【メディア掲載】月刊私塾界|オンライン英会話は、塾講師の最良のパートナーに

2014/10/01

2014年10月1日、月刊私塾界10月号に、教育サービス業界 企業研究 vol.24で「オンライン英会話は、塾講師の最良のパートナーに」が紹介されました。

shijyukukai

オンライン英会話は、塾講師の最良のパートナーに

オンライン英会話レッスンサービス「Best Teacher(ベストティーチャー)」は、第9回 日本e-Learning大賞「ソーシャルオンライン英会話部門賞」を受賞するなど、いまもっとも注目すべきオンライン英会話レッスンのひとつだ。そのサービスを提供する株式会社ベストティーチャーを今回は取り上げたい。

英語学習に存在する「ギャップ」

株式会社ベストティーチャーの宮地俊充・代表取締役社長がこのサービスを立ち上げたきっかけは、自身が会社員時代に英語を勉強したときに、学校で学んできた英語と自分が必要とするビジネス英語の内容が大きく乖離していたことに疑問を持ったことにあった。
 つまり、「受験に必要な英語」と「コミュニケーションをするための英語」に大きなギャップを感じたのだ。そのときの体験をもとにして生み出されたのがベストティーチャーである。
「使える英語を勉強しながら、受験英語にも対応できるようにすることが『ベストティーチャー』の根幹にあります」と宮地氏は語る。それは、ビジネス英語を学びたい個人向けだけでなく、受験対策を提供する教育機関向けのサービスも展開していることからもわかる。
 それでは、塾でベストティーチャーを授業に取り入れた場合の流れを見てみよう。まず、授業の前に宿題として題目を与えられ(例えば、週末の過ごし方など)、それに即した英文をつくり、その英文をベストティーチャーの講師にオンライン上で提出し、添削を受ける。そして、塾の授業で同じ課題をしてきた生徒同士で書いた英文を見せ合い、チームごとに気づいたことなどを発表する。それに対して教室の先生が、個々の生徒から提出されていた英文とチームごとの発表に対して、フィードバックを行う。その上で、Skypeで英会話の実践を行い、終わりに次回までの宿題が出て、次のレッスンに移る。この一連の流れの中で、〝受験に必要な英語〟と〝コミュニケーションをするための英語〟を同時に学ぶことができるようになっている。

4技能の学習をパッケージング化して提供

オンライン英会話レッスンサービスは、いくつも存在するが、そのほとんどが「Speaking(話す)」のレッスンしかできないのに対して、このベストティーチャーの特徴は、「Speaking(話す)」だけでなく、「Writing(書く)」「Reading(読む)」「Listening(聞く)」の4技能のレッスンがパッケージング化されている点にある。中でも、「Speaking」と「Writing」のレッスンは24時間オンラインで学習することが可能になっており、Skypeを利用して、様々な外国人講師に教わることができる。また、ベストティーチャーの外国人講師は、毎時間ごとに入れ替わる。しかし、毎時間、講師が入れ替わっても生徒の進捗状況を共有するシステムがあるので、スムーズに学習することができる。
「世界で働くことになると、いろいろな国の人とコミュニケーションする可能性があります。それを踏まえて、一極に集中しないほうがいいと思い、ひとりの講師に習うのではなく、様々な人の英語に触れたほうがいいと思いこのような形にしました」と、宮地氏は講師がレッスンごとに変わる理由を説明する。
さらに、教育機関向け限定サービスとして、先生用のオンライン管理システムがあり、生徒のレッスンの進捗(完了済みレッスン数)状況や、最終アクセスを確認することができるようになっている。何よりも特筆すべき点は、24時間、「Speaking」と「Writing」のレッスンを受けることができるのにもかかわらず、生徒ひとり当たりの負担は、月額9800円から展開されている点だろう。それに加えて、「Reading」は、添削された英文をPDFファイル化して、ダウンロードすることができ、添削前の自分の英文と添削後の正しい英文の差分が一発で分かるようになっており、効果的に学習できる。また、「Listening」は、講師が添削した英文を音声化し、その音声ファイルをダウンロードして聞きながら復習したり、自分の発音を録音して比較したりするだけでなく、読み上げられた外国語の文章や単語を書き取るディクテーションをトレーニングする機能も備えており、多様な学習ができるようになっている。

まさに「最高の先生」

このように、ベストティーチャーは4技能がバランスよく学べるようになっているので、実用英語技能検定(英検)の面接対策やTOEICやTOEFL、最近注目されているIELTSのスピーキングテスト対策にも利用できるし、また、教室運営において、留学対策コース、英語特訓コースなど、オプションコースを設置する際にも活用できる。
また、他社とのコラボレーションも積極的に行っている。前述したTOEFL対策として、旺文社のTOEFL対策書シリーズに掲載されている問題をベースにしたレッスンコースの開設や、Z会、The Japan Timesともコラボレーションしている。社会人の企業研修にも対応しているそうだ。もちろん、高校受験や大学受験の作文の問題などに対応できることは前述のとおりだ。
「オンライン英会話を塾で導入する際、先生が不必要になるのではないか、と思っている方が多いような気がします。しかし、それは違います。マネージメントをしていただく先生がいないと成り立たないと思っています。ひとりひとりの生徒の進捗を見て、引き伸ばしてもらう人がいないとうまくいきません。オンライン英会話レッスンは、先生の力が何よりも必要なのです」と宮地氏は今後の英語学習の在り方について語ってくれた。
 日本はいま、グローバル人材の育成を課題としてあげ、学習指導要領も改正されるなど英語を取り巻く状況は刻々と変化している。だからこそ、ベストティーチャーのソリューションは、塾にとってもユニークで魅力的なものとなっている。