
今回のテストでは「Professorにクラスの相談をする」「Gap Yearでボランティアをすべきか旅行をすべきか友人に相談する」というトピックでした。
Listen and Complete
まず、会話についてのシナリオや状況についての説明が音声で流れるのでこれを聞き、その後画面に表示される質問に対して記述で解答します。解答の一部はすでに埋められており、空欄に適切な単語やフレーズを記述します。
音声は何度も再生することができ、一時停止もできるので確認しながら解答を進められますが、制限時間は次の"Listen and Respond"と共通のため、ここで時間を使い過ぎると後半の解答時間が足りなくなってしまいます。時間配分には十分注意しましょう。
Listen and Respond
ここでは、先程の"Listen and Complete"で出てきたシナリオをもとに会話を進めていく形式なので、ある程度"Listen and Complete"での会話の流れを掴んでおくことが大切です。
相手の発言に対して、会話の流れに合った内容を複数の選択肢の中から選びます。"Listen and Complete" と違って相手の音声は一度しか流れないため、聞き逃さないように気をつけましょう。
Summarize the Conversation
先程の"Listen and Respond"の会話内容を要約し、記述します。40〜60語を目安に、75秒で書ききる必要があり、頭からすべて書こうとすると途中で時間切れとなってしまう可能性が高いです。あらかじめ要約のコツや型を覚え、パターン化する練習をしましょう。
写真が提示され、1分間で内容を描写します。今回は「湖でボートに乗る男女と鳥」の写真でした。表現力が乏しいと文章が短文で時間が余ってしまうので、どれだけ詳細に、多様な表現、文法で描写できるかがポイントです。
2段階で構成された設問に対して、自分の考えを記述します。1段階目は5分間で、与えられたトピックに対して自分の意見や経験を書き、2段階目は3分間で、1段階目のトピックを深堀る追加質問に回答します。
質問内容自体はシンプルですがトピックが多岐に渡るため、社会的な知識も必要になってきます。今回、1段階目では「記憶に残る感動した音楽はあるか?」、2段階目では「特定の音楽を聞くと人は関連した記憶を思い起こすことがあるか」という内容でした。
考えながら書いていくとあっという間に時間がなくなるので、事前に回答するポイントを把握しておくことが重要です。
写真が提示され、その内容を1分間口頭で描写します。今回は「男女がライブハウスで歌ったり楽器を演奏したりしている」写真でした。"Write About the Photo"と同様に、表現力が乏しいと文章が短文で時間が余ってしまうので、どれだけ詳細に、多様な表現、文法で描写できるかがポイントだと思います。写真を見ていない聞き手が、情景を頭の中に思い描けるように説明する練習をしましょう。
※以下の形式については今回の試験では出題されなかったのですが、練習テストで出題された内容を記載します。
数センテンスの問題文に対して、20秒の準備時間で問題を把握し、90秒の間に口頭で回答します。準備時間はありますが、問題文の質問の数も多く、内容を理解している間に20秒が過ぎてしまうので、ほぼ話しながら考えることになります。
Duolingoのキャラクターが会話相手となり、1問ずつ音声で質問を投げかけてくるので、即座に返答します。2つのトピックで、全部で6〜8問を質問されます。音声は1度しか流れず、音声スピードも早く、人間と違って表情や口の動きも分からないので、集中して聞き取りましょう。
準備時間なしで35秒以内に回答をしなければならないため、頭の中で英語と日本語を変換していると時間切れになってしまいます。
数センテンスで表示される質問に対して、30秒で準備を行い、5分間で回答を記述します。この問題では、自分で文章を組み立てて回答する必要があり、かつ、DETスコアで出願する教育機関などにスコアと併せて回答内容が直接提出されることになるので、その点を踏まえて回答を書く必要があります。
今回は「憧れの歴史上の人物について」というトピックでした。質問は5W1Hタイプもあれば、AかBか選択して答えるタイプもあるようです。長文で回答することになるため、確認時間を確保してケアレスミスやタイミングミスがないか、提出前に必ず見直すようにしましょう。
数センテンスで表示される質問に対して、30秒で準備を行い、3分間で話して回答します。"Writing Sample"と同様、自分で文章を組み立てて回答する必要があり、DETスコアで出願する教育機関などにスコアと併せて回答の録画データが直接提出されることになるので、その点を踏まえて回答する必要があります。
今回は「お気に入りのアクティビティについての説明、興味を持ったきっかけ」というトピックでした。身近な題材でしたが、練習問題ではビジネス系のトピックが出ました。どんなトピックでも対応できるような型やフレーズの引き出しを増やしておくことが重要です。
受験前に気になっていた「DETって実際受けやすい?」という点について答えます。
私は今回始めてのDET受験でしたが、90点を取ることができました。練習テストが85-95だったので、同等の結果を出せたかなと思います。
率直な感想として、受験前は出題形式が複雑でスコアを取るのが難しく、対策も大変そうだと感じていました。しかし実際に受験してみると、さまざまな出題形式があることで単調にならず、1時間の試験時間でも集中力を保って受験できました。出願先でDETスコアが使えるなら選択するのはアリだと思いました。
各問題形式を経験してみて、スコアアップを目指すなら以下の対策を進めるのが効率的だと思いました。
DETは4技能がセクションで分かれておらず複合的なスキルが問われる問題形式のため、総合力を見られている感覚です。まずは“DET特有の問題形式を理解して慣れる”ことが重要です。DET公式が提供している練習テストにはフルサイズのものから各形式それぞれを解くこともできます。実際に体験するのに大いに役立ちますので、必ず活用しましょう!
スコアの見方や、他試験との比較は「Duolingo English Testスコア比較|TOEFL・IELTS換算&スコア構成を徹底解説」でも紹介しています。
ライティングやスピーキングの独学では、「自分の英語が自然か分からない」「どこを直せばスコアが上がるのか判断できない」という点て悩む方も多いかもしれません。間違ったままで練習量を増やしても改善が頭打ちになりがちです。そんな時にはできるだけ専門家などのフィードバックを受けてみましょう。
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ただし、AIの回答は学習支援の参考情報であり、正確性等は保証されません。上手に使うコツは、答えを鵜呑みにするのではなく、アウトプットを増やすための相手として活用することです。
Duolingo English Test(DET)は、複数技能を用いた短めのタスクを次々こなす形式で、問題形式を理解し対策を進めることでスコアアップを狙うことができます。タイピングや語彙力の強化、要約や説明のテンプレ化、即興回答の練習が攻略の近道だと感じました。
皆さんが効果的な対策を進めて、DET試験で実力を100%発揮できることを願っています!