【メディア掲載】日経コンピュータ|IoT爆発前夜の自前決別 そこにベンチャーあり

2014/05/01

2014年5月1日、日経コンピュータ特集「IoT爆発前夜の自前決別 そこにベンチャーあり」でZ会とベストティーチャーの連携事例が掲載されました。

nikkeicomputer

下記のWebサイトでもご覧になれます。

強みの掛け算で新機軸展開

Z会 × ベストティーチャー 紙の老舗がネット学習進出

「不易流行」。Z会が創業時から守ってきた言葉だ。同社執行役員ソリューション推進部長の大矢忠和氏は、「変わらず大切にすべき価値を、時代の変化に合わせて最適な形で提供する。変化に対応するためにITは欠かせない」と語る。2014年3月に、大学生・社会人向け教育に取り組むZ会CA(2013年11月にZ会から分社化)が発行した書籍「会話がつづく! 英語トピックスピーキング」は、この取り組みの第一弾。Z会の持つ「変わらぬ価値」である良質のコンテンツと、「時代の変化に合わせた」学び方となるスマートフォンを使うオンライン学習を組み合わせた書籍を刊行した。

書籍を購入した読者は、ベンチャーのベストティーチャーが提供するオンライン学習サービスを1回無料で体験できる。コンテンツは書籍の内容と連動しており、書籍で学んだ英作文や会話をオンライン学習で実践できる。無料分で満足できなければ、有料で継続も可能だ。Z会はベンチャーと連携することで、書籍で学んだ読者にオンライン学習という次のステップを提供したのだ。

Z会はもともとこの書籍をオンライン学習と組み合わせることは想定していなかった。3月の発売に向け、13年9月時点で原稿はほぼ完成していた。ただ、編集を担当したZ会CA 開発1課 マネジャーの吉田晴奈氏は、「英会話学習は、書籍だけでは完結しにくい部分がある」と課題を感じていた。そんな中で知り合ったのがベストティーチャー代表取締役社長の宮地俊充氏だった。

教育方針で意気投合

Z会が数あるオンライン学習を提供するベンチャーの中からベストティーチャーを選んだのは開発のスピード感、そして語学教育の方針で意気投合したからだ。Z会にとっての変わらぬ価値である教育方針と、「語学は受け身で覚えるものではなく、自ら話したいことがあるから学ぶ。そうした学び方を提供したい」という宮地氏の考えが合致。変わらぬ価値にオンライン学習を組み合わせたことで、時代の変化に素早く対応できた。

連携の肝はインタフェース

ベンチャーから頼られる存在に

Z会の教材編集部門デジタルチーム代表の寺西隆行氏もベンチャー関連イベントに積極的に参加し、ベンチャーから頼られる人物。ベストティーチャーの宮地社長は、協業の提案に当たってまず寺西氏にコンタクトを取った。寺西氏の質問に答えるなど何度かやり取りした後、実際に会うことになった際の計らいが粋だった。「(Z会本社のある)三島までの新幹線回数券が送られてきた」(宮地氏)。そこからの交渉はとんとん拍子で、短期間で協業へと発展した。