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IELTS7.0のレベル(難易度)と対策・勉強法|TOEFLやTOEICとの換算も

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「IELTSのバンドスコア7.0のレベルはどれくらい?」

「必要な勉強法を知りたい!」

という疑問のある方は多いのではないでしょうか。

海外への留学や就職で、IELTSのバンドスコア7.0程度が求められます。しかし目安となる勉強時間や勉強法が分からないと、困りますよね。

そこで本記事では、IELTSバンドスコア7.0のレベル(難易度)と対策について解説します。バンドスコア7.0が求められる場面や勉強法、TOEFLやTOEICとの換算表も紹介しますので、参考にぜひご覧ください。

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 【IELTSスコア別対策記事】

IELTS 6.5のレベル(難易度)と対策・勉強法

IELTS7.0のレベル(難易度)とは?

セクションごとのスコア(正答数)

リーディングとリスニングは、それぞれ40問あり1問1点です。例えば40問正解で、バンドスコア9.0といったように、正答数がバンドスコアに換算されます。バンドスコア7.0を取得するための正答数は以下の通りです。

Reading (リーディング):30(アカデミック)/34(ジェネラル・トレーニング)

Listening (リスニング):30

引用:https://ieltsjp.com/japan/about/about-ielts/ielts-band-scores

ライティングとスピーキングは、正答数ではなく「評価基準」に則って採点されます。それぞれのバンドスコア7.0と評価される基準をみてみましょう。

 

ライティングタスク1

タスク1
課題の達成度
・ 課題の要件をカバーしている
・ (A)主要動向、差異、段階の明確な要旨が記述されている
・ (GT)意図が明確に記述されており、統一性のある適切な文調になっている
・ 重点/要点が明確に記述され、強調できているが、詳述の余地がある
一貫性とまとまり
・ 情報や意見が論理的に整理されており、全体を通じ明確な連続性がある
・ 適切に様々な接続詞を使用しているが、使用の仕方に過不足がみられる
語彙力
・ 十分に幅広い語彙を使用でき、柔軟性や正確さも認められる
・ 一般的でない語句を使用でき、表現や組み合わせにも配慮している
・ 単語の選択・スペルや語形成(またはその両方)に間違いが散見される
文法知識と正確さ

・ 様々な複雑な構文を使用できる
・ 間違いの全くない文章を書けることが多い
・ 文法と句読点をうまく使いこなすが、依然として間違いが存在する

※A:Academic, GT:ジェネラル・トレーニング

参照:ライティング評価基準 — タスク1

 

ライティングタスク2

タスク2
課題への回答
・ 課題の全ての部分に取り組んでいる
・ 回答全体を通じ終始明確な見解を示すことができている
・ 主旨を示し、詳細と理由を提示できるが、一般化しすぎたり理由の論旨が明快ではなかったりする(またはその両方である)
一貫性とまとまり
・ 情報や意見を論理的に整理しており、全体を通じ明確な連続性がある
・ 様々な接続詞を適切に使用しているが、使用の仕方に過不足がみられる
・ 各段落には明確な中心主題が存在している
語彙力
・ 十分な幅の語彙を使用でき、柔軟性や正確さも認められる
・ 一般的でない語句を使用でき、表現方法や組み合わせにも配慮している
・ 単語の選択・スペルや語形成(またはその両方)に間違いが散見される
文法知識と正確さ
・ 様々な複雑な構文を使用できる
・ 間違いの全くない文章を書けることが多い
・ 文法と句読点をうまく使いこなすが、エラーは依然として存在する

参照:ライティング評価基準 - タスク2

 

スピーキング

スピーキング
流暢さと一貫性
・ 目立った努力を行わずもしくは一貫性を失わずに詳細に話すことができる
・ 言葉が理由で時折言いよどむことがあり、繰り返しや言い直しがある
・ 幅広い連結詞や談話標識(文と文との論理的関係を示すことば)を柔軟に使用できる
語彙力
・ 様々なテーマを論じる際に柔軟に語彙を使用できる
・ 一般的でない熟語も使用でき、表現や単語同士の組み合わせにも配慮できるが、不適切な選択をする場合もある
・ 必要に応じ効果的に言い換えを行える
文法知識と正確さ
・ある程度の柔軟性を持って幅広い複雑な構文を使用できる
・ 間違いの全くない文章を話せることも多いが、文法エラーは依然として存在する
発音
・ バンド6の全てのプラスの特徴と、バンド8のプラスの特徴を部分的に備えている

参照:スピーキング評価基準


詳しくは、各セクションの評価基準シートを確認してください。IELTSのスコアの仕組みについては「IELTSスコアの仕組み!各スコアの英語レベルや留学の目安・換算表」でも解説しています。参考にご覧ください。

