社員の「話す力」の向上を目的にベストティーチャーを導入
海外との取り引きが増え、社員ひとりひとりが英語での対応を求められる状況に
御社はドイツ テレガートナー社のグループ会社ですが、社員の皆さんはもともと語学が得意なのですか?
いえ、そういうわけではありません。高い英語力を条件にしてしまうとなかなか採用も難しいですし、以前は日本のお客さまとのやりとりがほとんどで、英語ができなくても困ることはありませんでした。
ですが、最近はイギリス、ドイツ、イタリア、韓国、シンガポール、台湾、オーストラリア、ニュージーランドなど、海外の協力会社から英語で電話やメールがくるほか、直接日本に訪ねて来られるケースが増えています。 海外からいらっしゃる場合、週末の旅行なども手配してサポートする必要も出てきますが、それも今は社員にやらせています。ドイツ本社とのやりとりも以前は私が中心でしたが、最近では各部署の担当者と直接話したいということで、社員の英語力向上を強く求められるようになったのです。
そのため、とにかく話せるようになることを目的にベストティーチャーの導入を決めました。他のオンライン英会話も検討しましたが、話すことが中心になっていて個々人のレベルに合わせた勉強ができるという点で、ベストティーチャーを選択しました。
IELTSで英語力の現状把握と学習効果の測定を実施
フィードバックや実践の機会が英語学習のモチベーションに
英語力の測定にIELTSを利用しているそうですが、なぜですか?
まず英語力の指標をもつ必要があるということで、レベルチェックのために一昨年全員に受けさせました。その後も年に1回は会社が費用を持ち、受験を勧めています。2度、3度と受けている社員は、ほとんどスコアが上がっているようです。
IELTSを選んだのは、話す力をつけることが目的なのでスピーキングとライティングが組み込まれているという点があります。それと、オーストラリアとニュージーランドを含め、特にイギリス系の国に進出しようとすると、IELTSのスコアが必要になるということがあります。
社員の皆さんの英語に対する意識は変化しましたか?
ドイツ本社から「英語がだいぶできてきたね、もう少し頑張れ」と言われたりして、それが社員のやる気になっています。 なかには、海外のビジネスを担当したいというスタッフも出てきました。
様々な国の相手と渡りあえる交渉力を身につけてほしい
販売も調達も、海外での交渉力が非常に重要になってきます
皆さんの英語力が向上していることが感じられますか?
社員はベストティーチャーのライティングが難しいと言っていますが、昔はめちゃくちゃだった海外のメーカーとのメールのやりとりもだいぶうまくなっています。
ただ、海外の展示会に行くような機会があると、まだまだ会話に入れないつらさを痛感し、あらためて勉強しなければと思うようですね。
英語の学習において、今後社員の方に期待されているのはどんなことですか?
できれば交渉力を伸ばしてほしいですね。これは英語の問題だけではなく、まずは日本語での交渉力を鍛え、それに英語が付随してくるようにならないといけませんが……。
また、国によって交渉の仕方や相手が求めることが違うので、社員と一緒に現地に行った時にはそういうことを伝えるようにしています。
海外での交渉力は、販売でも調達でも、今後非常に重要だと考えています。