受験者の平均スコア

2022年の受験者のデータによると日本人の平均バンドスコアはAcademic(アカデミック)も、General Training(ジェネラル・トレーニング)もオーバーオールの平均は5.9という結果でした。残念ながら7.0は大きく下回ってしまっています。

<Academic(アカデミック)>

Writing:5.7

Speaking:5.5

Reading:6.1

Listening:6

Overall:5.9

<General Training(ジェネラル・トレーニング)>

Writing:5.7

Speaking:5.7

Reading:5.7

Listening:6

Overall:5.9

参照:https://www.ielts.org/for-researchers/test-statistics/test-taker-performance

TOEFL・TOEIC・英検との換算

IELTS 7.0を他の試験に換算するとどの程度なのか、TOEFL iBT、TOEIC、英検との換算をCEFRを基準で行い表にまとめました。それぞれ異なるタイプの試験なので目安ではありますが、参考にしてみてください。

CEFR IELTS TOEFL 英検 TOEIC SW TOEIC LR
C1 7.0〜8.0 95 1級

Speaking 180〜

Writing 180〜

Listening 490〜

Reading 455〜

 

IELTS7.0が求められる場面

IELTS7.0がどのような場面で求められるのか紹介します。

留学

海外の大学に進学する際に、最低限必要とされるIELTS(Academic)スコアは6.5が目安とされています。そのため、7.0を取得すれば学校選びの幅が広がります。

オックスフォード大学:7.0

ロンドンビジネススクール:7.0

スタンフォード大学ビジネススクール (MBA):7.0

マサチューセッツ工科大学(学部による):7.0

上記はほんの一例ですが、7.0が求められる大学を紹介しました。どこの機関がどれだけのスコアを求めているかは、https://www.ielts.org/about-ielts/who-accepts-ielts-scoresで検索できます。

就職

外資企業で社内公用語が英語である場合や、日常業務で英語を良く使うという場合は、スコア7.0では少々不足かもしれません。可能であれば8.0以上の取得を目指したいところです。日本企業などに対して「英語力のアピール」という点だけで言えば、7.0でも活かせるでしょう。

また、外務省の採用では、英語力のみで採用の可否を決めることはないとしてはいるものの、TOEFLまたはIELTSのスコアを提出することを推奨しており、優れたスコアは高い語学能力を示すものとして評価されると明記しています。

ただし、残念ながら日本国内では、IELTSは英検®︎やTOEICと比べるとさほど認知されていないため、人事担当者がIELTSを知らず英語力が伝わらない場合もあります。事前にTOEICや英検®︎に換算したスコアを把握しておくと良いでしょう。

*参照:外務省の採用に関するFAQ

海外移住

移住(永住権の申請)には各国条件があり、ほとんどの場合、まずは就学/就労ビザで滞在をし、滞在年数や条件を満たしてから永住権の申請が可能になります。IELTSのスコアも国によってさまざまですが、7.0が求められることはあまりありません。詳細な条件は、必ず希望する国の情報をウェブサイト等で直接確認しましょう。

 

IELTS7.0を取得するための対策と勉強方法

必要な勉強時間

必要となる勉強時間は、現在の英語力にもよりますがケンブリッジ大学英語検定機構のWebサイトによると、CEFR基準で考えた時に1つ上のレベルの英語力を身につけるには200時間が必要だとされています。以下の表は目安ではありますが、現在IELTSのスコアが5.5だとすると、CEFRではB2のエントリーレベルです。よって、CEFRのC1である7.0にするために200時間が必要となります。

CEFR IELTS TOEFL 英検 TOEIC SW TOEIC LR
C2

8.5〜9.0

114 - - -
C1 7.0〜8.0 95 1級

Speaking 180〜
Writing 180〜

Listening 490〜

Reading 455〜

B2 5.5〜6.5 72 準1級〜1級 Speaking 160〜
Writing 150〜

Listening 400〜

Reading 385〜

B1 4.0〜5.0 42 2〜準2級 Speaking 120〜
Writing 120〜

Listening 275〜

Reading 275〜

A2 - - 準2〜2級 Speaking 90〜
Writing 70〜

Listening 110〜

Reading 115〜

A1 - - 3〜準2級 Speaking 50〜
Writing 30〜

Listening 60〜

Reading 60〜

Readingの勉強法と対策

リーディングで7.0を取得するには、40問中Academicなら30問、General Trainingなら34問に正解する必要があります。純粋に正答数でバンドスコアが決まるので、IELTSの公式問題集や教材を使ってできるだけ多くの問題を解き、慣れておくことが大切です。

出題される問題形式は、多肢選択や短答式、文章完成など多様です。7.0を取得するための正答数をクリアするためには、文章の隅々を読んでいては時間が足りません。必要な情報を抜き取るためにスキミングとスキャニングの練習をし、さらに回答時のスペルミスに気をつけましょう。

リーディングの詳しい対策方法は、「IELTS超基本リーディング対策:スコアを短期間で上げる3つのコツ」で解説しています。

Listeningの勉強法と対策

リスニングで7.0を取得するには、40問中30問に正解する必要があります。リスニングは4つのパートで構成されていて各10問ずつ出題されます。最初の2つのセクションは話し手も少なく、日常生活に関わるトピックなので比較的容易です。30点を取るために、特に最初の2つのセクションではスペルミスなどのケアレスミスに気をつけましょう。

そして、最後のパートは学術的で専門性の高いスピーチや講義が題材となります。スコアを伸ばせるかどうかは、ここのパートにかかっています。日頃から、さまざまな分野の単語やフレーズのリストを作って慣れておきましょう。

リスニングの詳しい問題形式などは、「IELTSリスニング対策と勉強方法:問題形式を知りスコアアップするコツ3つ」で紹介しています。

Writingの勉強法と対策

ライティングは、複数の採点官が4つの評価基準に従って採点します。スコア7.0を取るには、以下の4点が必要不可欠です。

・課題に明確に答える

・全体的に一貫性があり、関連性がある内容であるか

・複雑な構文が使いこなせる

・幅広い語彙力を持っている

与えられた課題と質問だけに論理的に答える練習をしましょう。具体的には、Body(本論)を明確に書いて整理することが大切です。一般的なアイディア/理由/ポイントから始め、それに説明や例を加えて発展させていきます。

そして、トピックセンテンスを言い換えてイントロダクションを書くための「パラフレーズ」、エッセイの要点をまとめて結論を書く「サマライズ」の力を養うために、日頃からエッセイをできる限り多く書くことをおすすめします。なお、リンキングワードは慎重に使い、口語的な英語は避けるよう意識しましょう。

ライティングの注意点や、対策方法などの詳細は「IELTSライティング対策と勉強法:Task1とTask2それぞれ解説」で解説しています。

Speakingの勉強法と対策

スピーキングは、試験官と1対1で行われ評価基準に則って採点されバンドスコアに換算されます。7.0を取得するためには、以下の4点が必要不可欠です。

・一貫性を失わずに話す

・さまざまなテーマで柔軟な語彙を使用できる

・幅広い複雑な構文を使用できる

・発音

想定されるトピックで、できるだけ多く話す練習をしましょう。不自然な「間」やためらい、 発音などは、自分ひとりで練習していては改善が難しいポイントです。IELTSに精通した人やネイティブレベルで英語を話せる人からフィードバックやアドバイスを貰うことをおすすめします。

また、ライティングでは不適切な、短縮形(can't, didn't, I'm...)、句動詞、口語英語(スラングはNG)は、スピーキングでは使用してOKです。積極的に取り入れて行きましょう。

スピーキングのスコアアップ対策については、「IELTSスピーキング:スコアアップ対策とコツ!【問題例文・解答例付】」で紹介しています。

IELTS7.0を取得した方の体験談

オンライン英会話ベストティーチャーのIELTS対策コースを利用して、IELTS7.0を達成した生徒の体験談を紹介します。

IELTSの受験目的

イギリスの大学へのオンライン留学

対策スクールを探した理由

IELTSのオンライン模試で、ライティングだけスコアが5.5と低く自分の弱みがライティングだと判明。IELTSのライティング対策と添削があるサービスを選択。

目標とした対策期間

3ヵ月間

学習頻度

毎日英語を話すことが大事な時期もあれば、各回の添削結果をしっかりと時間をかけて復習してから、次のレッスンに進むことが大事な時期もあった。Speakingレッスンは毎日受けることがすべてではないと感じた。

結果

最終的に、IELTSのオーバーオールスコアは7.0、ライティングとスピーキングで6.5、リーディングで7.5、リスニングで8.0を取得。

詳しい体験談は、こちらからご覧いただけます。

オンライン英会話ベストティーチャーでは、やはりIELTSの準備期間として、3ヶ月程度を確保している受講生が多いです。ベストティーチャーで実現する短期間でのIELTSスコアアップ!では、実際に目標スコアを達成された受講生のレッスン回数や、推奨の受講回数などを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

まとめ

IELTSのスコア7.0は、留学を検討するのであれば目標として目指しておきたいスコアです。しかし、日本人の平均スコアである5.9から考えると難しく感じますよね。基本的な対策方法はどのスコアも変わりませんが、スコア7.0を目指す場合は、「人」が採点するライティングとスピーキングがスコアの分かれ道になると思います。ポイントは、やはり状況に応じて適切な単語やフレーズ、構文をしっかり使い分けできるかどうかです。

オンライン英会話ベストティーチャーのIELTS対策コースでは、IELTSを共同運営するIDPが監修した『オリジナル問題』を使ってレッスンを受けられます。1ヶ月強でスピーキングスコア5.5から7.5にアップした実績も!無料で体験可能なのでまずはお気軽にお試しください。

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